
ポリエステル素材の長襦袢「き楽っく」の購入を長年悩んでいました。
衿、袖と裾よけの素材が化繊という点が悩むポイントでした。
「き楽っく極(きわみ)」はそこが正絹(シルク)になりすぐに試してみたくなり購入しました。
「き楽っく極」を5日間連続で着用し、その使い心地を詳細に検証しました。また、その後数年の着用の結果、製品の実際の性能と快適さを徹底的に評価しています。
記事をご覧いただきたい方
- 「き楽っく極」の購入を迷っている方
- 化繊の「き楽っく」が苦手な方
- 裄寸法が違う着物をいろいろ着たい方
- 正絹の襦袢を洗濯機で丸洗いしたい方
- 簡単に襟元のおしゃれを楽しみたい方
- 袖なしで浴衣を着たい方
- 衿なしで浴衣を着たい方
これらのお悩みやご用望をお持ちの方に、「き楽っく極」がどのように対応できるのかを詳しくご紹介いたします。
「き楽っく 極(きわみ)」とは
「き楽っく極」は、衿秀が開発した高品質な長襦袢で、以下の特徴があります。
素材と特徴
• 半衿、袖、裾除けに正絹(シルク)を使用
• 身頃にはスーピマコットンを採用
• 唐草地紋の絹生地で上品な外観
機能性
• ファスナー式の半衿で簡単に付け替え可能
• 洗濯機で丸洗いできるウォッシャブル加工
• 替え袖や替え衿で多様なスタイルを演出
利点
• 着心地が良く、動きやすい
• カジュアルからフォーマルまで対応
• 汗取りパッドや衣紋抜きなど機能的な設計
「き楽っく極」は、伝統的な着物の着付けを現代的に簡便にした革新的な長襦袢です。


素材の大まかな違い
• 「き楽っく極」:袖と裾が正絹(シルク)素材
• 「き楽っく」:袖と裾がポリエステル素材
結論
「き楽っく極(きわみ)」を連続で着用して得た結果と、その後も使い続けてわかった結論です。
理由
「き楽っく極(きわみ)」がお悩みやご希望をお持ちの方に対応できる理由です。
1. 初心者でも短時間で着付けが楽にきれいに決まるように造りが工夫されている。
2. 洗濯機で丸洗いでき、日常使いに適していて維持費用面でも大幅に削減できる。
3.スーピマコットンと正絹を組み合わせた素材で、夏は涼しく冬は暖かい快適な着心地を実現している。
4.ファスナー式で半衿で、縫い付ける必要がなく、誰でも簡単に半衿を変えられる。
5.替え袖や衿を付け替えるだけで裄の調整ができ、浴衣からフォーマルにも対応可能。
購入を決めた理由



