着物って素敵なのに、年齢を重ねるほど「着るまでのハードル」が高くなる気がします。
汚したらどうしよう。
派手すぎるかな。
今の自分に似合うかな…。
そんなふうに考えているうちに、箪笥に眠ったままになっている着物も多いのではないでしょうか。
今回着てみたのは、姉の嫁入り道具の麻の着物です。
白地に淡いピンクの麻の葉柄。
若い頃なら「可愛らしい着物」だったと思うのですが、70代の私が着ると、不思議と軽やかさを感じました。
ここまで年齢を重ねると、似合うものって少し変わるんです!

昔の着物も、“今の自分”に合わせれば着やすくなる
今回の着物は姉の若い頃のものですが、帯は今の自分に合うものを合わせました。
斉藤上太郎さんの麻の半幅帯です。縞牡丹柄がポイントです。(2025年5月に購入)
全部を当時のままにすると少し重たく感じたので、帯で“今の軽さ”を足した感じです。
昔の着物でも、帯や小物を今の感覚にすると、不思議と“今着たい着物”になるんですね。
これが最近の私の楽しみです(^.^)

麻の着物は、シニアにちょうどいい
最近、特にありがたいなぁと思うのが麻の着物です。(2026年5月)
- 自宅で洗えるので汗を気にしすぎなくていい
- お手入れしやすい、着物ハンガーに干せばほぼ洗いっぱなしで良い
- お値段的にも気軽に試せる素材
というところが、本当に助かります。
高級な着物だと、
「失敗したくない」
「汚したくない」
という気持ちが強くなって、逆に着なくなってしまうこともあります。
でも麻の着物は、
「まず着てみようかな」
と思える気軽さがあります。
シニアになると、こういう“気持ちのラクさ”って大事ですね。
麻の着物を5月に着ました
本来、麻の着物は盛夏向き。
5月に着るのは少し早いのかもしれません。
でも最近は、気温もかなり変わってきました。
この日は暑さもあり、可愛い、着てみたいと譲り受けた時から、気になっていた姉の麻の着物を選びました。
着物に携わっているので、何か言われてもあまり気にならないのですが、着慣れていない方ほど、
「まだ早いかな?」
「間違っていたらどうしよう」
と不安になりますよね。注意されたらガン無視でもいいと思いますが、そうもいかないので「そうですか〜!」くらいにしておいてください。
でも今は、昔より気候そのものが変わっています。
無理をして暑い思いをするより、
「今日はこれが心地いい」
を大事にしてもいいのではないかな、と私は思っています。
もちろん、格式の高いお席やお茶席などでは、その場に合わせることも大切。
でも普段着物なら、まずは“気持ちよく着られること”を優先してもいいのかもしれません。
長襦袢は「き楽っく極」にしました
今回は、麻の着物の下に「き楽っく極」の半衿付き長襦袢を合わせました。
袖はしっかり袷で身ごろが単衣の軽さなのでラクに着られるからです。
ただ、必ずしも「き楽っく極」が必要というわけではなく、単衣の長襦袢でも十分です。
シニアになると、
「全部揃えなきゃ」
と思うと、それだけで着物が遠くなってしまいますよね。
だから私は、
“今持っているもので、まず着てみる”
くらいの気軽さでもいいのではないかなと思っています。
半衿は、レースリボンで少し曖昧に
今回、半衿はレースのリボンを半衿用テープで貼ってみました。
5月の麻の着物だと、
「半衿は袷? 絽?」
と悩むところですが、レースにすると季節感を少し曖昧にできる気がします。
しかも、見える部分だけ貼ればいいのでとてもラク。
これが意外と評判も良くて、自分でも気に入っています。
最近は、きっちり季節を分けるというより、
“今の気候や体感に合わせて心地よく着る”
くらいが、普段着物にはちょうどいいのかなと思っています。

半巾帯は、シニアの味方!?
今回、麻の着物に半巾帯をカルタ結びにして気軽に楽しみました。
名古屋帯になると、どうしても
「ちゃんと着なきゃ」「チリよけを着なくちゃ」
という気持ちになってしまいますが、半巾帯だと少し気楽です。
しかも半巾帯は、
- 軽い
- 苦しくなりにくい
- 結び方も比較的簡単(大人にはぺたんこのカルタ結びがおすすめです。リボン結びだと可愛すぎます)
- 持っている方も多い
という良さがあります。
もし今から買うとしても、名古屋帯ほど値が張るものではないので、
「まず着てみる」
というハードルがぐっと下がる気がします。
シニアになると、“ラクに着られること” が、着物を続ける大事なポイントなのかもしれません。
バッグで少し遊ぶと、“昔感”が消える
今回合わせたバッグは、若い方向けのカジュアルなメーカーのものです。
でも、
- 洗える
- 軽い
- 大きすぎない
- 裏側のフリルが可愛い
- 肩紐がはずせて手持ちもできる
そんなところに惹かれて、京都大丸の期間限定ショップで思わず購入しました。
着物だから和風にまとめなければ…と思わず、少し遊びを入れると気持ちもラクになります。
少しトレンド感を加えるだけで、昔の着物の“古さ”が消えて、70代の自分に自然になじむ気がしています。
眠っていた着物を、もう一度活かせるのは嬉しいことですね。
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この着姿で集まりに出かけましたが、意外と褒めていただきました(^_^)


眠っていた着物を、もう一度楽しみたい
若い頃の着物や、派手かなと思っていた着物も、小物や合わせ方を少し変えるだけで意外としっくりくることがあります。
年齢を重ねたからこそ出る、柔らかさや余裕もあるんですね。
最近は、
「派手な着物を着て明るい気分に〜みたいに」
そんな気持ちで、姉から譲り受けた着物を少しずつ楽しんでいます。
昔の着物は、生地そのものがとても上質で、今ではなかなか見かけない良さを感じます。そんな魅力に触れられることも、もう一度着てみたくなる大きな理由のひとつです。
着物を“頑張って着る”のではなく、
- ラクに
- 軽やかに
- 今の自分らしく
楽しんでいきたいなぁと思っています。
もし箪笥に眠っている着物があったら、まずは「ちょっと着てみる」くらいの気持ちでトライしてください。
昔の着物も、帯や小物を少し変えるだけで、今の自分に自然になじむことがあります。
これからも、シニア世代だからこそ楽しめる“ラクで軽やかな普段着物”を発信していきたいと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。この記事が参考になれば嬉しいです。
着付け教室を開講しています。気軽にお問い合わせお待ちしています。
