
お嫁入りのときに親が用意してくれた、派手な着物があります。
勿体ないと思いつつも、そのままになっていますが、
もし活かす方法がわかれば少し気が楽になそうです。



質問者さんのように、若い頃の着物や帯、ほとんど使っておらず、まだしつけ糸がついたままの着物や帯がある方、それらを活かしてみませんか?
この記事は、派手な着物や帯を活かしたいと考えている方にお読みいただきたい内容です。
派手な着物や帯は、うまく活かすことで一層魅力的に見せることができます。しかし、どのようにコーディネートすれば良いか迷ってしまうこともありますよね。そこで、今回は実際の具体例を交えながら、派手なアイテムを上手に活かすための5つのコツをご紹介します。
結論
派手な着物や帯を上手に着こなすための5つのコツ
① 帯や帯まわりを控えめにまとめる
帯や帯揚げ、帯締めを落ち着いた色やデザインにして、全体のバランスを年代に合うようにします。
② 大まかな色の組み合わせは3色以内にする
着物の中の地味な一色と同じ色合いの帯を選び、全体の配色を3色までに抑えてまとまりを持たせます。
③ 出かけるときはショールやコートで調整する
大判で落ち着いた色のショールやコートを羽織ることで、派手さを抑えます。
④ 派手な着物や帯を洋服とミックスして楽しむ
インナーに洋服を合わせて、着物と洋服のミックスコーディネートを取り入れます。
⑤ 八掛の交換や染め直しを検討する
着物の裏地(八掛)を落ち着いた色に変えたり、全体を染め直す方法で年相応にします。ただし、これらの方法は費用がかかるため、事前に費用面を検討しておくことが大切です。
派手な着物を活かすコツが、持っているアイテムでは活かせず、新たに費用が発生する可能性があります。
どうしても活用したい着物や帯に限りお試しください。
そして、小物など追加で購入する際は、10年後も使えるアイテムを選んでください。
具体的な方法実例を交えて5つのコツをご紹介します。
具体的な実例
①帯や小物を落ち着いた色でバランスを取る
帯や帯揚げ、帯締めを落ち着いた色や控えめなデザインにすると、派手な着物がしっくり馴染みます。
【実例】
30代の頃、麻の葉文様が気に入り初めて誂えた小紋です。デパートのワゴンセールで仕立て付きで5万円ほどでした。60代の今も紫色の地味な帯を合わせて着ています。


【実例】
下の着物は44年前の墨絵のようなクリーム色の付下げです。
帯は近年追加で購入した年相応の銀ねず色に合わせました。
このように、長く使える帯を選ぶと、コーディネートの幅が広がり、着物をより楽しむことができます。
これくらいなら、フォーマルな席でも問題なく着られます。


② 色数は3色までに抑える
色数を絞ると、全体がまとまり上品な印象に。着物の柄にある控えめな色を帯に使うと、自然な一体感が生まれます。
【実例】
44年前の小紋に帯と帯締めは白・グレー・淡いピンクに。明るさを保ちつつ、落ち着きのある60代らしい装いにしました。
白やグレーなどの中間色を基調に、アクセントとして淡いピンクを加え全体を淡いトーンでまとめることで、派手な着物との調和を図りつつ華やかさを演出できます。このような色使いは、60代の方にも適したコーディネートとしておすすめです。


③ 出かけるときはショールやコートで調整する
お出かけ時には、大判ショールや黒羽織など落ち着いたアイテムを羽織ると、派手さを程よく抑えることができます。
派手な着物は、プライベートのお出かけにおいて気分を高める効果があります。
そのメリットを活かしつつ、道中は地味なコートやショールで覆うことで、派手さを抑えつつ華やかな装いを気軽に楽しむことができます。
【実例】
派手な着物の上に長羽織を重ね、帯や小物も落ち着いた色合いにまとめました。さらに、衿にブローチをつけて全体をアンティーク調に仕上げています。
暗い場所(観劇や夜のお出かけ)では、着物の華やかさが程よく映えるのもポイントです。