以前から講師仲間や生徒さんたちから評判が良いと聞いていたことに加え、便利さはそのままでネックになっていたポリ素材が正絹になったことで迷わず購入しました。
実体験から得られた「き楽っく」の気づき
着用を通じて分かった具体的な特徴
1. 着心地の評価
• 想像以上に軽い
• 動きやすい
• 通気性が良好
2. 機能面での発見
• 替え袖の交換が非常に簡単
• ファスナー式の半衿で半衿替えがスムーズ
• 汗取りパッドの効果が高い
3. 素材の印象
• スピーマコットンの肌触りが快適
• シルクの袖と裾は上品な質感
• 洗濯後もシルエットが崩れにくい
総合的な感想
実際に着用することで、製品の機能性と快適さに加え、コストパフォーマンの良さを多いに実感できました。
私が感動した「き楽っく極」の魅力
1. 素材の贅沢さ
• 正絹の袖と裾が肌触り良く、長い梅田の地下街の歩行がスムーズなのは大助かりです。
• スピーマコットンの身頃で快適な着心地とともに、ツルツル滑りにくいので衿元が綺麗に安定する。
2. 機能性の高さ
• 季節を問わず着用可能で、浴衣の肌着として裾除け不要は歳を重ね体力的に大助かりです。
• 衿を外して平置きができるため、柄半衿の位置を簡単に調整できる。
• 袖のマジックテープで裄のサイズ調整や着脱が可能。
• 洗濯機でネットに入れて丸洗いできるため、汗や袖口、裾汚れがすぐ自分で落とせる。
3. 美的な特徴
• エレガントな唐草模様がオシャレ度をアップ
• 白絹の半衿で顔色を美しく見せるとともにバイヤス仕立てで衿合わせも美しく決まる。
• かさばりがなくスタイルを良く見せるシルエット
• 胸紐と衣紋抜きで長時間の着崩れを防いでくれる。
お陰で最近は従来の柄襦袢の出番がありません。年齢を重ねて柄を楽しむことより簡便性に重きを置くようになりました。
以下に私の使用感と同様なことが書いてあります。
『茶道の先生や、名店の女将たち。長時間、きれいに着物を着る方々の引き出しを拝見すると、かなりの確率で登場するのが「衿秀」のき楽っくプレタ長じゅばんだ。この春、その究極版、Silkき楽っくプレタ長じゅばん「極」が登場した。
「極」が大切にしたのは、上質な素材。裾部分と袖には唐草地紋がエレガントな正絹を採用。袖を通すと絹が優しく肌に触れ、気分が上がる。正絹の半衿とともにさりげない絹色で、カジュアルな紬(つむぎ)から、付け下げや訪問着などフォーマルまでカバーする。身頃はしなやかなスーピマコットン。胸元や脇、背中の汗を吸い、着物を汚れから守ってくれる。
袖や裾、半衿はウォッシャブル加工がほどこされており、家でまるごと洗濯可能。ワンタッチで付け替えできるファスナー仕様の替え衿や、着脱テープで取り替えられる替え袖など、機能性の高さも頼もしい。
肌に近いものだからこそ。着心地のよさと使い勝手のよさを備えた、”才色兼備”な一枚を選びたい。』
※こまものや七緒から引用しました。
着物をあまり頻繁に着ない方にもおすすめ
着物をあまり頻繁に着ない方にも、「き楽っく襦袢」は便利なお助けアイテムとしておすすめです。
襦袢をたまにしか着ない場合、その都度クリーニングに出すのは手間も費用もかかりますよね。
さらに、そのまま片付けると、知らない間に汚れが浮いてくることもあります。
「き楽っく襦袢」は、こうしたお手入れの負担を大幅に軽減してくれるアイテムです。
また、体型の変化で以前作った襦袢が体に合わず、着付けがうまくいかないこともあります。
特に身幅が変わりやすく、その点、「き楽っく極」は初心者にも着付けやすい工夫が身頃部分に施されており、簡単にきれいに着ることができます。
どうしても、たまに着る着物用に新しい襦袢を誂える必要がある方は、「き楽っく襦袢」をおすすめします。
「き楽っく襦袢」を取り入れることで、お手入れの手間を減らしつつ、費用も抑えることが可能です。
この理由から着物を着る機会が少ない方にこそ、気軽に着物の楽しみを味わえるアイテムとして、ぜひお試しいただけたらと思います。



洗える正絹の長襦袢も誂えたと聞きましたが、それでも「き楽っく極」を購入したんですね。



「き楽っく極」に出会う前に誂えた、待望の自宅で洗える正絹の長襦袢は以下の記事で紹介しています。
もう少し、早く出会っていれば費用が浮きましたが、薄紫色なので被らずに救われました。





