母や自分の着物を沢山持っている着物初心者です。
自分がいかに着物に無知だったのか思い知り、危機感を覚えています。
断捨離をしたくてもどこから手を付ければよいのか分からず途方に暮れています。
先ずどこから始めるといいのか初心者にも理解できるようにヒントを頂きたいです。
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着物の種類が分から無いまま放置している人が多いと思います。
多くの方の断捨離に立ち会った管理人みつ子が断捨離初心者にわかりやすい方法を手順を追ってお伝えしていきたいと思います。
この記事は、すべて処分したくないけど、どれを残すかわからない方向けの記事です。
最後までお読みいただき参考になさってください。
断捨離の工程
①着てみたい着物のTPOを決める
- 冬か夏か季節を決める
- フォーマルかカジュアルシーンか決める
- 何のために着るか目的を決める
②それに合うものを選ぶ
- 持っている中から季節に合わせて着物を選ぶ。
- フォーマルな場面ははフォーマル着物(留袖、訪問着、色無地)カジュアルな場面は普段着(小紋、紬)を選ぶ。
- 行事ことかプライベートのお出かけか、着て行く場所によって着ていける着物を選ぶ。
③着て実際に出かける
- 入学式や卒業式に自分で着るか、プロに着付けしてもらい着て出かけてみる。
- 夏の浴衣などハードルの低いものから着て出かけてみる。
- ワンデーレッスンなどを利用して教わりながら着てそのまま出かけてみる。
- YouTubeを見ながら着付けして出かけてみる。
着て行動すると今後の着物に対する気持ちが見えやすくなります。
- また着物を着てみたい
- もう少し他の着物も着てみたい
- もう二度と着物は着たくない
が実感でき断捨離の判断ができる。
④着て見てしっくり来ないものは処分する
- 家でざっくり着て見て顔映りを見る。
- カフェなど着ていきたい場所や機会を作って着てみる。
- 着丈、裄丈、身幅など寸法が合わないものは処分する(リサイクルやリメイク)。
- 汚れや裏地の変色、カビや匂いなど許容範囲以外は処分する(洗ってリメイクか捨てる)。
- 迷うものは一旦保留する(一箇所にまとめる)。
断捨離に失敗する原因と対処法
【断捨離に失敗する原因】
①着たい着物を残していない。
②着れない、使えないのもを残している。
③自分に不要なものを買い足してしまう…ゴミを増やしてしまう。
【原因を取り除く対処法】
①着たい着物を残していない
着たい着物を見極める
- どこに着ていきたいかTPO を絞る。
- TPOに合わせて着物を選ぶ。
- 着るため必要な他の物を選ぶ。
②着れない、使えないのもを残している
着て行く季節、場所、場面に合うものを選ぶ
- それに合わせて着物を決める
- 着物に合わせて襦袢を決める
- 着物に合わせて帯を決める
- 着物に合わせて小物(帯締め、帯揚げ)を決める
- 着物に合わせて上物(コート類)を決める
おすすめは本こちら、収納、お手入れ、仕分け作業、着物や帯のたたみ方、メルカリで売る方法…など、お困りごとがスッキするノウハウ満載です!
③自分に不要なものを買い足してしまう…余計なものを増やしてしまう
あれもこれも何通りも追いかけるのはやめる
- 手持ちの中から先ず、1セット作ってみる。(きもの、おび、じゅばん、こもの)
- 着物雑誌を見てなりたいイメージを真似る。
- スモールスタートで、手持小物で組み合わせる。
- お金をかけず手持ちのなかで組み合わせする。
- お金をかけてでも着たいマインドが上がるものがあれば必ず見積もりを出し検討する。
- 物を増やすのは逆効果!ただし、残す着物を活かす事ができるものは買い足す。
断捨離の具体的な方法
①何を残してよいか分からない人
訪問着や色無地は伝統的な着物、儀式ごとに使えるので残す
- 最初の断捨離はフォーマルから始めるのがオススメ。
- これらがあると行事の際に着用できる。
- 訪問着は着て行く場所が特別な場面や式典など限られていて流行に左右されにくい。
- 着物、襦袢、帯、小物をワンセットで揃えられている事が多い。
- 色無地はシンプルで上品な印象を与え、合せる帯や小物で様々なフォーマルシーンで着用できる。
訪問着は式ごとにしか着ませんが、着る機会があるので残しています。
家の改築時、若い時の着物など20枚ほどを買取業者に買い取ってもらいました。今思うともったいない気もしますが他の誰かに着てもらえることで良かったと思います。
目的を決めて残す事が断捨離のスピードをアップさせます。
サイズをチェック、合えば残す
- 着物の丈は自分の身長分あれば着用できます。
- 着物の幅は羽織ってみて前を合わせて内側と外側が脇まであれば着用できます。
- 肩幅+袖の長さは羽織ってみて手首のぐりぐりまであれば(少しくらい短くても良い)着用できます。
*ざっくりこの3点のサイズを測り合えば着用できます。
汚れやカビなどで着用できないものは処分する
- シミ落としやサイズ直しは費用が発生する。
- 古い汚れはきれいに取れないことが多い。
- どうしても染め替えや寸法直してでも着たい着物は見積もりを取り判断する。
- 他の着物にもカビや汚れが移るので別に保管する手間が掛かる。
京都の悉皆屋さんです。着物に関すること何でも相談できます。染め直しや寸歩直しが頼めます。必ず見積もりを出して検討してください。他のお店も見積もりを取って検討してください。
- 沢山の物を残せばそれだけ収納場所やお手入れのリスクも多くなる。
- 先ずは1セット作って着てみる。
- 着て見て着物はいいなと思えたら次つぎと着て慣れていくことです。
- 手持ちのなかの1セットから小さく始めて着てみて良かったかどうかを確認しながら次のセットを増やそう!
