持て余していたガウン
この記事はたまたま、持て余していた高価なガウンが帯なった経緯をお伝えする記事です。
同じようなガウンを持っている人
シルクのスカーフで帯を作ってみたい人
興味がある方はお読み下さい。
なぜガウンを買ったのか

世の中がまだ、バブリィーな時代、何とも言えないシルクの光沢と色目、そして、セール価格に惹かれて購入したものの、シルクのガウンを着るような生活はしていませんでした。
なので、ずっと、タンスの肥やしになっていました。
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私達の若い時、海外のブランド最盛期でしたね!
シャネルやエルメスなど憧れの的だったわ。



へ〜!今でも人気よね。リセールもいいし。



リセールの良くない着物と大違いね。



1980年から1900年代
私も30代で息子3人の子育て真っ最中でした。
夫の古い実家で両親と同居、他府県から嫁いで知人もいませんでした。
そんな中、ストレス発散なのか、幼稚園のママ友とブランド物のセールや福袋に走り回っていました。
ずっと引きずる気持ち
バブル期の失敗が、ずっと心に引っかかっていました。
本当に安くなっていたのかも分からず、ただストレスから逃れるために浪費してしまっただけだったのかもしれません。
その後悔は、長い間心の奥に残り続け、捨てることもできずに気持ちが揺れ続けていました。
しかし、時が立つに連れ、心の奥にしまい込まれ、忘れかけていました。
和裁の先生との出会い
- 袖丈直しがしたくて和紙教室を探す
- 知り合いの悉皆屋(着物のお手入れ屋)に相談
- 『京都に着物姿を増やす会』主催の和裁教室を紹介してもらい部分直しのみを学ぶ目的で入会
- 実際に、きものを着る人の視点からの提案に触れ、楽しく学ぶ
- 和裁の実践者からアドバイスや工夫を学ぶ
- 八掛取り換えや襦袢の裾直しの方法を習得
- 自分でお直しできるとコストを押さえられる
- 仕立てや寸法の工夫についても学ぶ
この出会いによって、より着物に愛着が湧くようになった貴重な体験でした。
和裁教室の教室閉鎖の危機
- 和裁教室が借りていた部屋を使えなくなり閉鎖の危機に
- 新らしい教室は部屋代が高くなり、場所も遠くて不便に
- そこで、我が家の狭い一室を教室として提供することを提案
- 少人数で和気あいあいとした雰囲気のまま継続
- 自宅での受講により、材料が手近にあり、次々と新しいことに取り組めるようになる
こうして、和裁教室は形を変えながらも続けることができました。
先生と生徒3人の少人数ならではの和やかな雰囲気の中で学びを深め、自宅だからこそ材料もすぐ手に取れ、思い立ったらすぐに実践できる環境に。結果として、より自由に和裁を楽しめる場になりました。
和裁以外の繕い物からヒントが!
- 和裁の話だけでなく、縫物全般の話題も雑談に
- 着物地から帯を作りたい人が、作り方をならう
- ふとしたきっかけで、エルメスのガウンを帯にできる相談
- 経験豊富な先生が「できる」と判断
- ガウンをほどき帯の寸法を見積って裁断
- お太鼓部分と胴に巻く半幅の部分の長さを継ぎあわせて確保
- 帯の長さが足りないため、手縫いでハギ合わせ縫う
- 帯芯を入れ、帯として仕立てる
- ついに、名古屋帯が完成!!!
こうして、エルメスのガウンは見事に生まれ変わり、唯一無二の名古屋帯が完成しました。
まさか帯になるとは思ってもみなかったガウンが、先生の豊富な経験と工夫によって新たな形に。素材を活かしながら仕立てる面白さを実感し、和裁の楽しさがさらに広がる貴重な経験となりました。
完成したけれど本当に帯として耐えられるのか!?
- 本来の帯地はかなりしっかりとした生地で作られている
- 継ぎはぎしているので、継ぎ目が目立つのではないか心配
- 帯は引っ張って巻くので、継ぎ目や薄い生地が耐えられるか不安
- 帯芯との相性が大丈夫か心配
これらの不安を抱えつつも、先生のアドバイスを受けながら進めることに。
継ぎ目が目立たないように運針し、薄い生地や引っ張る際の耐久性についても、慎重に調整していきました。帯芯との添いも確認しながら仕立てていくことで、最終的にはしっかりとした仕上がりとなり、安心して使える名古屋帯が完成しました。
すべてクリヤー!
- 見た目は薄いが、実際には肉厚な生地(さすが、エルメス)
- 継ぎ目も模様のおかげで目立たない
- 普通の帯と同じように巻いて締めてみても、今のところ問題なし
- 帯芯との相性も良く、たるみもない
- 寸法は短すぎず長すぎず、扱いやすい
- どんな着物にでも合わせやすい、万能な帯になった
こうして、エルメスのガウンから作り上げた帯は、予想以上に完成度が高く、どんな着物にもぴったりと合う万能なアイテムに仕上がりました。
肉厚でありながらも継ぎ目が目立たず、帯芯との相性も良く、使い心地も抜群。長さや形も使いやすく、着物に合わせるのが楽しくなる帯となりました。
この帯は、もはやどんなコーディネートにも欠かせない存在です。
苦労した甲斐があった!振り返り
- ガウンをほどいて名古屋帯の長さと幅がとれるのか確認
- お太鼓部分は帯幅に加え縫い代が必要
- 胴に巻く部分は幅が半分になるが、長さが足りるのか
- 和裁の経験が豊富な和裁師さんでもある着物上級者さんが先生
- 経験者である先生との出会いがあってこその成功
- 継ぎはぎを繰り返し、ようやく完成
- お陰で箪笥の肥やしが解消できた
- ガウンが帯に変身し、日の目を見た
- 余談ですが、今や、国産の絹糸は少なく、中国やブラジルの糸が主流
- エルメスも高級なブラジルの糸(ブラタク糸)使用しいている
- そのため、この帯が作れたのかもしれません
- 幸運にも、胴部分の継ぎはぎは目立たず、お太鼓部分は背中に隠れる位置に継ぎ目が
ブラタク糸とは、普通の糸と大きく異なる点が2つあります。
1つ目は、糸を染めたときの発色が非常に良く、着物を着た時に顔映りがとても綺麗に見えることです。
2つ目は、着心地がとても良く、着ていると気持ちがいいということです。
完成写真






まとめ
後日、エルメスのスカーフを使って帯を作っている方がいると聞いて、納得しました。
とても大変な作業でしたが、先生に教えていただきながら無事に完成し、自分で作った帯ができて本当に嬉しいです。
もしもご自宅に使わない着物や洋服があれば、ぜひリメイクに挑戦してみてください。箪笥の中で眠っているよりも、気分もスッキリしますよ。
リメイクに関する本がたくさん出版されていますし、図書館で調べて眺めるだけでもワクワク感が湧いてきますよ。
きっと気分が上がるはずです!
また、着付けやコーディネート、リメイクについてのご相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。着付け教室も開校していますので、お問い合わせをお待ちしております。

