【要注意!】着物を着た人に絶対NGなマナーと仕草

みつ子

着物を着て数人でお出かけする際には、知っておくと良いマナーや気をつけたい仕草があります。本人は無意識に、悪気なくやってしまうことも多いため、気づきにくいものです。この記事では、そんなNG行動について詳しくお伝えします。ぜひ参考にしてください。

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目次

結論

着物を着ている際に、不快に感じる行動があります。それは日常生活では気にならないことかもしれませんが、着物特有の事情を考えると注意が必要です。以下は、着物を着ている人への基本的なマナーとして気をつけていただきたい点です。

私が着物を着ているときにして欲しくないと感じた事柄です。

1. 着物や帯に触れない

 着物や帯は繊細な素材でできており、汚れや傷みの原因になります。触れる際には必ず許可を得ましょう。

2. 勝手に帯を直さない

 帯は個人のこだわりや技術が詰まったものです。気になる場合でも本人に任せてください。

3. 肩や体に不用意に触れない

 親しみを込めたつもりでも、肩を叩いたり体に触れる行為は避けましょう。

4. ジロジロ見ない

 着物姿が珍しいからといって、じっと見つめるのは失礼にあたります。温かい目で見守りましょう。

5. 襟元に手を伸ばさない

 襟元が気になる場合でも、本人以外が触れるのはマナー違反です。

6. 値踏みをしない

 「どれくらい高いものか」と値段を推測するような態度は失礼です。

7. 値段を直接聞かない

 「その着物はいくら?」といった質問は控えましょう。相手が不快に感じる可能性があります。


これらの点を意識することで、着物を着ている人も心地よく過ごすことができます。素敵な着物文化への敬意を持ち、お互いに気持ちよく接しましょう!

日常生活の基本的なマナーですが

案外、私自身も着物のときはやってしまいがちになるので細心の注意が必要です。

理由

私が着物を着ているときにしてほしくないと感じた理由です。

着物や帯に触れない

着物や帯は洋服のように簡単にクリーニングに出しにくいです。
繊細な生地などは目に見えない手の汚れや皮脂が付くと後でしみになって浮いてくることがあります。
自分で汚した場合は時期や汚れの種類も把握できますが、勝手に触られた場合はそれができません。
ですから、むやみに、触らないことが重要です。

勝手に帯を直さない

前述の汚れを付けないことにも当てはまりますが、帯結びは微妙なバランスや崩しやアレンジを故意にしている場合があります。
ですから、直してほしいと言われた場合のみお手伝いします。

肩や体に不用意に触れない(手で肩を打ったり、触ったりしない)

これは、年配の女性が会話の中で無意識にやってしまいがちな行為です。やはり強く打つので、手の皮脂や飲食中の場合は食べ物の汚れがつきそうでとても気になります。

ジロジロ見ない

「素敵ですね!」と言いながら、見てせていただくのは良いのですが、上から下まで目線を動かしたり、無言で見るのは不快感を与える可能性があります。

襟元に手を伸ばさない(襟元が気になっても触ってはいけない)

襟元はデリケートな部分ですから、歪みが気になっても直接触れるのは避けてください。
一度、歪んだ襟元は簡単には直らず、無理に直そうとしても着崩れたり、汚れる原因になります。

値踏みをしない

着物の価値を推測する行為は失礼に当たりますが、お得感を伝えたいひとは自分から値段をおっしゃいます。
その時は、気持ちの良い対応を心がけてください。

値段をいきなり聞いてはいけない

金額に関する質問はデリケートな話題となります。余程、親しい人以外は触れないほうが無難です。こちらも伝えたいひとは自分からおっしゃることが多いですが、あまり、気持ちの良いものではありません。


これらの点に配慮すれば、着物を着ている人も安心して過ごせます。

実例

私の実例と感想です。

  • 勝手に帯を直さない
    若い頃、習いたてのお太鼓結びで出かけた際、ホテルのトイレでアレンジした帯のひだを勝手に直されてしまいました。

    当時は何も言えず、かえってお礼を言ってしまいましたが、今でもその苦い経験は忘れられません。
    また、これは自戒の念も込めていますが、トイレの後などでつい、タレ先が上がっているとさっと手が出て直してしまいます。そんなときは言葉でお知らせするべきですね。反省です。

