着物を、楽に・綺麗に・早く着たい人へ【お勧めグッズ4選】&【あると便利なサポートアイテム3選】&必須テクニック

みつ子

着付けを楽に、美しく仕上げたい方、そして年齢を重ねても簡単に着られる方法を知りたい方はいませんか?
私自身も、年齢とともに体型が変わり、それに合った着付けが大切だと実感しています。

着物歴30年以上の着付け講師、みつ子です。

週に3回は着物を着ていますが、年齢とともに着崩れしやすくなってきました。

体型が変わるにつれ、これまでの着付けでは対応しきれないと感じ、見直すことに。

そこで、もっと楽に美しく着られる方法を探し、さまざまな着付け道具を試してみました。

今回は、

①便利で使いやすい道具
②簡単な手順
③美しく着付けるポイント
④着崩れを防ぐコツ
これらについて分かりやすくお伝えします!

もちろん、年配の方だけでなく、若い方や着付け初心者にも役立つ情報です。

ぜひ最後までご覧ください!

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目次

結論

従来の着付けグッズを見直す

従来の着付けグッズを見直し、別のものに替えたりプラスしたりするだけで、着付けの悩みが解消できることがわかりました。

実際に試したところ、着崩れせず美しく着られるように!

そこで、特におすすめの【着付けグッズ4選】と【あると便利なサポートアイテム3選】をご紹介します。

【おすすめグッズ4選】

1. コーリンベルト:長じゅばんの衿をしっかり固定し、ズレを防ぎます。(胸紐の代わりに使用)

2. 着物用クリップ:着物と長じゅばんの衿を固定し、きれいな形をキープ。(着物を傷めず安心)

3. コーリン和装締め:着物の衿合わせを安定させ、スッキリとした仕上がりに。(胸紐&伊達締めが不要)

4. 腰紐ウエストベルト:裾合わせをワンタッチで簡単に固定。(腰紐が緩んだり、締めすぎたりする心配なし)

【あると便利なサポートアイテム3選】

5. お太鼓サポート:柔らかい帯でも簡単に美しいお太鼓が作れる便利アイテム。

6. 補正パッド:襦袢や着物の衿の浮きを防ぎ、左右のバランスを整える。

7. 和装ブラ:バストをすっきり整え、帯の上に乗りにくくし、胸元を美しくキープ。

これらのアイテムを活用すれば、より楽に、そして美しく着物を着こなせます!

使い方

従来の着付け道具

通常、腰ひも3本と伊達締め2本を使いますが、便利なグッズを活用すれば、もっと手軽に美しく着付けができます。

従来の着付け道具や腰ひも・伊達締めを使いたい方は、お好みで追加してください。


おすすめグッズ4選

1. コーリンベルト

長じゅばんの衿をしっかり固定し、着崩れを防ぎます。

使用するときは、痛くならないように肋骨に当たらない位置で留めましょう。

長襦袢をコーリンベルトで止め、着物の衿と襦袢の衿とをクリップで止めています

2.着物用クリップ 

着物と長じゅばんの衿をしっかり固定し、ズレを防ぎます。

衿は必ずしも真後ろで留める必要はありませんが、一箇所クリップで留めておくと背中心がズレにくくなります。

※洗濯バサミは生地を傷める恐れがあるため、使用はおすすめしません。

3.コーリン和装締め 

着物に使うと、胸紐の役割を果たし、伊達締めも省略できます

着物や長襦袢に使え、アジャスターでサイズ調節できるから衿元をきっちり安定させることができ、着くずれを防ぎます。幅広のゴムを使い、体に一周させることによりしっかりと留まるので、強く締める必要がなく着装が安定し、乱れにくくなります。

4.腰紐ウエストベルト 

腰紐が緩んだり締めすぎたりする問題を解消します。

裾合わせをワンタッチで、簡単に固定し、あらかじめ長さを調節しておけば、2重に巻いて、カチッとはめるだけで簡単に使えます。ストレッチが効いているので、腰紐を楽に固定できます。袷用もありますが、メッシュ素材なら一年中使え2つ持つ必要がありません。

年中この一本で通しています。

着物の丈が短い場合や長すぎる場合でも、腰紐の位置で「おはしょり」の長さを調整できます。

以下のポイントを参考に、自分に合った位置を見つけてください。

• 着物の丈が短い場合: 腰紐をいつもより下に締めると、おはしょりを長く見せることができます。

• 着物の丈が長すぎる場合: 腰紐をいつもより上に締めると、おはしょりが短くなります。

「腰紐やウエストベルト」の伸縮性が、着物を体にしっかりフィットさせ、苦しくなくおはしょりの長さ調整に役立ちます。ただし、ウエストの補正がしっかりできていることが大前提です。

5.お太鼓サポート 

柔らかい帯でも簡単に美しいお太鼓が作れます。

柔らかい帯、例えば塩瀬の染め帯などの手先の下にいれることでハリが出て、簡単に美しいお太鼓を作ることができます!

