みつ子「60代でも着こなせるの?」
そう思っていた私がデニム着物を購入したきっかけは、孫たちとの焼肉でした。
2017年頃、祇園弓月を訪れた際、「でにむどす」というデニム着物を見かけ、汚れを気にせず気軽に着られそうだと思ったのです。
ですが実際には、焼肉には洋服を選ぶことが多く、デニム着物の出番はなかなかありませんでした。
試しに近所で着てみたものの、正絹の袷襦袢と絡んで足さばきが悪く、そのままお蔵入りに。
その後、2023年3月に、洋服ミックスコーデの会に大阪まで着ていったところ、襦袢を着なかったことで足さばきも良く、「意外といいかも」と感じるようになりました。
そして2024年5月、70歳のとき。
仕事から離れ、自由に着物を楽しめるようになったことで改めてデニム着物を着てみると——
想像以上に楽で扱いやすく、「もっと早く活用すればよかった」と感じたのです。
祇園弓月で購入したデニム着物ですが、同じようなデニム着物はオンラインでも購入できます。
しっかりした生地を選んでください。
この記事では、2024年5月、70歳の私着物文化に厳しい京都で着用したコーディネートを中心に、帯合わせの実例をご紹介します。
【この記事で分かること】
・デニム着物×ヴィンテージ帯のコーディネート実例
・デニム着物のメリット・デメリットと上手な対策
・足さばきや着こなしをラクにするちょっとしたコツ
コーディネート実例(2024年5月・京都)
デニム着物×ヴィンテージ夏帯(薔薇の帯)
2024年5月、京都で着物リメイクの相談会を開いた際に、洋服ミックスコーデでデニム着物を着ていきました。


合わせた帯は、姉が持っていた夏用の洒落袋帯です。
紺地にオレンジと黄色の薔薇が染められていて、昭和50年(1975年)ごろのもの。
アンティークと呼ぶには少し新しいのですが、処分するには忍びなく、どうしても一度は締めてみたかった一本です。
デニムのインディゴブルーと帯の紺地が自然に馴染みながら、オレンジと黄色の薔薇が鮮やかに映えました。夏らしい涼やかな印象で、京都での相談会にもぴったりの装いでした。
最初の一枚は、無地のシンプルなデニム着物が断然おすすめです。
今回着用しているデニム着物はこちらです。
弓月はこちらから
短い帯を活かすデニム着物コーデ(ブルーのアンティーク帯)
この青い帯は、昭和初期の帯らしく知人の義母様のものです。その見事な刺繍に一目で魅せられ、譲り受けることにしました。2018年4月に頂いた際、丸洗いと芯の入れ替えをして大切に整えました。費用は1万円くらいでした。
着付け練習用ボディーはスマートなのでいい感じに柄が出ます。


お太鼓柄も綺麗に出ています。


柄の出方やお太鼓の大きさには少々手こずりましたが、帯とデニムの相性は抜群でした。2023年3月に、洋服ミックスコーデの会では新しい着こなしが楽しめて大満足でした。





眠っていた帯がデニム着物と合わさって今の装いに生まれ変わる瞬間、着物って本当に楽しいなと感じました。
気軽に着られて、お手入れもラクなので、普段着として一枚あるととても便利です。


デニム着物のメリット&デメリット
メリット5選
デニム着物には、絹の着物にはない魅力がたくさんあります。
- 気軽で自由な着こなし
洋服感覚でコーディネートを楽しめ、浴衣のように着ても、着物としても素敵です。洋服ミックスコーデなら、着崩れを気にせず、自分らしいカジュアルな装いが叶います。 - インナーや季節を選ばない
生地が透けないため肌着選びに悩みません。特別な夏用インナーも不要で、真冬以外なら3シーズン活躍します。 - 自宅でお手入れが完結
手洗いが可能でクリーニング代もかかりません。アイロンも不要で、シワを気にせずデイリーに着回せます。 - 長く愛せる「自分だけの一枚」
既製品が豊富で買ってすぐ着られるのも魅力。着るほどに色落ちして馴染み、育っていく過程を楽しめます。 - 幅広い帯合わせ
デニムはシンプルな故、名古屋帯・半幅帯・兵児帯、洒落袋帯などと相性が良く幅広いコーディネートが楽しめます。


デメリット
デメリットも理解した上で楽しみましょう。
- 色落ちに注意!帯や肌着・襦袢に色移りすることがあります
- フォーマルな場には不向き。正装として着られません。
- 品質に差がある。安価なものは仕立てが粗く、お尻の生地が伸びやすいことも。
- 足さばきが悪くなることも。生地の滑りがよくないため歩きにくい場合があります。
- カジュアルな印象になるため、着用シーンを選ぶ
デメリット対策
- 色落ちしやすく、帯や下着に色移りすることがある
→ 私の場合、色移りしたことはありませんが、心配な場合は「色移りしても気にならないインナーや帯」を合わせると安心です。 - フォーマルな場には不向き
→ 洋服と同じようにTPOを意識すれば問題ありません。カジュアルなお出かけに取り入れましょう。 - 品質に差がある
→ 購入時に生地の厚みや仕立てを確認するのがおすすめです。あまりにも安価なものは避けたほうが安心です。 - 生地が滑りにくく、足さばきが悪くなることがある
→ 滑りのよいステテコやインナーを合わせることで、動きやすくなります。
(※詳しくは「足さばきのコツ」で解説) - カジュアルな印象になるため、着用シーンを選ぶ
→ こちらも洋服と同様に、行き先や目的に合わせて選べば問題なく楽しめます。



デメリットも少しの工夫でカバーできるので、気軽に楽しめるのがデニム着物の魅力です。
足さばきが気になるときの対策
デメリットで挙げた「足さばきの悪さ」は、ちょっとしたデニム着物の下に着るものの工夫で解決できます。
→ 滑りのいいステテコを履けば、歩きやすくなります。
→ ユニクロのリラコなら色柄が豊富で見えてもコーデのアクセントにも◎
襦袢なしでスッキリ着たいときは、嘘つき衿や半襦袢を利用すれば着物らしい雰囲気になります。
袖口のレースが襦袢の袖がわりになります。
裾さばきをスムーズにし、着崩れを防ぐ効果があります。また、太ももの汗を吸収することで、すれも防ぎやすくなります。
まとめ
デニム着物は
- シンプルな故、意外とどんな帯も合う
- デニムの時代を超えた普遍的な魅力が、古めかしい色の帯とも自然にマッチする
- 洋服ミックスコーデの補正なしで短い帯も活かせる
- お手入れが簡単なので、シニアの方にも手間がかかりにくく、扱いやすい。
デニム着物は、60代からでも気軽に始められ、70代でも無理なく楽しめる着物です。
実際に着てみることで、シニアにとって重要な楽さと自由さを実感できました。







姉や知人から譲り受けたヴィンテージの帯も、デニム着物と合わせることで新しい命が吹き込まれました。眠っている帯があれば、ぜひデニム着物と組み合わせてみてください。きっと、新しい発見があります。
帯合わせの幅が広く、気軽に楽しめるデニム着物は、こんな方におすすめです。
・気軽に着物を楽しみたい方
・普段着として取り入れたい方
・眠っている帯を活かしたい方
・帯合わせに悩んでいる方


最後までお読み頂きありがとうございました。この記事が参考になれば嬉しいです。