それ以上に「き楽っく極」のメリットがあるということなんですね。



替え衿が一番の購入のポイントです。
長年来ている私でさえ衿合わせは手間がかかります。その衿あわせが簡単且つ綺麗に決まり、忙しい朝、着付け時間が短縮できます。
着用の感想
5日間連続して着てわかった内容です。
お手入れ面
① 毎日ではありませんでしたが、夜洗い、朝にすぐ着用できるのが便利でした。
② 洗濯後に少しシワが気になるものの、着ているうちにシワが自然に伸びて問題なしでした。
③ 半衿は毎日洗わずとも汚れが気になりませんでした。首と衿が擦れにくい工夫がされているように感じました。
着用時
④ 朝から夜まで長時間の着用でも軽さとストレッチ効果で立ち座りの負担をあまり感じませんでした。
⑤ 会場まで結構長い移動時間(20分以上)でしたが、裾の巻き込みもなく歩行がスムーズで助かりました。
継続使用
その後現在まで着用し続けたことでわかった内容です。
① 夏は袖を外し、浴衣の下に肌襦袢として使え、裾除けをプラスせずとも透けません。
暑い夏、着る枚数を減らせるのは体力的にもありがたいです。
② 「き楽っく極(きわみ)」は、ほぼ一年中使えて、カジュアルでもフォーマルでも多用途に活用でき気に入っています。
③ 替え衿、替え袖、裾除けは絹製ですが、付けたままでネットに入れて洗濯機で丸洗いでき、とても便利。
④ スーピマコットンの身頃は少し硬かったものの、洗うたびに柔らかくなり、着心地が良くなりました。
⑤ 汗をかきやすい脇をサポートする布がついていて、着物に汗がつきづらく安心です。
⑥ 長時間の移動でも裾が絡まず歩きやすい。
⑦ 洗ってもノーアイロンで着られ便利。
⑧ 衿あわせが綺麗に決まり、忙しい朝、着付け時間が短縮できました。
その後も、着るたびに普通の襦袢との差を実感し、快適さがとても気に入っています。
ポリの「き楽っく」の【 素材 】は
- 長襦袢/身頃:綿100%、
- 裾よけ:キュプラ51%、ポリエステル49%
- 替え袖/キュプラ51%、ポリエステル49%
- 身頃も「き楽っく極(スピーマコットン)」と「き楽っく」(コットン)で違います。
ポリの「き楽っく」は身頃の部分(コットン)が肌に合わず、かゆみが出るという声を聞きました。
化繊素材が気にならない方はこちらもチェックしてみてください。
衿芯について
最初は「き楽っく襦袢」の衿芯を入れずに使っていましたが、生徒さんから「衿芯の入れ方がわからない」と質問を受けました。
その際、衿芯が別売りだということを初めて知り、すぐに購入しました。
実際に試してみると、私も説明書を見ないと入れ方がわかりませんでしたので、今回その手順が分かるよう画像を載せておきます。
衿芯を入れることで、衿元がよりきれいに整い、仕上がりが美しくなりました。ぜひ試してみてください。
ファスナーがついている方の反対側(赤い点線部分)に入れます。


お気に入りの既製の柄半衿(ポリ素材)が一つあるだけで、着物の雰囲気を簡単に変えることができます。ただし、お値段は結構張ります。
着脱簡単!半衿を楽しむ
「き楽っく極」が1着あれば衿を、付け替えていろいろなスタイルを楽しむことができます。
ファスナーで簡単に付け替えられるので、新しい替え衿が欲しくなりますが、わざわざ高価な「き楽っく」の替え衿(ローズカラー)を買わなくても、手持ちの衿を簡単に半衿テープで貼り付けて楽しめます。
き楽っく極(きわみ)の上にイチゴの半衿(ポリエステル)やレースのリボンを半衿用両面テープで付けました。
ファスナー衿を開いてその上に半襟付けテープで貼るだけなので簡単です。