    帯の結び方や整え方は、着物の美しさを保つために非常に重要です。他人が無断で帯を直すことは、着物の美しさや着心地に影響を与える可能性があります。そのため、他人の帯を勝手に直さないよう心掛けることが大切です。
  • 肩や体に不用意に触れない(手で肩を打ったり、触ったりしない)
    とても素敵な着物の先輩なのですが、横の人の肩を叩いて話す癖のある方がいらっしゃいます。話が盛り上がって手振り身振りが大きくなり、飲み物をひっくり返されました。手狭な店で撥水加工の雨ゴートを着たままだったので良かったと胸をなでおろしたことがありました。

    着物を着ているときは、手振り身振りを控えめにし、周囲への配慮を心掛けることが大切です。
    自分自身にも言い聞かせ、着物を着ているときのマナーとしたいですね。
  • ジロジロ見ない
    「じろじろ見ない」という点については、自分自身への戒めも含まれています。冬の寒い時期に、レース素材の着物(おそらくレンタル着物)をコートなしで歩いている方を見ると、つい視線が引き寄せられてしまいます。しかし、本人が寒さを感じていないのであれば、それで良いのだと思います。
    レンタル着物店でも、冬に適した防寒アイテムを提供している場合があります。例えば、もふもふのマフラーや冬用のバッグ、ファーの帯飾りなど、これらを組み合わせることで、暖かさとおしゃれを両立できます。
    着物を着ている方々が快適に過ごせるよう、周囲の人々も配慮し、必要以上に視線を向けないよう心掛けたいものです。
  • 値踏みをしない
    ある日、友人が新しい着物を着て現れました。その美しさに感動し、「素敵な着物ですね。とてもお似合いです。」と伝えました。友人は微笑みながら、「ありがとう。実は、これは○○円で購入したの。」と教えてくれました。この場合、友人が自分から値段を話してくれたので、私は「その価格でこの美しさは本当にお得ですね。」と感心の気持ちを伝えました。このように、相手が自分から話してくれた場合は、感謝の気持ちを持って対応することが適切です。
    一方、相手が値段を話さない場合は、聞きたくても無理に尋ねることは避け、相手の着物の美しさやデザインについて褒めることで、相手を尊重する姿勢を示すことが重要です。
  • 値段をいきなり聞かない
    着物の価格について、親しい友人や知人から「いくらだったの?」と尋ねられることがあります。このような場合、相手が着物の購入相談やコーディネートのアドバイスを受けている信頼できる関係であれば、価格を共有することは問題ありません。お互いの参考になり、市場調査として有益です。
    しかし、あまり親しくない方から突然価格を尋ねられることは気持ちの良いことではありません。着物の価格は、品質やデザイン、購入場所などによって大きく異なります。また、着物業界では定価が設定されていない場合もあり、販売価格は店舗や販売員の判断によって変動します。そのため、他人の着物の価格を尋ねることは、相手に不快感を与える可能性があります。

    このようなマナーを守ることで、着物に関する会話がより楽しく、相手との信頼関係を深めることができます。

まとめ

着物を着た方に接する際、以下の点に注意しましょう。

・着物や帯に触れない: 繊細な生地を汚す可能性があります。

勝手に帯を直さない: 帯結びは微妙なバランスで成り立っています。

肩を叩いたり触れたりしない: 手の汚れが付着する恐れがあります。

じろじろ見ない: 無言で見つめるのは不快感を与えることがあります。

襟元に触れない: デリケートな部分なので、直接触れるのは避けましょう。

値踏みしない: 着物の価値を推測する行為は失礼に当たります

いきなり値段を聞かない: 金額に関する質問はデリケートな話題です。

 この記事がお役に立てれば幸いです。皆さんの体験談や気づいたことがあれば、ぜひコメントで教えてください!


着付け教室も開講しています。お問い合わせお待ちしています。

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