少ない着物で楽しむシンプルで豊かな装い実践例

みつ子

年齢を重ねたこともあり、着物の整理をかなり進めました。
少ない枚数でも色や素材の組み合わせを工夫することで季節感や着るシーンの印象を表現する方法を実践しています。

着物や帯をたくさん持たなくても、手持ちのアイテムを活かして季節感やカジュアル、フォーマルの印象を楽しみたいと考えている方に、ぜひ読んでいただきたい記事です。

季節感とは・・・季節に応じた色や素材、柄を取り入れることで、装い全体から「季節らしさ」を感じさせること。

カジュアル、フォーマルの印象とは・・・着姿全体の雰囲気や相手にどう見えるかという点を指します。自分らしさや場面に合った雰囲気を伝えるうえで重要な要素です。

質問者さん

これまでは着物や小物を増やすことで季節感や印象を表してきました。
今ある物で表現できたら、物も増えず出費も押さえられて理想的ですよね。どうすれば実現できるのでしょうか?

みつ子

物が増えると便利で楽しい反面、管理や費用が大変になることもありますよね。でも、少ないアイテムでも工夫次第で季節感を楽しんだり、カジュアルやフォーマルな雰囲気を作り出すことができます。その方法をご紹介します。

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目次

結論

春夏は・・・軽やかな素材と明るい色

秋冬は・・・深みのある色と温かい素材

を使うことで、その季節にふさわしい印象を与えられます。

また、帯や小物の色や素材を変えるだけで、同じ着物でもカジュアルからフォーマルまで、楽しむことができます。

季節やシーンに合わせた組み合わせを工夫することで、少ないアイテムでも豊かな装いを楽しむことができます。

この記事でお伝えする方法で、各季節やシーンに合わせて、持っている着物や帯、帯締め、帯揚げ、帯飾りなどを使って試してみてください。

写真の中では左の染名古屋帯が一番カジュアルで、次が中央の織名古屋、一番フォーマル度が高いのが右の織袋帯です。それぞれ、帯締めや帯揚げを変えて対応しています。

季節にぴったりな色と素材選び

具体例

(1) 春

• 桜色、若草色、薄い藤色など、柔らかい色合いが春の自然を連想させる色を使います。

• 素材感も軽やかな素材を取り入れることで、さらに春らしさをアップできます。

(2) 夏

• 水色、白、薄い藍色など涼を呼ぶ色が夏らしさを表現できます。

• 麻や紗のような透け感のある素材が涼しさを演出できます。

白っぽい単衣の着物に袷帯で4月後半から5月のお出かけに。

夏素材の着物に夏帯を合わせれば、7月・8月・9月のお出かけにぴったりです。右端の芭蕉布は本来7月・8月限定ですが、最近は6月から着る方も増えています。お住まいの地域の気候に合わせてお楽しみください。

(3) 秋

• 濃い朱色、黄土色、茶色、落ち着いた深みのある色を使い秋の風景や紅葉を連想させます。

• ふっくらした縮緬生地や紬などで秋の柔らかい温かみを感じる素材で秋の雰囲気を強調できます。

(4) 冬

グレー、白、紫、少しダークな色の紺、黒、茶で冬らしいクールな華やかさと落ち着いた上品さを表します。

実用も兼ねた暖かい素材(結城紬などの真綿紬系)や梅の花など色柄で季節感を表します。

シーンに合わせた色と素材選び

シーンに応じて色や素材を組み合わせることで、全体の印象を大きく変えることができます。

自分の個性にぴったりな色と素材を選び、素敵な印象を作り上げましょう。

カジュアルシーン

カジュアルシーンの印象を引き立てるためには、以下のポイントを押さえることです。

1. 色の選び方

カジュアルシーンでは、柔らかい色や明るめの色を選ぶとリラックスした印象シックな色や濃い色を使うと個性的な印象になります。また、単色でなく、柄やアクセントカラーを取り入れることで、遊び心を加えることができます。

2. 素材の選び方

カジュアルな場面では、例えば、麻や綿、柔らかいウール、ポリエステルなど、軽やかで動きやすい素材が適しています。また、のように少しカジュアルな質感を持つ素材を使うと、全体の印象が洗練されつつも、堅苦しさがなくなります。

