着物や帯を選ぶときは、「この柄が好き」「この色が似合う」といった気持ちが大きな決め手になりますよね。
でも実際には、年齢やライフスタイルの変化で着る機会が減ったり、体型の変化で合わなくなったりして、「気に入って買ったのに着ないまま」になることも少なくありません。
そんな時、「買う前にもう少し先のことを考えておけば良かった」と思う人も多いのです。
この記事では、着物や帯を購入する際に“将来着なくなった時”のことも見据えて選ぶポイントをご紹介します。
なぜ“着なくなった時”を考える必要があるのか
着物は洋服に比べて高価で、しかも長く残るものです。
ところが現実には、
- 年齢を重ねると似合う色や柄が変わる
- 体型の変化でサイズが合わなくなる
- 保管に手間や場所がかかる といった理由で、だんだん袖を通さなくなることもあります。
一度買ったら「一生もの」と考えがちですが、実際には「着ないけれど手放しにくい」という悩みを抱える人が多いのです。だからこそ、購入前から先を考えることが大切です。
購入前に考えたいポイント
(1) 汎用性のある色・柄を選ぶ
例えば、フォーマルにもカジュアルにも使える付下げや、どんな着物にも合わせやすい無地感覚の着物や帯は長く出番があります。
また、あまりに派手すぎない落ち着いた色柄を選んでおくと、年齢を重ねても安心して着られます。


(2) リセールや譲渡のしやすさ
将来、売ったり譲ったりすることも視野に入れてみましょう。
中古市場で需要のある柄やブランドを選ぶと手放しやすくなりますし、子や孫にも受け継ぎやすいデザインだと喜ばれます。

(3) リメイクの可能性
正絹や木綿など、素材によってはワンピースやバッグ、小物に仕立て直せるものもあります。
買う時点で「いずれリメイクできそうか」という視点を持つと、手放すのではなく“形を変えて活かす”選択肢が広がります。

(4) 適切な保管場所の有無
帯の厚みや着物の生地によっては、収納に場所をとることもあります。
また、絹物は湿気対策やメンテナンス費用も必要になるので、長期保管を見据えて選ぶことが重要です。
一回も着ていないのに胴裏がまっ黄色に変色したもの。

きれいになりましたが、費用がかかりました。

実際に着なくなった時の選択肢
いざ着なくなった時、次のような方法があります。
- 売る:リサイクルショップ、ネットオークション、専門買取業者を利用=貴金属が狙いのところが多いので買取業者はおすすめしません、注意してください。
- 譲る:家族や友人、着付けを学んでいる人に喜ばれる場合も。
- 寄付:地域の文化活動や団体に寄付すれば、新たに活かされることも。
- リメイク:日常で使える洋服やバッグ、小物に変えて楽しむ。
「どうするか」を考えてから買っておくと、後悔せずに済みます。

賢い買い物のためにできること
- 衝動買いせず、「この着物(帯)を何回も使う場面はあるか?」と自分に問いかける。
- 儀式物など、家族や身近な人と話して、将来手放す時のことを踏まえてレンタルで済ますか検討する。
- 同じ用途のものを持っていないか確認する。
こうした意識を持つことで、買い物の仕方がぐっと変わります。
まとめ
着物や帯は、手に入れたときの喜びはもちろん大きいですが、その後の暮らしの中でどう活かすか、そしていずれ着なくなった時にどうするかまで考えておくことが大切です。
「この場面で着たい」「いずれは子どもや孫に譲りたい」「最後はリメイクして日常に取り入れたい」――そんな未来を想像しながら選ぶことで、着物や帯は単なる衣服ではなく、人生に寄り添う存在になります。
買う前に少し立ち止まって、将来の使い道を思い描くことで、結果的にムダのない賢い買い物ができますし、手放す時にも迷わずに済みます。
せっかくご縁あって手にする着物や帯ですから、長く大切に楽しめるように、“未来の自分”のことまで考えて選んでみてください。
それが、後悔のない着物ライフにつながります。
私は仕事上、あまり考えずに購入をしてきましたが、今になって処分に困っています。
かといって、着物を着ない家族に残すスペースもなく、中々、判断に四苦八苦しています。
私の失敗から学んだことが少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
着付け教室を開いています。ご相談等お気軽にお問い合わせください。
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