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帯や着物の柄で季節感を表すのはとても楽しい演出です。
着物コーデならではの楽しみでもありますが、それによって、季節限定の柄だと出番が少なくなったり
ある程度の季節先取りルールにも縛られますね。
一年を通して、袷、単衣、夏物、を着るのですが
今回は、単衣と夏物について
それぞれの季節別のコーディネートで説明していきます。
目次
夏前の単衣の着物(5月の暑い日とか6月までの時期)
- 裏のついていない袷用の紬生地の着物(大島紬などのさらっとして裾さばきの良い生地で作った単衣の着物)
- 小紋で単衣の両面染め(表と裏両方に染めあるいは色がついている)の着物
- 透け感の少ない紋紗という生地
- 縦に絽目が入った絽の着物
- 絽縮緬(縮緬生地に絽目が入っているもの)
- ブルー系や薄い色目の単衣の着物
- 柄が入っている場合は季節を限定しない柄を選ぶ
- 冬や秋の季節の花や風物が入っていない着物
あくまでも、プライベートで着用の場合で、茶道の様に着る季節が限定されている場合は
茶道の先生に従ってくださいね。
夏前の帯(単衣に合わせる場合)
- 5月は袷の帯で生地が薄い感じの物
- 芯が入っていない帯(8寸帯)
- 色目が濃くなく涼しそうに見える帯
- カジュアルな着物なら半幅帯でも大丈夫
- 季節を限定する柄や風物が入っていない絽の帯
- 最近はオールシーズン締められる便利な帯もあります
真夏の着物(7,8月)
- 透け感のある生地(紗)
- 単衣の時にも着れる紋紗の生地
- 絽目の入った生地
- 絽縮緬
- 浴衣(綿、ポリ、綿絽、絹紅梅、綿紅梅)
- レース生地
- 夏の風物詩や花が入っている着物
- 麻の着物
真夏の帯(7,8月)
- 絽の名古屋帯、袋帯(着物によって使いわけます)
- 紗の名古屋帯、袋帯(着物によって使いわけます)
- 名古屋帯の博多帯
- オールシーズン帯
- オールシーズン博多帯
- 麻の帯、藤布、からむしなどの自然素材の帯
秋口の着物(9月)
- 夏着物でも茶系やベージュ系の着物
- 小紋で単衣の両面染めの着物
- 透け感の少ない紋紗
- 大島紬などのさらっとして裾さばきの良い生地で作った単衣の着物
- 絽縮緬
秋口の帯(9月)
- 9月10日くらいまでなら絽の帯(真夏の柄や風物詩が入っていない帯)
- 10日以降は夏前の帯と一緒の帯
- ただし、ブルー系や白っぽい帯は避ける
- 茶系やベージュ系の秋を感じる色目の帯
まとめ
- 夏前と秋口の着物は同じ単衣でも色目で涼しさあるいは、秋らしさを演出する。
- 柄や風物が入ると季節が限定されるのでなるべく入らないものにする。
- 最近は、着物は温暖化で以前に比べると着用時期も緩やかな判断基準になっている。
- プライベートのお出かけやコーディネートを楽しむなら基本を踏まえて上で自己流をアピールしてもいいかと。
- ただし、正装や儀式の着物は伝統を重視する方が無難です。
- 例外として、夏の結婚式には絽の留袖は着用しない場合がほとんどです(私もそうでした)。
- 着物や帯だけでなく、帯揚げ、帯締め、帯飾りで季節を演出する。
コーディネート例(6月と9月10日くらいまで)
例えば同じ帯で初夏のコーディネート
- 6月のコーディネートは着物は白っぽい単衣の小紋
- 帯は絽の名古屋帯
- 帯揚げは薄い藤色の絽縮緬
- 帯締めはレース編み
- 半襟は絽塩瀬(帯が夏物なら、半襟、帯揚げ、帯締めも夏仕様)
- 穂があまり目立たないススキの柄なので季節があまり限定されない)
白っぽい単衣着物に夏物の帯揚げ、帯締めでススキの柄の夏帯です。
同じ帯で初秋のコーディネートも出来ます。
- 9月のコーディネートは茶色の夏紅花紬
- 帯は同じくススキの絽名古屋帯
- 帯揚げは薄いひわ色の絽縮緬
- 帯締めは真田紐にベージュっぽい石の帯留め
- 半襟は絽塩瀬
着物の色を茶系にするだけで、ぐっと、秋らしくなります
まだ暑い日が、あり、着物も透ける素材だとしても
色味で秋を表現することが効果的で、
9月の10日ごろまで着用できます。
グッと秋らしくなりましたね。
季節限定柄も楽しい演出ですが、先ずは、着物の色味、帯揚げ、帯締で季節感演出して見るのはいかがでしょうか?
帯留めを使って季節の行事を演出するのも名案で、着物や帯を買うよりハードルが低いですね(^_-)-☆
因みに、6月に着る単衣を春単衣、9月に着る単衣を秋単衣と表現します。
季節感を楽しめる帯留めや帯飾り
- 1月 雪、お正月の風物の飾り、干支、雪うさぎ
- 2月 節分、梅の花、福豆、雪持ち笹、ヒヤシンス
- 3月 お雛様、桃の花、菜の花、タンポポ
- 4月 桜、花筏、桜貝、蝶々、
- 5月 スズラン、牡丹、菖蒲、五月人形、兜、若葉、バラ
- 6月 蛙、テルテル坊主、傘、でんでんむし、ユリ 紫陽花
- 7月 半夏生、金魚、七夕、うちわ、帽子、朝顔
- 8月 風鈴、お祭り、花火、水、ハス、芙蓉
- 9月 虫、菊、月、
- 10月 紅葉、葡萄、蔦、木の実、栗、ハロウィン
- 11月 落葉、照り紅葉、破れ芭蕉、風神
- 12月 クリスマス、雪だるま、贈り物、雪の結晶
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三部紐と帯留めや帯飾りを組み合わせて楽しめます!
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最後まで読んでいただき、おおきに( ◠‿◠ )
着付け教室も開校しています。着付けやコーディネートのお問い合わせなどお待ちしております。