②洋服に置き換えて考えてみる
母親の服は果たして着るか
- 代々引き継いできている服はありますか?
- 自分の若い時の服は着ますか?
- サイズ直ししてまで着ますか?
時代遅れやサイズ感が合わないものは着ないですよね。
洋服と違う点は着物は『結構高価だった』がネックです。
確かに、買取価格は悲しくなる値段です。これから着ないなら、過ぎた過去に執着せず、スッキリさせても良いかも知れません。眠らせておいても誰の得にもなりません。
③メリットのある着物を残す
- 着用範囲の広いきものを選ぶ…1セットでフォーマルからカジュアルまで着られる着物(色無地や江戸小紋)
- 季節的に着用範囲が広い…最近は無地のお召しが注目されています。
- 着ていて楽な1セット…軽い、サイズ感が良い、洋服の中に入っても浮かない。
現代の生活シーンからあまりにもかけ離れた感じの(色目がきつい)着物は周りから浮いてしまいます。
以上を踏まえて、何を残せば良いのか1つの具体例を紹介します。
色目や素材感の参考にしてください。
着物編
お勧め順に
- 無地のお召し
- 紋の入っていない色無地
- 無地紬
季節は自分の着る季節に合わせるが、温暖化に伴い単衣が重宝です。
無地御召は最近のトレンドです。
無地お召にオールシーズン帯をあわせています。
上物編(コートや羽織)
- 上物は長い期間着用できる素材が良い…単衣の御召がオススメ
- 着物の上には夏でも何か羽織るのが常識になっている
- なければ冬場は大判のショール夏場は透け感のあるショールでも良い
お召の単衣羽織です。真冬以外着用できコスパ良しです。
帯編
- 一本持つなら洒落袋帯一択
フォーマル、カジュアル両立できる色柄を選択する。
難しく考えず、洋服感覚でOK です。
江戸小紋に洒落袋帯で式典に出席しました。
帯揚げ、帯締めetc.小物編
- シンプルな帯締め…無地の冠組…夏にも使える
- 無地かぼかしの帯揚げ
色味に迷った時は顔映りの良い薄めの色を選ぶとよい。
襦袢編
襦袢はぼかしなどの色目が薄いものが汎用性が高い
- 訪問着からカジュアル着物まで着用するなら色目が薄いものを残す
- 自分で洗えるき楽っく(ポリと正絹の2種類の襦袢あり)は裄丈と袖が変えられコスパ抜群
- フォーマルからカジュアルの替え袖が別売りで付け替えられる
- 衿もファスナーで好みのものと簡単に付け替えられる
- 襦袢を新たに作るならき楽っくがオススメ
私は正絹のき楽っくです。着心地良く足さばきもスムーズです。
履き物
- 最近の草履は台が少し高い物が主流(かかとの高さが3~4㎝)
- 鼻緒が以前より太く、柔らかい素材でできている
- 草履の台が低反発クッションの物が主流
- 主流は太めの鼻緒で鼻緒ずれしにくい
- 雨対応の底のものもある
- 雨草履を用意しなくても便利な着脱しやすい雨カバーもある
カジュアル着物には
フォーマルきものには
雨にも対応できる
パーティーなど準フォーマルからカジュアルまで使える薄色のスクエアタイプもおしゃれです。
足元一点でぐっと今風になります。
透明なビニールの着脱式つま先カバーです。正装の草履にも使え会場で簡単に取り外せます。
以上、ご自身の手持のものとの色目の参考にしてください。
まとめ
- 断捨離を目指すなら着たい着物を絞る・・・フォーマルかカジュアかあるいは、厳選した両方でも良い
- 普段、着物を着ない人はフォーマル着物を残す・・・式ごとに着る(着せてもらう)
- 着て行きたい場所を決める・・・ランチやカフェなど
- 着て行きたいシーンを決める・・・パーティーや夏祭りなど
- 着られるかどうかチェックする・・・サイズや汚れは処分するかリメイクに使う
- それに合う小物や襦袢があるかチェックする・・・なるべく手持のもので賄う
- 着ていて安心できるか確認する・・・年相応のコーディネートをする
- 雑誌などを参考にして着物、帯、小物の1セットを作る・・・インスタグラムなどのネット検索を真似る
- できた1セットを着て出かける・・・近場でも短時間でも良いので出かける
- 合う襦袢がない人は誂えず”き楽っく”1枚に絞る・・・洗に出す手間と費用が削減できる
- これを繰り返して残す着物を厳選していく・・・ときめきが大事なので捨てるために着てみる
- 友達と一緒に断捨離を進める・・・お互いに年齢や似合うタイプの客観視ができる
- プロのサービスを活用する・・・着用可能か着物に詳しい人の見極めに納得できる
着物に限らず断捨離は手間暇がかかります。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事の一部分でも一歩踏み出す参考になれば嬉しいです。
着付け教室も開校しています。断捨離サポートサービスについてもお気軽にお問い合わせください。
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