いただきもののパッチワーク生地を見た瞬間、
「これで半幅帯を作りたい!」と思いました。
ところが、気持ちはあってもなかなか行動に移せず…
洗って準備だけはしていたものの、一週間ほどそのままに。
ようやく重い腰を上げて、YouTubeで作り方を何度もチェック。
さらに、以前買ったまま使わずに眠っていた接着芯が、帯の芯にピッタリだと気づきました。
そこで今回、初心者の私が洋服生地と接着芯を使って半幅帯づくりに挑戦しました。
この記事では、その制作の流れと気づきをお伝えします。
実際に巻いてみた出来上がりの写真です。

通常の帯は3.8mくらい、だいたい余りを折り込みますがこの3.6mの帯にピッタリでした。




この大きさがとても使いやすいんです。
昔、着付け教室で院長先生に勧められて、吉弥結び用に購入しました。

結論
今回作った半幅帯は、売り物でなければ十分に使える仕上がりになりました。
もとの生地はおよそ 120cm × 140cm。
そこから作った帯は 長さ360cm・幅17cmで、厚みもちょうど良い感じです。
実際に締めてみると、私には幅17cmは少し広めに感じました。
次回は 16cm幅で作ってみても良さそうです。
…もっとも、次回があるかどうかはわかりませんが(笑)。

今回作った帯は木綿生地でブルー系の色合いなので、
本来ならもう少し暑い季節向きかもしれません。
とはいえ、最近は日中まだ暑い日もあるので、
小物で秋らしい色を合わせれば十分使えそうです。
もちろん、単衣の普段着用として締めるつもりです。
作り方(初心者の私が挑戦した流れ)
1.生地を洗う…木綿生地の汚れをチェックしてから洗います。
2.アイロンでシワを伸ばす… 乾いたらアイロンをかけておきます。 パッチワーク生地だったので、思ったよりシワが目立たず助かりました。

3.芯地と帯地を準備 …芯地は手持ちのサイズを使用(34cm × 120cm)。 帯地はそれより0.5cmほど長めに、34.5cm幅で裁ちます。 生地を広げて芯地を貼ります。

4.生地をつなぐ… 芯地を貼った生地を、周りを少し残して縫い合わせます。


5.帯の形に縫う… 生地を3枚つなぎ合わせたら、中表にして半分に折り、帯幅17cmのラインで縫っていきます。 このとき、縫い終わったらひっくり返せるよう、引っ張るための紐を中に入れておくのがポイントです。

6.ひっくり返す …縫い終わったら表に返します。長さ3.6mを引き出すのはかなり大変でしたが、端が出てきたときはホッとしました。

7.仕上げのアイロン… 縫い目をアイロンで押さえ、きれいに整えます。 縫い目が帯の上端にくるように位置を直し、さらに全体をアイロンで整えます。

8.帯端を仕上げる …帯端を2cmほど折り込み、くけ縫いをしてアイロンで整えます。

完成!
こうして、初めての半幅帯ができあがりました✨
説明不足のところもあるかもしれませんが、やる気さえあれば初心者でも必ず作れると思います。
詳しい手順は、YouTubeで「半幅帯の作り方」と検索すれば参考動画がたくさん見つかりますよ。

作ってみてわかった注意点(これから挑戦する方へ)
- 接着芯は長さがあるので慎重に・・・カットを まっすぐ切るのが意外と難しく、油断するとギザギザになります。定規やカッターを使うと安心です。
- 芯を貼るときは空気を入れないように ・・・アイロンで押さえるときに空気が入るとシワができます。少しずつずらしながら貼るのがおすすめ。多少のシワは柄物の生地なら目立ちにくいです。
- 継ぎ目は丁寧に合わせて ・・・帯は長さが必要なのでつなぎ合わせが必須。ここでズレると仕上がりにも響くので、仮止めをしてから縫うとよかったと感じました。
- 長い直線縫いは慌てずに ・・・3.6mをまっすぐ縫うのは大変です。気づくと幅が一定でなくなってしまうので、縫うときはこまめに確認すると仕上がりがきれいになります。
- 表に返すときはゆっくりと・・・ 力を入れすぎると接着芯が剥がれてしまうこともあります。もし剥がれても、落ち着いて貼り直せば大丈夫です。
まとめ
今回作った半幅帯は、売り物でなければ十分に使える仕上がりになりました。
もとの生地は約120cm × 140cmで、そこから 長さ360cm・幅17cm の帯が完成。
厚みもちょうどよく、普段使いには問題ありません。
実際に締めてみると、私には幅17cmは少し広めに感じました。
次に作るときは16cm幅で挑戦すると、より扱いやすいかもしれません。
生地がブルー系の木綿なので、本来なら暑い季節向きですが、最近は日中まだ暑い日もあります。
小物を秋色に寄せれば、今の季節でも十分活躍しそうです。もちろん、単衣の普段着用に締めるつもりです。
初心者でも、YouTubeで作り方を確認し、材料がそろっていれば半幅帯は作れます。
接着芯を切るところから始めて、約3時間で完成しました。
初めての挑戦でいろいろ苦労はありましたが、完成した帯を手にしたときの喜びは大きく、「やってみてよかった!」と思えました。
反省点・学び
反省点として、もう少し早く作っていれば夏も楽しめたと思います。
木綿と、芯でしっかりしているので真夏は暑いかもしれません。
作ってみて、和裁で帯を作るのは本当に大変なんだと実感しました。 長い距離をまっすぐ、同じ針目で手縫いしてやっと完成。その御蔭で帯を締められるのだと改めてありがたく感じました。
今回は裏表が同じ生地で作りましたが、裏表を変えるデザインも楽しそうです。
読者へのひとこと
多少の失敗や不器用さがあっても、形になればそれは世界にひとつだけの帯です。
完璧でなくても「自分で作った!」という達成感は格別。
もし「やってみたいな」と思ったら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
きっと帯を締めるたびに、手作りの楽しさを実感できますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事がお役に立てれば嬉しいです。
着用して出かけたらまた、記事を投稿します。
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