3. 小物やアクセサリーで個性を出す

コーディネートとして、小物やアクセサリーで個性を表現することができ、遊び心のある印象を作れます。洋服用のバッグも合わせることができます。

下の写真は左から紬、綿、ポリエステルで、それぞれ帯留めで季節感や個性を表現しました。

カジュアルなお出かけには、こんな山葡萄のかごバッグが便利です。底がしっかりしているので、ポットやお弁当が安定し、13インチのマックブックも収納可能。見た目以上にたっぷり入る大容量のバッグです。使い込むほどにツヤが増しています。

4. コーディネートのバランスを取る

カジュアルシーンでは、全体のバランスを大切にします。

着物が少し派手な色や柄・・・帯や小物はシンプル

帯や小物をアクセントにしたい・・・着物をシンプル

にするととバランスが取れます。

左:小紋が丸い柄なので帯は格子のシンプル帯で色も着物の一色に合わせてグレーにしてバランスを取ります。

中央:大柄で民芸的な大島紬にはモダンなスッキリした同系色のオレンジやグリーンが使われた帯でモダンに仕上げました。

右:エルメスのシルクガウンから作った帯は地味な紅花紬に合わせることで個性が引き立ちます。

メインの色柄との組み合わせ例

• 単色の着物に華やかな帯を合わせる方法でスッキリとた華やかな印象になります。

• メインの色に合わせて、異なるトーン(色の明暗や濃淡)を使うと、立体感を出すことができます。着物の場合は、少し落ち着いた色を選ぶとよりバランスが取れます。

例えば、メインのピンクやベージュ系に、緑や青の帯を選ぶと、色のバランスが取れ、立体感が生まれます。さらに、ピンクのトーンに少し深みのある色を加えることで、全体的に落ち着いた印象を与えつつ、立体的な美しさが引き立ちます。

柄と柄を組み合わせるのは、うまくいかないことが多くて難しいです。

フォーマルシーン

フォーマルシーンでの印象は以下の方法で、品位を保ちながらも華やかさを演出できます。

1. 色の選び方

フォーマルな場面では、落ち着いた色を選ぶことが一般的です。例えば、グレー、黒、紺、深緑、など、シックで上品な色合いが適しています。これらの色は、落ち着いた印象を与えつつ、場にふさわしい格式を保つことができます。また、地味すぎず、華やかな印象を与えるために、帯揚げや帯締めに淡い色を加えることも良い方法です。

2. 素材の選び方

フォーマルシーンには、光沢感のある素材が適しています。品位を保ちながらも華やかさを引き立てます。これらの素材は、静かな輝きを持ち、フォーマルな場にぴったりです。

3. 帯や小物で華やかさを演出

帯や帯締め、帯揚げなどの小物選びは、フォーマルシーンでの印象を大きく左右します。帯揚げや帯締めは落ち着いた薄い色合いを選ぶと、全体のコーディネートに格を保つことができます。華やかさを加える帯飾りなども適宜合わせてみてください。

4. 髪型やアクセサリーで上品さを

髪型や髪飾りもフォーマルシーンにおいては重要な要素です。シンプルで上品なアップスタイルにし、髪飾りは控えめでありながら、華やかさを引き立てるものを選びましょう。ジュエリーや小物は、ゴールドやシルバーのシンプルなものを選ぶと、落ち着いた印象を与えます。

セミロングの髪を編み込みで華やかにアレンジして、パーティーにぴったりのスタイルに。

見えにくいですが、右側に差しています。アクセサリーは控えめに、水牛素材に金彩を施したかんざしを選びました。

5. 全体のコーディネートのバランス

全体のコーディネートのバランスを取ることが大切です。着物や帯、小物の色やデザインが調和し、多色にせず一貫性があると、より洗練された印象を与えることができます。過度に華やかすぎず、控えめでありながらも、品格を感じさせるコーディネートを目指しましょう。

