先日、洋服のカラー診断を受け直したところ、今まで「スプリングタイプ」だと思っていたのが、実は「サマータイプ」へと変化していることが分かりました。
振り返ってみると、ここ最近「なんとなく洋服や着物がしっくりこない」と感じていたのも納得です。
実は以前に【着物カラー診断】を受けたこともあります。その体験記はこちらの記事で紹介していますので、あわせてご覧ください

着物は洋服に比べて面積が大きく、色が全体の印象を大きく左右します。だからこそ、診断結果の変化は意外と大きな影響を与えるのです。
パーソナルカラーと着物の関係
洋服の場合は、インナーや羽織りもので調整がしやすいですが、着物は全体を一枚でまといます。さらに、顔の近くまで色がくるので、似合う色かどうかがはっきり出やすいのです。
年齢とともに肌や髪の色が変わることで、以前は似合っていた色が急に老けて見えたり、違和感を覚えることがあります。これは決して「似合わなくなったからもう着られない」ということではなく、色の組み合わせ次第で十分に活かせるのです。
今までの着物や帯を活かす工夫
診断結果が変わったからといって、持っている着物を全部買い替える必要はありません。
工夫次第で、今までの着物や帯も今の自分に馴染ませることができます。
例えば:
- 小物で調整する … 帯揚げや帯締め、半衿など顔まわりにサマー色を加える。
- 帯を工夫する … スプリング系の着物には、落ち着いたサマー系の帯を合わせる。
- 羽織やショールを使う … 顔の近くにサマー色を置くことで、全体の印象が自然になる。
ちょっとした工夫で、今までの着物もぐっと似合いやすくなります。
スプリングタイプのベージュ系の着物に帯と帯締めでサマータイプ色を加えあかるくなっています。

スプリング色とサマー色の組み合わせ方
スプリングの明るく黄みを帯びた色に、サマーの青みがかった柔らかい色を組み合わせると、中和されて自然に馴染みます。
具体的には、
- 黄みのピンクの小紋に、藤色やラベンダーの帯揚げ
- ベージュ系の帯に、涼やかなサックスブルーの帯締め
- 明るいアイボリーの着物に、グレーや淡い水色の羽織
といったコーディネートが考えられます。
「引き算する」のではなく「調和させる」イメージで組み合わせると、無理なく楽しめます。

着物を楽しむための心構え
年齢とともに似合う色が変わるのは自然なことです。
「診断に縛られて何も着られない」と思う必要はありません。
むしろ、これまでの着物をどう活かしていくかを考えることで、コーディネートの幅が広がります。着物は代々受け継がれるものだからこそ、組み合わせや工夫次第で今の自分に合わせることができるのです。
カラー診断を受ける前でも、砂色の木綿着物に白い帯とブルー系の小物を合わせ、自然にサマー色のコーディネートができていました。無意識に、この組み合わせがしっくりきたのだと思います。

まとめ
- パーソナルカラーが変わっても、持っている着物を手放す必要はありません。
- スプリング色の着物にも、サマー色の小物を取り入れることで、中和させて活かすことができます。
- 今の自分に合わせた工夫をすることで、着物をもっと自由に楽しめます。
診断の変化は「似合うものを探せなくなった」ではなく、「新しい組み合わせを楽しめるようになった」サイン。
紅花紬にエルメスのガウンからリメイクした帯を締めたお気に入りのコーディネートです。
着たい物を着たいように着るのは悪い選択ではありません。

これからも、自分らしい着物コーディネートを一緒に見つけていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が参考になれば嬉しいです。
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