先日、洋服のカラー診断を受け直したところ、今まで「スプリングタイプ」だと思っていたのが、実は「サマータイプ」へと変化していることが分かりました。
振り返ってみると、ここ最近「なんとなく洋服や着物がしっくりこない」と感じていたのも納得です。
実は以前に【着物カラー診断】を受けたこともあります。その体験記はこちらの記事で紹介していますので、あわせてご覧ください

着物は洋服に比べて面積が大きく、色が全体の印象を大きく左右します。だからこそ、診断結果の変化は意外と大きな影響を与えるのです。
パーソナルカラーと着物の関係
洋服の場合は、インナーや羽織りもので調整がしやすいですが、着物は全体を一枚でまといます。さらに、顔の近くまで色がくるので、似合う色かどうかがはっきり出やすいのです。
年齢とともに肌や髪の色が変わることで、以前は似合っていた色が急に老けて見えたり、違和感を覚えることがあります。これは決して「似合わなくなったからもう着られない」ということではなく、色の組み合わせ次第で十分に活かせるのです。
スプリングタイプ(春タイプ)の特徴
• 肌は明るいアイボリーや黄みを帯びた色で、透明感やツヤがある。血色感も良く、健康的な雰囲気。
• 瞳は明るい茶色~濃い茶色で、キラキラとしたガラス玉のような輝きがある。
• 髪は明るめの茶色でツヤがある。ライトブラウンやゴールド系、オレンジ系など、黄みを感じるカラーが似合う。
• 若々しく、キュートで活発、明るい雰囲気が強調される。
• 似合う色はイエローベースのクリアで明るい色(例:ベージュ、キャメル、コーラルピンク、オレンジ、イエローなど)。
• ファッションやメイクでは、黒や濁りのある色、青みが強い色、暗い色は苦手で、血色が悪く見えやすいので避けた方が良い。
• アクセサリーはゴールド、ピンクゴールドなど華奢でかわいいデザインがよく似合う。
ポイントまとめ
• 明るさ・透明感・若々しさ・クリアな色味が得意
• 暗い色や濁った色は苦手
• 顔まわりに明るい色を持ってくると印象が良くなる
スプリングタイプは春のお花畑やキャンディカラーを思わせる、ポップでフレッシュな魅力を引き出せるタイプです。
40代に最初にカラー診断を受けたときは、ベージュ女と言われていました。

サマータイプ(夏タイプ)の特徴
• 肌は青みがあるピンク系ややや青白い色で、ふんわりとして透明感があり、きめが細かい。
• 髪は柔らかく細いことが多く、ソフトな黒や赤みがかったブラウン系が似合う。
• 瞳は明るいダークブラウン~黒に近いブラウンで、黒目と白目のコントラストが弱く、優しくソフトな印象。
• 顔立ちはエレガント、上品、涼しげで優しい雰囲気が特徴。
• 似合う色は、紫陽花のような淡いパステルカラーやくすんだ寒色系(例:ラベンダー、ブルー、モーヴ、グレージュ、アッシュ、ローズピンク)。ブルーベースで穏やかな色が得意。
• 黄みや鮮やかすぎる色、暗い色は苦手。くすみのあるソフトな色味が顔色を引き立てる。
• 肌の赤みや乾燥などが気になりやすい。日に焼けても黒くなりにくく、赤くなりやすい。
ポイントまとめ
• 透明感・ふんわり感・優しさ・上品さが際立つ
• 淡色・くすみ色・パステルカラーが得意
• 鮮やかな色や暗すぎる色は苦手
サマータイプは、初夏の紫陽花や雨のシーズンのような涼しげなパステル、穏やかで女性らしい柔らかさを持つタイプです。
2025年8月9日に受けたカラー診断結果に近いタイプに変化していました。

今までの着物や帯を活かす工夫
診断結果が変わったからといって、持っている着物を全部買い替える必要はありません。
工夫次第で、今までの着物や帯も今の自分に馴染ませることができます。
例えば:
- 小物で調整する … 帯揚げや帯締め、半衿など顔まわりにサマー色を加える。
- 帯を工夫する … スプリング系の着物には、落ち着いたサマー系の帯を合わせる。
- 羽織やショールを使う … 顔の近くにサマー色を置くことで、全体の印象が自然になる。
ちょっとした工夫で、今までの着物もぐっと似合いやすくなります。
スプリングタイプのベージュ系の着物に帯と帯締めでサマータイプ色を加えあかるくなっています。

スプリング色とサマー色の組み合わせ方
スプリングの明るく黄みを帯びた色に、サマーの青みがかった柔らかい色を組み合わせると、中和されて自然に馴染みます。
具体的には、
- 黄みのピンクの小紋に、藤色やラベンダーの帯揚げ
- ベージュ系の帯に、涼やかなサックスブルーの帯締め
- 明るいアイボリーの着物に、グレーや淡い水色の羽織
といったコーディネートが考えられます。
「引き算する」のではなく「調和させる」イメージで組み合わせると、無理なく楽しめます。

着物を楽しむための心構え
年齢とともに似合う色が変わるのは自然なことです。
「診断に縛られて何も着られない」と思う必要はありません。
むしろ、これまでの着物をどう活かしていくかを考えることで、コーディネートの幅が広がります。着物は代々受け継がれるものだからこそ、組み合わせや工夫次第で今の自分に合わせることができるのです。
カラー診断を受ける前でも、砂色の木綿着物に白い帯とブルー系の小物を合わせ、自然にサマー色のコーディネートができていました。無意識に、この組み合わせがしっくりきたのだと思います。

まとめ
- パーソナルカラーが変わっても、持っている着物を手放す必要はありません。
- スプリング色の着物にも、サマー色の小物を取り入れることで、中和させて活かすことができます。
- 今の自分に合わせた工夫をすることで、着物をもっと自由に楽しめます。
診断の変化は「似合うものを探せなくなった」ではなく、「新しい組み合わせを楽しめるようになった」サイン。
紅花紬にエルメスのガウンからリメイクした帯を締めたお気に入りのコーディネートです。
着たい物を着たいように着るのは悪い選択ではありません。

これからも、自分らしい着物コーディネートを一緒に見つけていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が参考になれば嬉しいです。
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