【実例】
大きな柄の大島紬に黒羽織を重ねて、落ち着いた印象にしています。


④ 和洋ミックスで楽しむ
洋服と着物を組み合わせる“ミックスコーデ”なら、派手な着物も活躍の場が広がります。
【実例】
姉の大きな格子柄の大島紬を、赤黒の帯と小物で洋服とミックス。
帯も単体では派手すぎてなかなか使えませんでしたが、モノトーンコーデがUSJのお出かけにもぴったりでした。






母の大島紬で和洋ミックス、暖かく楽に過ごせただけでなく、南座観劇でも好評でした。
⑤ 八掛の交換や染め替えで雰囲気を変える
八掛け(裏地)や着物全体の色を替えることで、派手だった着物を落ち着いた印象にできます。
注意点:染め替えや仕立て直しには費用がかかるため、必ず複数の業者で見積もりを取りましょう。
八掛けを替える
八掛けの色に迷ったときは、着物の中から一色を選び、その色に合わせた落ち着いたトーンにすると、派手さを抑えられます。
【実例】
姉の大島紬の八掛けを真紅から臙脂色に替え、ついでに自分の寸法に仕立て直しました。
この生地は八掛け生地ではなく、半端な反物の生地でした。このような割安な方法は、いつもお世話になっている悉皆店の提案です。


染め替える
【実例】
嫁入り道具のシャーベットグリーンだった色無地をベージュに染め替えました。
一旦反物に戻し、色を抜いて好みの色に染め替え、その後現在のサイズに仕立てます。
費用はかかりましたが、以前はあまり気づかなかった珍しい地紋が映えて、一生着られる着物に蘇りました。


【実例】
嫁入り道具として持たせてもらった臙脂の絵羽コートを染め直し、道行き衿から着物衿に仕立て直しました。
3回も染め直してもらい、ようやく理想の色になりました。こちらは元の色の上から染める作業だったため、手間と費用がさらにかかりました。
それでも、コート生地は丈夫でシワがつきにくく保温性も高いため、満足しています。ちなみに、道行き衿から着物衿に変える工夫も悉皆店の提案で実現できました。





なるほど、染め替えは手間がかかるけれど、一から誂えるよりは着物も増えず費用もお手軽ですね。



派手な着物や帯を活かすには、何かしらも費用が発生する可能性があるため、どうしても着てみたい着物や帯でお試しください。
そして、手軽に取り入れやすい方法からお試しください。



まずは、持っている着物や帯を取り出して、自分が目指すスタイルを考えることが大切ですね。



インスタグラムで検索したり、雑誌を参考にしたりすると良いでしょう。早く自分のスタイルを決める手助けになります。ちなみに、私は吉田羊さんの着物スタイルがとてもかっこよくて憧れています。
まとめ
派手な着物や帯は、年齢を重ねた今だからこそ、工夫次第でより魅力的に着こなすことができます。
派手な着物や帯を活かすコツ5選
◆派手な着物や帯を活かす5つのコツ◆
① 帯まわりは落ち着いた色でまとめる
② 色数は3色以内でシンプルに
③ 羽織やショールで調整して外出に活用
④ 洋服ミックスで着物を日常に取り入れる
⑤ 八掛交換や染め直しで新しい印象に 注意点、事前に費用について十分に検討してください。
これらの方法で、派手なアイテムを魅力的に活かすことができます!
▶︎ コーディネートのヒントはInstagramや雑誌から探すのもおすすめ。
▶︎ 吉田羊さんのような大人の着こなしを参考にしてみては?
まずはタンスから着物を出して、自分のスタイルを考えるところから始めてみましょう。


まずはコートを羽織って隠せる時期に、プライベートなお出かけで試してみてください。コートなどで隠せるので、初心者の方や着付け・コーディネートに自信がない方でも安心して挑戦できますよ。
カジュアルな着物コーディネートは日常のお出かけに適していますが、フォーマルな場面では年齢にふさわしい装いを心掛けることが大切です。
こちらの記事も併せてご覧いただけますと幸いです。






最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が参考になれば嬉しいです。
着付け教室も開講しています。お気軽にお問い合わせください。
コメント