何故!長襦袢の衿が緩くなって抜きが戻るのか?衿元が決まらない人、必見。

まき

しっかり抜いたと思うのに襦袢の衿元が前に押されてだらしなくなってしまうのよね。

まき

背縫いを引っ張っても戻ってしまって、スッキリ綺麗に着たいのに~。なんとかならないかしら…。

着物歴30数年の着付け講師みつ子が衿元がきれいに着つけられない人がスッキリ綺麗な襟元に出来る方法を解説しますので
最後までご覧ください。

この記事はこんな人におすすめ

  • 襦袢の衿が綺麗に抜けない人
  • 襦袢の衿の左右差ができる人
  • 襦袢の袷が縦長になる人

まずは、サイズの合った襦袢を使い、正しい着付けができているか確認しましょう。

以下の手順を参考にしてください。

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目次

襦袢の着付け手順

1. 足袋と肌着を身につける

• 肌着は詰まりすぎないようにし、左右対称に整える。

• 肩のラインに肌着の肩線をきちんと乗せ、衣紋が自然に抜けるようにする。

2. 肌着の裾を整える

• 裾すぼまりを意識して着る。

• 紐はきつすぎないようにし、お腹に垂れないようまとめてはさむ。

3. 補正をする(必要に応じて)

• 腰のくぼみやアンダーバストをしっかり埋めると、胸紐が安定し、苦しくなく締められる

4. 襦袢を羽織る

• 袖を通したら、体の前中心で左右の衿先を揃える

• 背縫いを背中心にしっかり合わせる。

ただし、体の左右差で衿合わせがずれる場合は、背縫いが背中の中心にくるように前の衿先の位置を調整しましょう。鏡を使って確認したり、誰かに見てもらいながら調整するときれいに整います。例えば、私の場合は右の衿先を約1.5センチ長めにとると、背縫いがちょうど背中心に合います。

5. 衣紋を抜く準備をする

• 片手で衿を持ち、もう一方の手で背縫いをつかむ。

背縫いを下に引きながら衣紋を抜く

6. 衣紋を抜く

• たっぷり後ろに引き、背中心だけでなく肩線もしっかり後ろへ

• こぶし一つ分の抜き加減までゆっくり戻す

7. 下前の衿を合わせる

• 右手で下前の衿を持ち、バストを包み込むように合わせる。

• 衣紋が戻らないように、衿を斜め上へ動かす

8. 上前の衿を合わせる

• 下に引かず、斜め上へ動かす

• 半衿の外側のふちが左右同じ位置で、バストトップを超えて包み込んでいることを確認。

9. 胸紐を締める

• アンダーバストの中心に胸紐の中央を当てる

• 後ろに回し、緩みなく交差させて前で結ぶか、交差させてはさむ

10. 衿合わせの目安を確認

• のどのくぼみの位置で衿が90度になるようにする。

• 着物の種類や年齢によって多少の調整が必要

11. 背中のしわを整える

• しわを脇と下に引いて綺麗にとる

12. もう一度衣紋を整える

• ヒップのあたり(衿肩あきの延長線上の2か所)を両手で引き、背中の空気を抜く

13. 伊達締めを締める

• 胸紐と同じように前から回し、後ろで交差させ、前に回して結ぶか、はさんで固定する。

お悩み別解決法

その一・・・襦袢の衿が綺麗に抜けない人

衣紋を抜くときは、襦袢の背中心だけでなく肩のラインもしっかり後ろに引くようにしましょう。その後、こぶし一つ分の抜き加減までゆっくり戻します

下前の衿を合わせるときは、右手で持ちバストを包み込むようにしましょう。このとき、衣紋が戻らないように衿先を斜め上に動かすのがポイントです。

上前の衿を合わせるときも、下に引かず斜め上に動かすようにします。半衿の外側のふちが、バストトップを超えて左右同じ位置で重なっていることを確認してください。

着物を羽織るときは、衿をかぶせる際に襦袢の衿を前に押してしまわないよう注意しましょう。この段階では着物の衿をぴったり沿わせる必要はありません。

その二・・・襦袢の衿の左右差ができる人

1. 襦袢を羽織り、袖を通す

体の中心で左右の衿先をそろえる。

背縫いを背中の中心に合わせる

2. 衣紋を抜く準備

• 片手で衿を持ち、もう片方の手で背縫いをつかんで下に引く

3. 衣紋を抜く

しっかり後ろに引き、背中心だけでなく肩のラインも後ろへ

• その後、こぶし一つ分の抜き加減まで戻す

4. 下前の衿を合わせる

• 右手で下前の衿を持ち、バストを包み込むように整える

衣紋が戻らないように、衿先を斜め上に動かす

5. 上前の衿を重ねる

下に引かず、衿先を斜め上に動かしながら重ねる

半衿の外側のふちが、左右同じ位置でバストトップを超えているか確認

この流れで進めると、襦袢の衿元が美しく整います

ただし、体の左右差で衿合わせがずれる場合は、背縫いが背中の中心にくるように前の衿先の位置を調整しましょう。鏡を使って確認したり、誰かに見てもらいながら調整するときれいに整います。例えば、私の場合は右の衿先を約1.5センチ長めにとると、背縫いがちょうど背中心に合います。

その三・・・襦袢の衿合わせが縦長になる人

1.補正は肌着の上に行う

腰のくぼみとアンダーバストをしっかり埋めることで、胸紐が安定し、苦しくなくしっかり締めることができます

2.衿合わせの目安

のどのくぼみの位置で衿が90度になるように整えましょう。

• 衿はバストトップをしっかり超えるように合わせます。

3.着物の種類や年齢によって、多少の違いがあります

このポイントを意識すると、美しい衿元に仕上がります!

襦袢がきれいに着られると着物が綺麗に着られます。襦袢の着方をしっかり押さえればきれいな着付けで同じ着物でも着姿ががバージョンアップします!

ぜひ一度試してみてください。便利な着付け道具もあるので、楽に着付けをしたい方は参考になさってください。

最後までご覧頂きありがとうございます。この記事がいいなと思ったら人に紹介してもらえたら嬉しいです。

※着方を実際体験してみたい方は着付教室を開校していますので、お気軽にお問い合わせください。

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