年を取り同じ着物と帯なのに衿もとが詰まったり
帯が上に上がって帯揚げが見えなくなってしまいます。
以前のように着姿が決まりません。
もう、着物を諦めるしかないのでしょうか?
年をとっても楽に着物を楽しみたいのです。なにか良い方法はありませんか?
質問者さんのように、こんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
もう、着物は諦めるなんて勿体無いです!
確かに背が縮んだり背中が丸まってきたなど悲しい現実です。
70歳になって同様に感じた管理人みつ子がお悩みをコントロールして着物を楽しむ方法をお伝えします。
結論
着物は体型を隠す効果があり年輩の方にとっては、かえって良い選択肢です。
年令を問わず品格がアップし、着ているだけで会話が弾んだり洋服にはない自己表現も楽しめます。
そんな有り難い着物を諦めるなんて勿体ない!
70代だからこその着物を楽しみましょう!
- 着ていて楽な着心地を優先する
- 便利グッズはどんどん使う
- 体型の変化に逆らわない
年を取ったら楽にきものを楽む
着付け道具や補正をパターン化し面倒なことは極力避ける
1️⃣着物肌着がなくても襟ぐりの空いたシャツを肌着の代わりにする
2️⃣自分にあった補正グッズをパターン化して決めておく(これをつければOKを作っておく)
3️⃣便利な着付けグッズを利用して手順を少なくする
【私の場合】
1️⃣肌着の代わりにユニクロのブラトップか、くノ一麻子
2️⃣胸元補正=ブラトップやくノ一麻子
ウエスト補正=満点腰スッキリパッド
3️⃣便利な着付けグッズ=コーリン和装じめで着物の衿元と胸もとを一本で留める
身につける物の数を減ると負担が減ります。
着姿に対するマインドを変える
- いつまでも若いときのの着姿を引きずらない
- 着姿を気にせず着心地重視!・・・他人は自分が思うほど着姿を気にかけていない
- 少々派手でも着てしまおう・・・地味な着物は年齢をもっと上げてしまう
- YouTubeチャンネルでいろんな着姿(着崩しや洋服ミックス)を見て固定観念をなくそう
1.着姿は完璧を目指さず80%で良いと割り切る
2.補正なしも試してみて不要な補正はなるべく省く
3.昔の派手な着物を着たら地味めな年相応の帯を締めて中和する
YouTubeチャンネルの『京都きものTV』は正統派知識も着崩したおしゃれも学べマインドが変わりました。
ダメ元で着てみたら意外と評判良かった大柄な大島紬と手頃な価格の帯。リメイクせず良かったです。
3つのお悩みコントロール法
とはいえ、年齢からくるお悩みは取り除きたいですよね。
着物の衿が詰まってくる
原因は着物の胸幅寸法が大きいのかも!?
対処法
- 胸の補正をしっかり入れボリュームを出す(袷の時はブラトップ、単衣夏はくノ一麻子がおすすめ)
- 襦袢のえり抜きをしっかりし、バストの被り具合を左右対称にする
- 着物にコーリンベルトを使うのをやめる(程よい長さが見極めにくく詰まる原因になるので)
それでも衿が詰まってくるなら
- あえて、着物の衿合わせを浅めにし可愛いリボンなどの半衿を多めに出して楽しむ
- 洗い張りなどの機会に可能なら最適な寸法に変える
- できればつるつるすべらない着物を着る
- 詰まってもこだわらず着る(^_^;)
レースや刺繍の半衿、着物の端切れを白衿の上に重ねてつけます。半衿付けテープは時短になります。
き楽っくの衿に、半衿付けテープで、リボンレースを貼るだけ!
位置を確認しながらテープも所々でOK。
帯が上がって来て帯揚げが隠れてしまう
ある時期から綺麗に帯揚げを仕上げたのになぜか帯の中に入って見えなくなってしまうことがよく起こりました。
原因はバストが下がって、お腹も出て上と下両方で狭まって、胴の長さが短くなっているのが原因かと思います。
背も年々低くなってます、悲しいですが仕方がありません。
体型がかわっているので仕方がないのかも!?
対処法
- 帯板をいつもより低めにつける
- 帯を前下がりに巻く
- 帯は下線を締める上線は緩めに巻く
試してそれでも、できなかったら
- 隠れた帯揚げを出せば良い
- 帯揚げをあまり入れ込まない
- 帯揚のいらない帯結びにする
- 気にしない(^_^;)
体型の変化は変えられません。帯はいつもより低めを意識して締め、
帯揚が隠れたらその都度出すくらいで充分と考えます。
補正に関するビフォーアフターや体型別の実例が豊富です。
今や「着付け」革命なんですね!
