着物を着るとき、毎回「半衿をつけるのがちょっと面倒…」と感じたことはありませんか?
特にシニア世代や、忙しい日々の中で着物を楽しみたいという方にとって、半衿付けは意外と大きなハードルになることもありますよね。
縫い付ける手間や、衿のカーブに合わせる難しさ、針を持つ手の疲れなど、ちょっとしたことが積み重なると「今日はやめておこうかな」となってしまいがちです。
そんなお悩みをやさしく解決してくれるアイテムが、えり秀さんの《き楽っく 》や《き楽っく 極》シリーズです。
衿がファスナーで簡単に外せる「き楽っく」
「き楽っく」は、長襦袢の常識をくつがえす便利な一着です。
最大の特長は、衿がファスナーで取り外しできる構造。
この仕組みのおかげで、半衿をつけるときに衿を平らに置くことができ、布が引っ張られずにまっすぐ簡単に作業できるんです。
たとえば――
- 普通の長襦袢では、衿の丸みに合わせて半衿を縫うのが難しい
- でも「き楽っく」なら、取り外した衿を机の上に平置きして半衿を縫える or 貼れる
このちょっとした違いが、使ってみると本当に大きいんです。
私のお気に入りのき楽っく極です。正絹なのに自分で洗える、ファスナー半衿も正絹!ポリの真っ白衿と違い、顔映りがソフトになるところが購入の決め手でした。

手拭いやお気に入りの布で、もっと自由に
私は最近、「手拭い」を半衿として活用することを楽しんでいます。
手拭いは季節やイベントに合わせて柄を選べるうえ、手軽で洗いやすく、気分に合わせたアレンジができる優れもの。半衿用の布にこだわる必要がないので、お気に入りの布を見つけたら、それをすぐに衿にできるんです。
しかも、「き楽っく極」の衿は平らになるので、半衿テープや両面テープなどを使えば縫わなくてもOK!
「ちょっと試したい」というときも、気軽にチャレンジできます。



自分らしい着物のおしゃれがもっと身近に
「き楽っく極」は正絹バージョンです。もともと着付けが苦手な方や、日常的に着物を楽しみたい方向けに作られているシリーズですが、私はその中でもこの“衿の扱いやすさ”に惚れ込みました。
縫うのが苦手な方、高齢になって手が痛い方、おしゃれをもっと楽しみたい方――
何しろ、それぞれの「困った」や「こうしたい!」をサポートしてくれる一着だと思います。
時間がなくて諦める半襟のおしゃれも叶います。
サイズ選びはしっかりと!
私自身、正絹が良かったので《き楽っく 極》が発売された時、最初は「ちょっと高いかも…」と思っていたのですが、今では「買って正解!」と感じています。
洗える正絹襦袢というハイスペックだけでなく衿あわせがきれいに決まるなど、いろんな機能的な面で大助かりです。
長襦袢としてはもちろん、“半衿を自由に楽しむためのベース”としても優秀な一着です。
正絹にこだわりがない方はポリエステルの「き楽っく」も衿の構造は一緒ですので、価格も抑えられ便利です。
まとめ:半衿の付け替えがとても楽に
「き楽っく」にしてから、半衿の付け替えのストレスがとても減り、楽しみに代わりました。
私が最初に試したのは、幅の狭〜いレースのリボンを半衿として貼る方法です。
普通の長襦袢だったら、貼るのが面倒で多分やっていなかったと思います。でも、「き楽っく」は衿が平らに置けるので、ペタペタ気軽に試すことができました。
次に挑戦したのは、ポイント刺繍のかわいい半衿。

「この柄をもう少し上に…やっぱり下に…」と、出したい位置をあちこち動かしながら、貼って調整できました。
もし縫っていたら、こんなに自由にはできなかったと思います。
さらに、お手頃価格でかわいい柄がいっぱいある、手ぬぐいを折って半衿にしてみたら大正解!
今まで使わずにしまい込んでいた手ぬぐいが活躍の場を得て、しかも新しい表情の着こなしを楽しめるようになりました。
費用をかけずに、気分に合わせていろんな半衿が楽しめるのは、とてもワクワクします。
半衿ひとつで、顔まわりの印象がぐっと変わります。
そして、季節や気分に合わせて簡単に変えられることは、日々の小さなおしゃれの楽しみでもあります。
手軽に、でもしっかり美しく。
「き楽っく極」で、そんな着物時間を楽しんでみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事がお役に立てれば嬉しいです。
着付け教室を開校しています。ご質問や感想などございましたらお気軽にお問い合わせください。
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