
祖母の昭和初期の丸帯を袋帯に仕立て直し、色無地に合わせて締めていましたが、アンティークらしい雰囲気を他の着物にも活用できないか試行錯誤していました。



色無地はわかりますが、デニム着物や紬に合わせるとは以外です。



デニム着物に別の帯を合わせるため、ボディに着付けていたとき、たまたま、祖母の帯で斉藤丈太郎さんの銀座結びの練習をしてみました。すると、意外と違和感がなく、とても新鮮な発見となりました。



それはまさに偶然の産物だったのですね!



では、紬の着物に合わせるアイデアはどうやって思いついたのですか?



それは、斉藤丈太郎さんのYouTubeを見ていたときのことです。普段着に重厚な袋帯を合わせている場面があり、「色合いが合うかもしれない」と思い、塩沢紬に合わせてみました。すると、これも意外と違和感なく馴染みました。
この記事は、以下のような方におすすめです。
① タンスに眠っている袋帯をもっと活用したい方
② アンティーク袋帯を賢く選びたい方
袋帯を上手に活用したり、コスパよく選べば、余計な出費を抑えながら効率的に着物ライフを楽しむことができます。
着物歴30年以上の管理人・みつ子が、デニム着物や紬、色無地などに幅広く使える袋帯の選び方や使い方のコツを分かりやすくご紹介します。
あくまで私の個人的な方法ですが、興味のある方はぜひ最後までお読みください!
まず、次の前提をご確認ください。
① タンスに眠る袋帯を活用したい方へ
派手な印象の袋帯をどう活かすかについての方法をお伝えします。
※ただし、現在の年齢に合う袋帯をお持ちの場合は、礼装として二重太鼓でご使用ください。
② アンティーク袋帯を選びたい方へ
アンティーク帯には、生地が弱くなっているものも多い点に注意が必要です。
※購入の際は、お手持ちの着物や帯との相性をよく考えた上で選んでください。


お太鼓と胴の前柄がある袋帯の場合、柄の位置や総寸法に注意が必要です。


全長は約4m35cm
たれからお太鼓中心までは136㎝前後
お太鼓中心から前柄中心までは98㎝前後
前柄中心から手先までは205㎝前後~210㎝前後
お太鼓柄と前柄の間の長さを確認して下さい。短いとお太鼓柄が綺麗に出せません。
結論
一本の袋帯でデニムや紬、色無地まで活用できる・・・だれでもすぐにできる
たった一つのコツとは
- 袋帯の締め方をカジュアル着物には銀座結びにし、準礼装なら二重太鼓にする。
詳しく説明していきます。
3つのパターンコーディネート例
- 一つ紋つき色無地に
- デニム着物に
- 紬に
1.一つ紋つき色無地に
二重太鼓で準礼装に(伝統的)


色無地には、基本的に二重太鼓で合わせるのが定番です。これは昭和初期の祖母の袋帯で、ギラギラした派手さがなく控えめな雰囲気なので、準礼装にぴったりマッチします。アンティーク調を狙うというよりも、70歳が着る色無地にちょうど良い上品なコーディネートで安心感があります。
2.デニム着物に(現代的)
銀座結びにしてデニム着物に
斎藤丈太郎さんのYouTubeチャンネルで独特の銀座結びにコーディネートのヒントを得ました。
丈太郎さんもデニム着物を展開されていてます。
この銀座結びなら、デニム着物に祖母の袋帯を合わせても、アンティーク調の雰囲気が出て現代のファッションとして楽しめるので安心です。


銀座結びにした後、帯揚げと帯締めをカジュアルなものにして、色は3色以内に抑えると全体がまとまりました。
(写真も後で載せてます)
3.紬に
紬に合わせ銀座結びを締めました。


お稽古の日にこの帯を締めましたが、生徒さんやスタッフさんから違和感を指摘されることはありませんでした。カジュアル感を強調するために、襦袢も帯の裏地と同じモスグリーンにしました。これも締められます! 色味を合わせることが大切ですね。
デニム着物や紬に合わせられる銀座結びのコツ
カジュアル着物に結ぶ銀座結びのコツは帯枕なしで背中に低めにあて、ふくらませずペタッと平らな帯の形に締めることです。
本来の銀座結びと比較してみました。


お召の付下げ訪問着に袋帯でくの字形の銀座結びを合わせました。これはこれで粋さが出て正解です。
帯揚、帯締めはそれぞれの格に合わせ、礼装用、紬用、アンティーク調です。小物は着物と格を合わせましょう。


左から色無地着物、塩沢紬に、デニム着物に同じアンティークな祖母の丸帯を袋帯にリメイクして活用しています。





準礼装ならきとんと二重太鼓が最適ですが、写真からデニム着物や紬にきちんとした二重太鼓は合わないのがおわかり頂けると思います。
銀座結びは帯枕の代わりに腰ひもで代用できます。
腰紐が扱いにくい方は『帯枕用 ガーゼ袋』も便利です。
ハンドタオルをくるくる巻いて入れ、帯枕代わりにするとピッタリ背中に付きます。緩みやすい帯枕紐にもお使いください。


まとめ
一本の袋帯を色無地からデニム着物や紬まで活用できるたった一つのコツとは
⭕袋帯の締め方を準礼装(色無地)なら二重太鼓にカジュアル着物(デニムや紬)にはぺたんとした平らな銀座結びにしする。
【①の人の結論】



袋帯を持て余している人:礼装や準礼装以外の場なら派手でも地味でも帯揚や帯締めを地味にしたり明るくしたりで活用範囲を広げられます。
少々派手な袋帯でも平らな銀座結びをすることでカジュアル感が出せ3パターンが網羅できます(小物もあわせてカジュアルダウンして下さい)。
眠らせるくらいならいろいろ試して見る価値ありです。
わたしのように意外な発見があるかもしれません。
【②の人の結論】



アンティーク袋帯をコスパよく選びたい人:あまり金糸銀糸がギラギラしない、色柄が個性的すぎないリサイクル袋帯を選ぶと3パターンが網羅できます。
お値段も押さえられますが
帯は力がかかるので古い生地の弱り具合など実物を見て検討して下さい。
【共通の結論】
どちらの帯結びにもポイントがあります。
• きちんとした印象を出したい場合は、普通の二重太鼓を結びます。
• カジュアル感を出したい場合は、銀座結びをふくらませずに平らに結びます。
これだけで、手持ちの帯を上手に活用したり、コスパよくアンティーク帯を選んだりして、新しいコーディネートを楽しめます。
タンスに眠っている帯や着物をぜひ活用して、3つのパターン(色無地、紬、デニム着物)などを試してみてください。迷ったときは、すぐに試してみてくださいね。もしイマイチだと思ったら、やめればいいだけです。
最後までお読みいただきありがとうございます。この内容が参考になれば嬉しいです。
前結び講座や着付け教室も開校しています。コーディネート相談などお気軽にお問い合わせください。
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