図書館で借り、どうしてもの場合、購入。ものはできるだけ増やさないでください。
楽に着物を楽しみたい
着付けは下準備をしっかりしてから始める
- 短時間で着付けられるように着付け小物、着物、帯、襦袢、帯揚げ、帯締めをあらかじめセットしておく
- テーブルや椅子などを利用してしゃがまないで取れるようにしておく
- 姿見をみながら基本に立ち返ってゆっくり丁寧に着付けをする
- 背中心や帯の後ろ姿は振り向かずあわせ鏡で確認する
面倒でも下準備は大切です。
コーディネートまで決めておくと楽に早く着付けができます。
迷ったら、帯揚や帯締めなどは2~3点用意します。
- 結局のところ、ひと手ひと手、丁寧に基本に立ち返って着付けをすることが近道です。
- 着物、襦袢、帯、帯板、伊達締め、腰ひも、帯揚や帯締め、バッグ、草履など出して下準備をしておく。
- コーディネートも決めておくと探し回らず着付けができる。
帯結びでお悩み解消
カジュアル着物なら楽な帯結びにします。
斎藤丈太郎さんのYouTubeチャンネル、
独特の銀座結びで背中が楽そうなので取り入れてみました。
帯枕なしの背中ゆったり帯結び
背中に帯枕がない楽な結び方です。
銀座結びにする
- 帯枕の代わりに腰紐か銀座結び用の小さい帯枕で背中をゆったり開放する
- 多少大きくても小さくても大丈夫、お太鼓の大きさにきまりがない
- まるぐけ帯締めを使うと帯締めがしっかり止まってずり落ちない
ワークショップで作った、しっかり締まる、まるぐけ帯締めを活用。
気軽な半幅帯結びにする
- 前で結べるので手が後ろに回らなくてもできる
- 帯締め帯揚げなしの楽な帯結びができる
- 半幅帯でお太鼓風の帯結びもできる
- 結び目なし、巻いてはささむだけのかるた結びで寝っ転がれる(^_^;)
左2つはかるた結び、右端はリボンパタパタ結びです。前で結んで回すだけ。
分厚い袷の半幅帯も結びにくい博多紗献上帯もかるた結びで結び目がゴロゴロ当たらないのが心地いい!
リボンパタパタ結びも前結びなので簡単です。
楽な結び方でも十分おしゃれは楽しめます。
まとめ
70代の着物のお悩みコントロール法
解決ではなくコントロールで上手く解消しましょう
- 着付けの便利小物を使って時短し体力をカバーする
- 歳を重ねると着姿の変化は仕方ないと割り切る
- 今までに着物はこうあるべきという考え方を外す
- 若い頃の帯をデニム着物や木綿着物にあわせカジュアル感をたのしむ
- 着物を洋服感覚で着る
- 同年代の着物友達とお悩み解決法を聞く
- 着やすい種類の着物や帯にシフトしていく
その年齢なりの着姿の現状を受け入れて着物を楽しみましょう!
できないより、できることを楽しみましょう。
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おすすめYouTubeチャンネル・・・『京都きものTV』やJOTARO SAITO OFFICIAL CHANNEL
脊柱管狭窄症を患って腰痛に悩まされて来ましたが、着物を着ていると腰が楽です。
今年から綿着物も着て楽しもうと思います。
気楽な着物生活の第一歩として
綿着物を誂えました。遠州木綿で薄茶色に紺色のツイードのような点々が入っています。
木綿の心地よさは絹と違って体に馴染み着付けが楽に早くできます。かるた結びで軽やかに出かけました。
京都の「おちこちや京木綿」で反物が13400円、知人に仕立ててもらい30000円でお釣りが来ました。
おちこちや 京木綿 乙https://www.ochicochiya.com/shop2/
木綿は気軽で良いですが、やはり、気合を入れて絹をまとうと気分が上がります。
暑くて大変ですが、夏着物は特に、テンションが上がります。
たまには、おしゃれして出かけたいですね。
着物はいくつになってもウキウキさせてくれます。
最後までお読み頂き有難うございます。この記事が参考になれば嬉しいです。
着付け教室も開校しています。お気軽にお問い合わせください。
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