母が姉に持たせた嫁入り道具の浴衣を、私72歳が着られる理由

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姉のために母が用意した浴衣。何十年も箪笥の中で眠っていたものを、まさか自分がこの歳になって着ることになるとは思いませんでした。でも着てみたら、「これは着られる」と確信しました。理由は3つあります。

祇園祭宵山の人混みをAIに消してもらいました。こんな景色あり得ないですが。
祇園祭宵山にて。姉の嫁入り道具の紅葉柄の浴衣で

先日の祇園祭宵山には、この紅葉柄の浴衣で出かけました。実は、どちらの浴衣も姉の嫁入り道具。この機会にと前もって両方を試着して、結果的に紅葉柄を選びました。後日、椿の丸紋の浴衣のコーディネートも楽しみたいと思っています。

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目次

1. 浴衣が黒地だから着られる

黒は膨張色の反対で、肌のくすみやシミを目立たせず、逆に肌を明るく見せてくれます。淡い色柄の浴衣は可愛らしさが強く出やすいものですが、黒地は「浴衣っぽさ」が抑えられて、大人の女性らしい落ち着きが出ます。柄が大きくても、輪郭線だけで描かれた紅葉柄なら、面で塗りつぶした柄より軽やかで、年齢を問わず着やすいのです。

黒地浴衣にピンクの帯
黒地浴衣にピンクの帯

2. 帯を柄になじませるから着られる

最初は「帯は地味にする」のがコツだと思っていました。でも2枚の浴衣をコーディネートする時、それは少し違うと気づきました。

紅葉柄のように、輪郭線だけで描かれた粋な柄には、グレー地に献上柄のような、きりっと地味な帯がよく合います。ところがこちらの椿の丸紋の浴衣のように、色数があって可愛らしい柄の場合、同じように地味な帯を合わせると、かえって柄だけが浮いてしまうのです。

そこで意識したのが「なじませる」こと。浴衣の柄に使われている色(このオレンジに対してピンク)を帯に持ってくることで、柄と帯の可愛さがかけ離れず、自然になじんでくれるのです。

大事なのは「帯を地味にする」ことそのものではなく、浴衣の柄の雰囲気を読んで、帯をそこに寄り添わせること。粋な柄には地味な帯で引き締め、可愛い柄にはかけ離れない色でなじませて調和させる。

帯結びもコンパクトに

このピンクの帯は、実は名古屋帯を胴帯とお太鼓部分にカットして使っています。今回は胴帯部分を半幅帯として、カルタ結びに仕立てました。

胴の部分とお太鼓部分をカットして切り離しました
胴の部分とお太鼓部分をカットして切り離しました

一重太鼓に結ぶと、背中のお太鼓部分にボリュームが出て華やかになりますが、それは若い方だからこそ映える着姿。シニアの自分が結ぶと、お太鼓の存在感が派手すぎる印象になってしまいます。

そこで選んだのがカルタ結び。背中がすっきりとコンパクトにまとまるので、ボリュームを抑えつつ、前帯の柄もきれいに見せることができます。「柄になじませる」だけでなく、「結び方でボリュームを抑える」ことも、シニアが浴衣を粋に着こなすコツの一つだと思います。

3. 寸法が合うから着られる

浴衣は着物と違って、肌着(浴衣スリップなど)の上に直接着るものです。ですから長襦袢を重ねる着物ほど寸法にシビアである必要はなく、多少の違いは意外と着崩れずに着られます。

ただし、身幅が大きく合わない場合は別です。身幅が足りないと、歩いたり座ったりするうちに胸元や裾がはだけて開いてきてしまい、だらしなく見える原因になります。逆に言えば、身幅さえ大きく違わなければ、裄丈や身丈は多少の差があっても、浴衣は十分に着こなせるのです。

姉の浴衣も、身幅が許容範囲で私の体に合っていたからこそ、借り物という感じがせず、自分のものとして自然に馴染んでくれたのだと思います。

もう一つのコツとして、寸法が合っていても、着ているうちに衿元が緩んでくることがあります。そんな時はコーリン和装締めを使うと、伊達締めなしでもしっかり衿を固定でき、着崩れの心配が減ります。暑い季節は着付けの枚数も減らせて、涼しさにもつながります。

脱い出る途中ですがこんな感じにこれだけで抑えています
脱い出る途中ですがこんな感じにこれだけで抑えています
コーリン和装じめを使うと伊達締めが不要でストレッチで胸元が楽
コーリン和装じめを使うと伊達締めが不要でストレッチで胸元が楽

コーリン和装締めは慣れると神アイテムです。

母が姉に持たせた浴衣を、私が72歳で着る。不思議なめぐり合わせですが、黒地・柄になじむ帯・合う寸法、この3つが揃えば、年齢を重ねた今だからこそ似合う一枚になるのだと実感しています。

洋服で考えるとわかりやすいですが、最近は「若い人は赤い色、シニアは暗い色」という決まりがなくなってきています。

着物でも、帯や小物でバランスを取れば、いくらでも着こなせると思います。特に若い頃の浴衣は恐れず、気にせず、楽しみましょう。

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シニア世代の浴衣コーデ(当ブログ人気記事)

最後までお読みいただき有難うございます。この記事が参考になれば嬉しいです。

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