最近、カジュアルな着物で出かけることが増えて、ふと気になることがありました。
着物のとき、アクセサリーってどこまで楽しんでいいの?
私は普段のお出かけならイヤリングをつけることがありますが、ネックレスは「さすがに着物には合わないかな」と、これまで避けてきました。
年齢を重ねると、アクセサリーが浮いて見えないか、着物の品を損なわないかも気になりますよね。
そこで今回は、着物にイヤリングやイヤーカフ、ネックレスなどを合わせるときの考え方を、私自身の体験も交えながらまとめてみました。
「着物警察に何か言われそうで心配……」という方にも、気楽に読んでいただけたらと思います。
結論
結論からいうと、普段着の着物や浴衣なら、イヤリングやイヤーカフなどのアクセサリーを楽しんでも大丈夫です。
ただし、礼装では立場や場面によって控えた方がよい場合があります。

私は浴衣でもイヤリングを楽しんでいます
2025年の祇園祭の宵山には、ワークショップで自分で作った少し大ぶりなイヤリングをつけて出かけました。
イヤリングを引き立たせたかったので、衿ぐりはいつもより少し大きめに開け、帯締めは帯になじむ色に。
耳元をポイントにして、ほかの部分は少し引き算してみました。


以前の私なら「着物にこんな大ぶりのイヤリングを合わせていいのかな?」と迷ったと思います。
でも浴衣はカジュアルな装い。
全体のバランスを考えれば、このくらい遊び心があってもいいのではないでしょうか。
長く愛用している古典的な浴衣も、小物やアクセサリーの合わせ方を少し変えるだけで、今の自分らしい着こなしになります。
カジュアル着物や浴衣はアクセサリーに挑戦しやすい
カジュアルな着物や浴衣なら、アクセサリーも気軽に楽しめます。
イヤリングやピアスだけでなく、最近はイヤーカフも取り入れやすいですね。
イヤーカフは洋服にも和服にも合わせやすく、ひとつ持っていると重宝するアイテムです。
着物専用に買わなくても洋服でも使えるので、アクセサリー初心者にも取り入れやすいと思います。
イヤリング・ピアス
最初は小ぶりなものから試すと合わせやすいです。
パールや小さな天然石、陶器など、着物の色や雰囲気になじむものなら取り入れやすいでしょう。
ただし、「着物には必ず小ぶりでなければならない」と決めつけなくてもいいと思います。
シンプルな浴衣なら、私のように少し存在感のあるイヤリングを主役にする楽しみ方もあります。
イヤーカフ
ピアス穴がなくても使えて、着脱も簡単。
小ぶりなものなら着物にもなじみやすく、洋服にも使えるのが魅力です。
指輪
指輪はカジュアルな着物でも楽しみやすいアクセサリーです。
ただし、着物や帯に引っかかりやすい大きな石や尖ったデザインは注意したいところ。
大切な着物を傷つけない、なめらかなデザインを選ぶと安心です。
ネックレスはどうする?
着物の衿元には、半衿や重ね衿など、すでに装いのポイントがあります。
そのため私は、通常の着物ではネックレスはほとんどつけません。
浴衣など、ごくカジュアルな装いで楽しむ考え方もありますが、まずはイヤリングやイヤーカフなど、顔まわりのアクセサリーから取り入れる方が合わせやすいと思います。
礼装ではアクセサリーを控えめに
普段着と礼装では、アクセサリーの考え方が変わります。
着物のマナーには地域や場面による違いもありますので、以下は「迷ったときの無難な目安」としてご覧ください。
| アクセサリー | カジュアル着物・浴衣 | 礼装 |
|---|---|---|
| イヤリング・ピアス | ○ 楽しみやすい | △ 控えめにするのが安心 |
| イヤーカフ | ○ | △ 控えめに |
| ネックレス | △ 装いによって | 基本は控える |
| 指輪 | ○ | ○ 結婚指輪など控えめなもの |
| 腕時計・ブレスレット | ○ 装いに合わせて | 控える方が安心 |
| 帯留め・かんざし | ○ 楽しめる | ○ 場にあったもの |
迷ったときは、「足すより控えめに」しておけば安心です。
※茶道など禁じられている場合はカジュアル、フォーマル共にアクセサリーはNGです。
なぜ和装ではアクセサリーを控えると言われてきたの?
和装は「引き算の美」
着物には、帯、帯揚げ、帯締め、半衿、かんざしなど、もともと装いを彩るものがたくさんあります。
そのため洋服と同じ感覚でアクセサリーを重ねると、全体が少しにぎやかになりすぎることもあります。
昔から和装では「引き算の美」が大切にされてきました。
ただ、私はこの「引き算」を、
アクセサリーをつけてはいけない
という意味ではなく、
どこを主役にするかを決める
と考えると、今の着物にも取り入れやすいと思っています。
- イヤリングを主役にした日は帯まわりを控えめに。
- 華やかな帯留めをつけた日は、耳元は小さめに。
そんなふうにバランスを考えると、カジュアルな着物はもっと自由に楽しめます。
洋装のアクセサリーをたくさん重ねるより、着物に合わせるアクセサリーは『どこか一つを主役に』です。
同じ金継ぎイヤリングを、洋服にも着物にも。装いに合わせて楽しんでいます。