さらに、枕の下の帯溜まりがきれいに整うので帯締めが緩む心配もありません

6.衿元を簡単にきれいにする

補正パッドをつかうと衿元を簡単にきれいにする事ができます。

襦袢の衿が緩んで、衿元が開いてくる人は、肌着の胸元に三日月型の補正パッドを縫い付けるか半衿用両面テープで留めると、胸元にボリュームが出て衿が固定され動かなくなります。
訪問着など正装着物は三日月型のパッドを和装ブラに挟んで使うと、鎖骨の凹みが補え衿元がきれいに固定できます。

体型に合わせて、必要な部分のパッドを購入することもできます。

全身を整える着物補正着は、ヒップパッドが一体化されているものもあり、一つで体のシルエットを整えられるので、とても便利です。
ただし、夏場は通気性に注意が必要で、蒸れや暑さが気になるかもしれません。素材や機能性の良いものを選ぶことをおすすめします。

肌着選びも重要です。

体型補整に役立つ、実用的な機能を持つ肌着を選んでください。
1. パッドを挿入できる専用ポケット付きの肌着
2. 衣紋(えもん)が抜けるタイプの肌着

襦袢の衿元に左右差が出る人 

しっかり胸元補正をし、コーリンベルトで固定する

襦袢の襟元をきれいに整えるためのポイントを以下にまとめました。

1. 襦袢の衿元の位置を調整
襦袢の衿元は、バストトップより少し深めに合わせるのがコツです。左右の衿が同じ位置で重なっているかを確認してください。もし左右でズレていると、見た目に左右差が出てしまいます。

2. コーリンベルトで固定
襦袢の衿元が動かないようにするには、コーリンベルトを使うのがおすすめです。ベルトを襦袢の左右同じ位置に付けて固定すると、衿元が安定してきれいな形を保ちやすくなります。

これらのポイントを押さえると、襟元が整い、美しい着付けが完成します!

バストが下がって伊達締めに乗る 

ホールド感のある和装ブラをつかう。

アンダーバストにタオルを縦半分に折って巻きつけることで、ウエストとの段差を埋める補正ができます。
または、バストをしっかり支えて形を整える和装ブラを着用すると、胸元が着崩れしにくく、美しい着付けが完成します。

詳しい補正方法については、以下の記事をご覧ください。

みつ子

暑い夏は和装ブラとステテコだけで、タオル補正をせずに着物を着ることもあります。
大きく着崩れしなければ、それで十分だと思っています。自分が心地よく感じるバランスを大切にして、できるだけ補正は省くようにしています。

補正は着物の美しさを引き立てるためのものですが、やりすぎると逆効果になります。自然な印象を保つためには、控えめな補正が大切です。
胸元や衿の形を整えすぎると、着崩れを防ぐ意図とは逆に、窮屈で不自然な着姿になってしまいます。

着物の美しさは、程よい補正と自然な装いにあります。

ホールドアップがある和装ブラ(たかはしきもの工房)

夏の暑い時期は、和装ブラを着用せずに着物を着ることもあります。

快適さを最優先に、各自の好みや好みに応じて調整してください。

わかりにくい場合は、すなおさんの本を参考にすると良いですよ。

帯の注意点

着物の寸法はもちろん、帯の長さや柄の位置は、美しく楽に着付けるための重要なポイントです。

現在お持ちの帯が合わない場合は、長さや柄の位置を調整する工夫が必要です。

また、新しく購入する際には、自分の体型や着付けスタイルに合った帯を選ぶことが大切です。これを怠ると、着付けが難しくなる可能性があります。

寸法が短い帯の対処法

昔の帯で短い場合は、前結びや工夫した結び方で対応できますが、帯結びのスキルを身につける必要があります。
購入時は、新品・中古問わず、自分に合った適切な寸法の帯を選ぶことが重要です。

長さを確認し、自分の体型や着付けスタイルに合うものを選ばなければ、帯結びが難しくなる可能性があります。

必ず前柄とお太鼓柄の適正な距離(下図参照)を見て帯は購入してください。わからない場合は着物店の販売スタッフに確認してください。

特に、リサイクルは全長も柄と柄の間の長さも短いものがあるので、適正寸法を確認してください。

帯の前柄とお太鼓柄の間が短い帯

帯の前柄とお太鼓柄の間が短すぎてお太鼓がきれいに出ない方には、前結びや帯枕を使わない銀座結びがおすすめです。ただし、帯結びのスキルが必要です。
柄の位置や長さを確認し、自分の体型や着付けスタイルに合うものを選ばなければ、帯結びが難しくなる可能性があります。

袋帯と名古屋帯の標準寸法です。参考になさってください。

1尺は38㎝、1寸は3.8㎝で計算しています。
尺とcmの両面のメジャーがあると便利です。
袋帯 全長約4m40cm

名古屋帯全長 約3m60cm

まとめ

楽に、綺麗に、早く装う

そのための工夫は

  • 最低限の補正を胸元、アンダーバスト、ヒップに行う。
  • 長襦袢はコーリンベルトで衿元をしっかり固定する。
  • 着物は伸縮性のあるコーリン和装締を使い、おはしょりを一重にして、シワを整えながら胸元を美しく仕上げる。
  • 腰紐の代わりに、伸縮性がある腰紐ウエストベルトを使用し、ワンタッチで簡単に留める。

便利な着付けグッズやサポートアイテムを取り入れて活用すれば、手間や手順を省けて、簡単に早く着物を着られます。
年齢を重ねて、以前のように完璧な着姿が難しくなっても、大切なのは着物を楽しむ気持ちです。

自分に合った補正グッズや便利なアイテムを利用し、

• 楽に着られる工夫をする
• 完璧を求めすぎない
• 着物を楽しむ気持ちが一番大切


手軽に美しく着物を楽しみましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が参考になれば嬉しいです。

着付け教室も開校しています。お問い合わせお待ちしております。

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