レースのリボンは、見える部分の幅さえ足りれば十分なので、さまざまなアレンジを楽しむことができます。


半衿を外し平置きにしてリボンを載せています。位置を決め貼るだけです。
単衣着物に夏用のクマノミの柄半衿です。


市販の半衿(ローズカラー)
仕事上、着物を着る機会が多いため、便利な夏用の絽のファスナー半衿(ローズカラー)も購入しましたが、袷ファスナー半衿の上に絽の半衿をつければ費用がおさえられました。
正絹のウォッシャブル織り柄替え衿も欲しくなりますね!
メリット&デメリット
「き楽っく(極)」のメリットとデメリットをまとめました。
メリット
• シルク素材:着心地がとても良いです。
• 裾さばきが良い:動きやすく、快適に過ごせます。
• 絹の半衿:柔らかい白色で、顔映りがきれいに見えます。
• スピーマコットン:身頃部分は柔らかな肌触りです。
• 滑りにくい:身頃部分が綿素材なので、衿合わせ後も衿元が動きにくく安定します。
• 首が長く見える:衿が肩に沿って寝てくれるので、スタイルが良く見えます。
• エレガントなデザイン:唐草模様の美しい絹を替え袖や裾除けに使用しています。
• 伸縮性:横糸には強撚糸を使っており、動きに合わせて伸びます。
• 裄丈調整:マジックテープで裄丈を簡単に調整できます。
• 多用途:袖を外せば浴衣の下にも着られます。
• ウォッシャブル替え衿:替え衿も絹を使っており、洗える加工がされています。
• 簡単な付け替え:ファスナー式の替え衿で、おしゃれな衿元を手軽に楽しめます。
これらの特徴により、着物をより快適に楽しむことができます。
デメリット
• 価格が高い:一部の人には高く感じられることがあります。
• 仕立て寸法が合わない:自分のサイズに合わせた襦袢ではないため、ぴったり合わないことがあります。
• 裄丈、袖丈の調整が難しい:着物によっては裄丈、袖丈が合わない場合があります。
• 身頃が綿素材:身頃部分は絹ではなく綿素材です。
• 色の選択肢が少ない:私の知る限り、色は白一色しか選べません。
• 襦袢コーディネートの自由度が低い:着物に合わせた襦袢のコーディネートが楽しみにくいことがあります。
• 替え衿のコストが高い:ファスナー式の替え衿は価格が高めです。
これらの点を考慮する必要がありますが、自身の使い方次第で十分にメリットを感じられるアイテムです。
まとめ
結論
「き楽っく極」のように襦袢も日々進化しています。若い方にも当てはまることですが、特に年令を重ねると楽に、簡単に、美しくを満たす簡便性が重要課題です。
「き楽っく極」を取り入れたおかげで、5日間連続で着用しても、毎朝の着付けが時短になり、お手入れも簡単でした。その結果、身体的にも気持ち的にも負担が少なく、楽に過ごせました。楽に、簡単に、そして美しく着こなすことができました。
その後も現在に至るまで柄襦袢はあまり着なくなり、真夏に麻襦袢を着る以外は、ほとんど「き楽っく極」で過ごしています。これを機に、たくさんあった襦袢も思い切って断捨離しました。
私の場合、年齢的な変化も影響しているのか、柄襦袢へのこだわりよりも、使いやすさや手軽さを優先するようになりました。
「き楽っく極」は、若い方や着物初心者、普段あまり着物を着ない方だけでなく、高齢になっても着物を楽しみたい方にとっても心強い味方です。
これさえあれば、楽に、簡単に、そして美しく着こなせるので、着物ライフのハードルが一気に下がります!あなたの着物スタイルがもっと自由に、もっと楽しく変わること間違いなしです!
ただし、「き楽っく極」には良い点もあれば気になる点もあります。使用する場面や予算、そして個人の好みに合わせて選ぶことが大切です。
付け袖を外して浴衣の下に肌着代わりに着ることができます。暑い時期の裾の透け感も一枚で防げます。


お気に入りの襦袢の袖を外し、「き楽っく極」に安全ピンで取り付けて嘘つき袖として使っています。
身頃からはブラウスを作りました。






購入の注意点
襟秀の公式サイトでサイズを確認
襟秀の公式サイトでサイズを確認し、わからない場合は問い合わせて適切なサイズを購入してください。
参考まで
管理人みつ子のサイズは以下です。
身長 155㎝
体重 47キロ
バスと 83㎝
ウエスト 71㎝
ヒップ 87㎝
き楽っく極のMサイズでぴったりです。
参考にしてください。
着丈の調整
丁度良いサイズがない場合は身丈のワンサイズ長い物を購入して腰のあたりで長いぶんの2分の1をつまんで縫い、着丈を調節してください。そのサイズの場合、裄丈が合うかも確認して下さい。



衿秀公式サイトからの引用です。参考にして下さい。
サイズ表
■サイズ表
(単位cm)
身丈 | 裄 | 肩巾 | 前巾 | 後巾 | 裾廻り | 身長目安 | |
S | 118 | 62 | 30 | 29.5 | 30 | 135 | 約148 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
S-fit | 121 | 62 | 30 | 24 | 30 | 124 | 約151 |
M | 124 | 63.5 | 31.5 | 30.5 | 31.5 | 140 | 約154 |
M-fit | 127 | 63.5 | 31.5 | 26 | 31.5 | 131 | 約157 |
L | 129 | 65.5 | 33.5 | 31 | 33.5 | 145 | 約159 |
L-fit | 133 | 65.5 | 33.5 | 27 | 33.5 | 137 | 約163 |
替え袖の寸法は袖巾32cm/袖丈49cmです。
■ご身長-30cm=推奨身丈
私は身長155㎝でMサイズでよかったです。
この記事が参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
着付け教室も開校しています。お問い合わせお待ちしております。
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