「金継ぎのイヤリング」とは割れや欠けのある陶器を日本の伝統技法「金継ぎ」で修復、装飾し、アクセサリーとして再生させたアイテムです。
お寺のマルシェで購入、その場でピアスからイヤリングに交換してくれました。
サイコロのように見えますが陶器の一部です。
毎月15日に京都百万遍の知恩寺で開かれています。
香凛さんの出店情報は確認してください。
[香凛(かりん)]さんのイヤリングです。https://kyotoice.wixsite.com/my-site-6
「百万遍さんの手づくり市 基本情報」
| 百万遍さんの手づくり市 | |
|---|---|
| 開催 | 毎月15日(8月休み) |
| 時間 | 8:00〜16:00 |
| 場所 | 百萬遍知恩寺 |
| 最寄り | 京阪「出町柳駅」から徒歩約10分 |
※出店者は毎回同じとは限りませんので、お目当ての作家さんがいる場合は事前に出店情報をご確認ください。

礼装では、より控えめに
カジュアル着物と礼装では、アクセサリーの考え方が大きく変わります。普段着では自分らしく楽しめますが、礼装では着物の格や立場を意識して、控えめにするのが安心です。
結婚式や入学式・卒業式などのフォーマルな場では、普段着よりも装いの格や立場を意識したいものです。
イヤリングやピアス、ネックレスなどは、場面によっては控えた方が安心です。
私自身も礼装のときは、アクセサリーは結婚指輪など控えめなものにとどめています。どうしても時間を確認する必要があるときだけ、目立たない腕時計を着けることがあります。
昔ながらの着物の美意識を大切にしつつ、カジュアルな着物や浴衣では、今の感覚でアクセサリーを楽しむ。
私はそのくらいのバランスがちょうどいいと思っています。

これは年齢を重ねた今だからこそ、より大切にしたいと思うようになりました。
まとめ|着物だからと我慢せず、自分らしく楽しんで
着物にアクセサリーは絶対にダメ、というわけではありません。
大切なのは、着ていく場所と着物の格、そして全体のバランスです。
- カジュアル着物や浴衣ならアクセサリーを楽しんでOK
- 初めてならイヤリングやイヤーカフから取り入れやすい
- 礼装ではアクセサリーを控えめに
- ネックレスは着物では基本的に足さなくても十分
- 一つを主役にして「引き算」するとまとまりやすい
私自身も以前は、「着物にはアクセサリーをつけない方がいい」と思っていました。
でも今は、浴衣に少し大ぶりなイヤリングを合わせて挑戦してみたり、手づくり市でお気に入りを探したりすることも、着物を着る楽しみのひとつになっています。
昔からのマナーも大切にしながら、普段着の着物では少し自由に。
年齢を重ねた今だからこそ、自分が心地よいと思える着物のおしゃれを楽しんでいきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
着付け教室を開いています。コーディネートのご相談やご感想などございましたらお気軽にお寄せください。

「衿元がうまく決まらない」「帯結びが苦手」——記事だけでは難しいところは、直接お教えできます。京都で着付け教室を開いています(講師:日本着装協会認定講師 みつ子)。
初心者向けの基礎科(全8回)、苦手克服のフリーコース、タンスの着物をまるごと相談できる箪笥診断、夏季限定のワンコイン浴衣レッスンもあります。

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