みつ子最近お会いした方から「私、太っているから着物は無理なんです」と聞かされました。
以前、レンタル着物店で働いていた時、
何千人と着付けしてきた経験から言うと、それは大きな誤解です。
むしろ、ある程度ふっくらした方のほうが、着物がきれいに決まり、着ていても楽そうだと感じる場面を、何度も見てきました。
結論|ふっくら体型は、着物に向いています
もちろん例外はあります。
- 着物の幅や丈が、物理的に足りない場合
- 胴回りに対して帯がどうしても足りない場合
こうしたケースは、正直に「難しい」とお伝えします。
ですが、
一般的に「ちょっとふっくらしている」と感じている方の多くは、まったく問題ありません。
それどころか——
着物向きの体型なのです。
なぜ?|着物は「まっすぐ」な衣服だから
着物は、洋服と違って
体のラインに合わせて作られていません。
形はとてもシンプルで、基本は「まっすぐ」。
そのまっすぐな布を
体に沿わせて、立体にしていくのが着付けです。
ここでポイントになるのが、体の凹凸。
- 出たり
- 引っ込んだり
- 急に細くなったり
こうした凸凹が大きいほど、
着物と体の間に隙間ができ、体に沿いにくくなります。
若い頃の姉の着物です。補正無しでも着崩れません。


補正の目的は「細く見せること」ではありません
よく誤解されますが、
着物の補正は「痩せて見せるため」のものではありません。
目的はただひとつ。
体を筒形に近づけることです。
体の
・出っ張り
・くぼみ
をなだらかに整え、
布が無理なく、素直に体に沿う形を作ります。
その結果、着物にきれいな縦のラインが生まれ、自然とスッキリした印象になるのです。
ある程度ふっくらしている方は、
- 体に張りがある
- 紐がずれにくい
- 帯が安定しやすい
結果として——
着崩れしにくいのです。
「え?逆じゃないの?」
と思われるかもしれません。
でも実際は、
細くて凹凸が多い体型の方のほうが、着崩れしやすいことも少なくありません。
着られないのではなく「着ていないだけ」
これまで着物を諦めていた方の多くは、
- 体型のせいだと思い込んで
- 試す前にやめてしまった
それだけ、という場合が本当に多いのです。
着られないのではありません。
着ていないだけ。
迷っているあなたへ|一度、着てみてください
もし今、
- 「私には無理だと思っている」
- 「迷惑をかけそうで不安」
- 「似合わなかったらどうしよう」
そんな気持ちがあるなら、
それはとても自然なことです。
でも——
体型だけを理由に、着物を遠ざけてほしくありません。
一度、きちんと着付けてもらって、
鏡の前に立ってみてください。
「思っていたのと違う」
そう感じる方が、ほとんどです。
まとめ
【思い込みを外すと、着物はもっと身近になる】
- ふっくら体型=着物が着られない、は誤解
- 着物は筒形に近い体型ほど安定する
- ある程度のふっくらさんは、着崩れしにくい
体型は欠点ではなく、着物では“強み”になることもあります。
着物は、
選ばれた人のものでも、
細い人だけのものでもありません。
「私には無理」
その思い込みを、そっと外すところから——
着物を、始めてみませんか?
最後までお読みいただき有難うございます。この記事が参考になれば嬉しいです。










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