母からもらった名古屋帯、前の柄をいいところに出そうとするとお太鼓の柄がうまく出ないのよね~。
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そうそう、わたしもうまく結べないのよね!柄の位置って大事なのね。知らなかったわ!
着物歴30数年の着付け講師みつ子が帯の悩みを解消するお手伝いをしますので最後までお読みください。
注意点結論
- お太鼓柄と胴に巻いた時の前柄の間の長さが十分あるか
- お太鼓の柄の中心の位置からたれ先までの長さが足りなくないか
- 胴の前柄から手先の端までの長さが十分あるか
名古屋帯の標準サイズ
cmでは
たれからお太鼓の中心までは 約68㎝
お太鼓柄中心から前柄中心までは 約98㎝
前柄中心から手先までは 約195㎝
特に注意すべき点
- お太鼓柄と胴に巻いた時の前柄の位置の間が狭い⇒お太鼓を重視すると前柄が出なくなる
- お太鼓の柄の中心の位置からたれ先までの長さ⇒短いと手先でお太鼓を留められない
- 胴の前柄から手先の端までの長さ⇒手先が短くてお太鼓の幅で抑えられない
白い帯は最近の帯で充分前柄とお太鼓柄の間が空いているので体の横で楽にお太鼓の位置に枕を入れることが出来ます。
青い帯は昭和初期くらいの帯でお太鼓柄と前柄のお間が狭く前でいい柄を出そうとするとお太鼓に柄も出ず、お太鼓も小さくしか作れません。
頂き物の刺繍が素晴らしい夏名古屋帯ですが、この帯を結びたいがために補正も最低限にしてウエストを絞りました。お太鼓柄も本来の中心のメインの柄が出ません。昔の人は細かったんでしょうね!
新しく帯を購入するときは柄でお気に入りを見つけたら必ず、仕立て上ったサイズを出してもらいましょう!
最近の帯は十分長さがあるように作られていますが、アンティークやリサイクル帯を購入するときは十分気を付けてください。せっかくのお気に入りが眠ってはもったいないですから!
どんな帯でも結べる人はある程度は対応できますが、仕上がりが綺麗にならないとやはり、手に取るのが億劫になります。
ブルーの帯は、短くて持て余している方からの頂き物です。結ぶのに手間取りますが、刺繍が素晴らしく何とか結びたくて
丸洗い後、帯芯を新しくして仕立て直してもらいました。お金も掛かりましたが、いい感じで使えて、価値観ある選択でした。
畳んだ状態でもかなり長さが違います。
まとめ
- 短い帯を買ってしまったり持っていたりの場合は前結びを習得することをお勧めします。
- お気に入りだったり前結び習得が無理な場合は見えないところに足し布をしてもらうと楽になります。
費用が発生するので、見積を取ってください。 - 新規で購入する場合は、自分のサイズに合うか、販売している人に確認する。
きっちりと、見積もってもらうこと。 - 長さはOKでも前柄の出方の確認(自分のいつも巻く方向、得意な巻き方に出したい柄が出るか)をする。
手先の方向で胴に出る柄の違う帯もあります。片方に柄がない帯もあります。 - 柄だけで気に入っての購入は避ける。当ててみて顔映りを必ず見る。
- 購入する時は巻きやすい自分の帯のサイズをメモして持っていく。
前結びは下記の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき有難うございます。
参考になれば嬉しいです。
その他の帯についても下記の記事を参考にしてください。
着付け教室も開校しています。お問い合わせお待ちしております。
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