夏にお子さんの結婚式を控えているお母様から、よくこんな質問をいただきます。
「夏の結婚式ですが、袷の留袖でも大丈夫ですか?」
「やっぱり夏物の留袖をレンタルした方がいいのでしょうか?」
着物は季節の決まりがあるので、迷いますよね。
結論から言うと、夏の結婚式でも袷の留袖でまったく問題ありません。
実際の結婚式でも、袷の留袖を着ている方はとても多いです。
少なくとも、私は絽の留袖を着ている人を見かけたことはありません。
今回は、なぜそう言われるのかを、私の体験も交えてお話しします。

夏の結婚式、留袖は袷でも大丈夫?
着物には
- 袷(あわせ)
- 単衣(ひとえ)
- 夏物(絽・紗)
という季節の区分があります。
そのため
「夏なら夏物を着ないといけないのでは?」
と思われる方も多いと思います。
ですが、結婚式のような正式な場では、季節より「格」を優先することが多いのです。
黒留袖は既婚女性の第一礼装。
そのため、季節に関係なく袷を着ても失礼にはなりません。
最近は空調設備が整っているので式場は袷でもほぼ問題ありません。

実際に悉皆屋さんに聞いてみました
実は私も、息子の結婚式が夏に決まった時、同じ疑問を持ちました。
そこで、いつもお世話になっている悉皆屋さんに相談してみたのです。
するとこんなことを言われました。
「夏物の留袖も探すことはできますよ。でも、並んで写真を撮った時に少し貧相に見えることがあります。」
最初は少し驚きましたが、理由を聞いて納得しました。
御両家で納得されるのが一番ですが、チグハグ感は下の写真でも確認できます。

夏物の留袖はなぜ少ないの?
夏物の留袖は、絽(ろ)という透ける生地で作られています。
見た目は
- 涼しげ
- 軽やか
- 透け感がある
という特徴があります。
普段のおしゃれ着物ならとても素敵なのですが、
結婚式のようなフォーマルな場では少し印象が変わります。
特に集合写真では
- 袷の留袖 → 生地に重厚感がある
- 絽の留袖 → 透けて軽く見える
という違いが出ることがあります。
そのため、周りが袷の留袖の中で一人だけ絽だと、少し軽く見えてしまうことがあるのです。

結婚式では袷の留袖が多い理由
実際の結婚式では
- ホテル
- 結婚式場
- 神社婚
など、ほとんどの場面で袷の留袖が多いです。
理由は主にこの3つです。
① 礼装としての重厚感がある
黒留袖は格式の高い着物なので、
袷の方が落ち着いた印象になります。
② 写真写りが良い
結婚式では集合写真をたくさん撮ります。
袷の方が見た目のバランスが整います。
③ レンタルも袷が多い
実はレンタルの留袖も、ほとんどが袷です。
そのため、夏でも袷を着る方が自然な場合が多いのです。
夏の結婚式の留袖 暑さ対策
「袷で大丈夫なのは分かったけど、暑そう…」
そう思われる方も多いと思います。
私も夏の結婚式を経験して思いましたが、ある程度、暑さは避ける事はできませんが、
少し工夫するだけでずいぶん楽になります。
例えば
・会場で着付けしてもらう
・自宅から来て行く場合、タクシーなどを利用して涼しく移動する
・移動中は衿元に保冷剤を忍ばせる
・私のお気に入り「くノ一麻子」という汗とりと涼しさを両立する肌着を着る(誰にでも当てはまりませんが)
このような工夫で、着心地はかなり変わります。
ただし、自分の留袖を着た後は必ず襦袢は汗とりと丸洗い、留袖や帯は点検してそれに見合うお手入れをしてください。
その点レンタルは便利ですね。
夏の結婚式の留袖で迷ったら
夏の結婚式の留袖についてまとめると
- 夏でも袷の留袖で問題ない
- 実際の結婚式でも袷が多い
- 袷の留袖の中で一人だけ絽だと、少し軽く見えてしまうことがある
そして何より大切なのは、
晴れの日を気持ちよく迎えることです。
お子さんの大切な結婚式。
安心して、素敵な一日をお過ごしくださいね。

最後までお読みいただきありがとあうございます。この記事が参考になれば嬉しいです。

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