柄と色のバランス例

• 柄が主役の場合は全体的に多色にならないように控えめに、シンプルな着物には大胆な色や柄を取り入れる。

これらの要素を組み合わせることで、フォーマルシーンでの印象を引き立て、場にふさわしい優雅で上品な装いを作り出すことができます。

季節感を意識したコーディネート例

• クリスマスのコーディネート例です。

• グリーン、赤、茶色の大島紬に、ベージュ地にグリーン、赤、茶色の織地の帯、真っ赤なガラスの帯留めでクリスマスの印象を演出しました。長襦袢も真っ赤です。

色や柄選びで自分らしさを表現するヒント

以前、着付け教室で講師をしていた頃、教室の院長から「紬が似合う」と言われ、それ以来紬を好んで着ていました。しかし、最近友人から「柔らかい着物(小紋や付下げ、訪問着など)が似合う」と言われ、年齢とともに似合うものが変わることを実感しました。この変化を通して、自分らしさも時と共に変化させる必要があると感じています

手持ちの着物や帯を減らしましたが、これからは残したものを活かして、今の自分に合った表現方法を探していきたいと思っています。

• 季節やシーンだけでなく、個性を色に反映させることも大切

自分らしさを表現するには、単に季節感や場に合う装いだけでなく、自分の個性や雰囲気に合った色や素材を選ぶことが重要です。

• 肌トーンや年齢に合う色を取り入れる

年齢を重ねると肌のトーンや印象が変わるため、それに合った着物や帯の色を選ぶことで、より自然に魅力を引き出せます。

肌トーンや年齢に合う色は

•   明るいカラーを取り入れる: くすみがちな肌を明るく見せるために、淡いピンクやラベンダーなど優しい色がおすすめです。
•   落ち着いた華やかさのある色: パープルやグレイッシュブルーは高貴で品のある印象を与え、シニア世代に人気があります。
•   白やシルバーのアクセント: 白いアイテムやシルバーの靴を使うと顔周りが明るくなり、抜け感が出ます。
•   鮮やかな色も挑戦: 髪色や肌トーンに合わせて鮮やかなグリーンや赤などを取り入れると、若々しい印象になります。

• カラー診断や顔タイプ診断を活用

カラー診断を受けると、今の自分に似合う色や柄が明確になり、見た目の印象が大きく向上します。
さらに、顔タイプ診断では意外な似合う色や柄が見つかることもあります。

これらの診断を活用することで、無理なく似合うものだけに絞り込むことができ、多くを持たなくても満足感のある着物選びが可能になります。

こちらも参考になさってください。

まとめ

手持ちのアイテムで季節や自分らしさの印象を変えられるのが着物コーディネートの楽しさでありメリットです。

華美な個性を強調せず、季節感や印象に重きを置いた装いを心がけることで、自分に似合うスタイルを見つけることができます。

① 季節感を表現・・・帯揚げや帯締めなどの小物の色や素材を工夫することで、できます。

春には淡い色、秋には深みのある色を取り入れる

②フォーマルからカジュアルまで印象を調整・・・ 小物の色や素材感を変える。

例えば、

①無地の結城紬に洒落袋帯を合わせ、白っぽい帯締めと帯揚げ・・・気軽なパーティに。
②綴れの八寸帯に丸ぐけ帯締めと色帯揚げ・・・カジュアルなお出かけに。


小物を変えるだけで、同じ着物でも異なる印象を与えられるのが着物です。小物の工夫次第で幅広い場面に対応できます。

無地の結城紬とは・・・織り柄が入っていない一色の糸で織られた紬のことです。
洒落袋帯とは・・・カジュアルな場に使える袋帯のことです。
八寸帯とは・・・芯を入れずに仕立てたカジュアルな名古屋帯のことです。

同じ無地の結城紬でも、小物や帯を変えるだけで雰囲気が大きく変わります。

いかがでしょうか?着物や帯、帯揚げ、帯締め、帯飾りを変えることで

多くの着物を持たなくても、色と素材使いで季節感や印象を表現できる方法が実現できます。

ぜひ、試して見てください。参考になれば嬉しいです。

着物の装いは、季節感や印象を表現するだけでなく、その日の気分や自分らしさを表現する手段にもなります。

ぜひ、手持ちのアイテムを活用して、自分にぴったりのコーディネートを探してみてください。きっと、新しい発見があるはずです。着物や帯、帯締め、帯揚げの組み合わせは無限に広がります。

また、着付け教室も開講していますので、お気軽にお問い合わせください。

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