「着物を着ると、なんだか太って見える…」
そう感じたことはありませんか?せっかく着物を楽しみたいのに、鏡に映る自分がふっくら見えてしまうと残念ですよね。
実はそれ、体型そのものよりも「着付けの仕方」や「選ぶ着物・小物」に原因がある場合が多いのです。この記事では、太って見えてしまう主な原因を整理しながら解説していきます。原因を知ることで、対策のヒントが見えてきますよ。
着物が太って見える主な原因
着付けのゆるみやダブつき
布が余ってシワやたるみが出ると、体が実際より大きく見えてしまいます。
過剰な補正でボリュームが出る
「寸胴にするための補正」が行きすぎると、厚みばかりが強調されることも。
色柄の選び方
膨張色や大柄の配置次第で、視覚的に横幅が広く見えてしまうことがあります。
体型別着付けの失敗
骨格や肩幅に合わせた工夫がないと、バランスが崩れて太く見える原因に。
帯や小物の締め方
帯が下がり気味だったり、帯揚げがもたついていると、全体が重たく見えることもあります。
原因別の具体解説
着付けのゆるみやダブつき
衿元や腰回りに布が余ると、厚みが出て「寸胴」以上にふっくらした印象に。特に腰紐の締めが甘いと、歩くうちにシルエットが崩れやすくなります。
過剰な補正でボリュームが出る
補正は必要ですが、「とにかく厚みを足せばいい」という考え方は逆効果。胸や腰回りが分厚くなり、全体にずんぐりとした印象を与えてしまいます。
色柄の選び方
淡いピンクや白などの膨張色は、明るく華やかですが広がって見える傾向があります。また、大きな柄を腰回りに持ってくると、実際よりも幅広に見えがちです。
体型別着付けの失敗
肩幅が広いのに衿を抜きすぎると、首の後ろがスッキリしすぎて、上半身の横幅が余計に強調されます。結果として「がっしり」「いかつい」印象になりやすいのです。
逆に、華奢な人が補正なしで着ると、胸元や腰回りに隙間ができて、着物が浮いてしまいます。シルエットがもたついて、全体がだらしなく見えてしまうことも。
帯や小物の締め方
帯が下がると腰位置が低く見え、足が短くずんぐりした印象に。帯揚げや帯締めの仕上げがもたつくと、帯周りがぼやけて体型が大きく見えてしまいます。
まとめ
着物姿が太って見えるのは、体型そのものより「着付け」や「選び方」によることが多いのです。原因をひとつずつ理解していけば、誰でもすっきり美しい着姿に近づけます。
たとえば、補正は「厚み」ではなく「凹凸をならす」ことを意識する、色柄は縦のラインを強調するデザインを選ぶ。
体型別では
- 肩幅が広い人 → 衿は控えめに抜き、縦ラインを強調してすっきり見せる
- 華奢な人 → 適度に補正して着物が身体に沿うようにする
着付けを少し工夫するだけで、見た目の印象は大きく変わります。「太って見える」のは必ずしも体型のせいではなく、着付けのバランス次第で十分に解消できるのです。
ここで紹介した原因ごとの対策については、別記事で詳しくご紹介しています。あわせてご覧いただくと、実践に役立ちますよ。
ぜひそちらもチェックしてください。

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