「これから着物を楽しみたい。でも何枚も増やしたくない」
そんなふうに感じることはありませんか。
年齢を重ねると、着物そのものだけでなく、保管やお手入れ、将来の整理まで考えるようになります。
私自身、30年以上着物に関わり、現在も週に数回着物を着ています。
そんな中で、「もし今、一枚だけ新しく選ぶなら?」と聞かれたら、候補に入れたいのが透け感の少ない単衣のお召です。
理由は、
・長く着られる
・帯合わせしやすい
・着付けしやすい
・比較的コストパフォーマンスが高い
今回は、実際の着用経験も交えながらご紹介します。
合わせてお読みください



単衣のお召とは?
お召は、先に染めた糸で織り柄を作る織りの着物です。
紬ほどカジュアルすぎず、染めの着物ほど改まりすぎない。
そのため、食事会・旅行・観劇・軽い集まりなど幅広い場面で使いやすい印象があります。
特に無地や織柄が控えめなものは、帯で雰囲気を変えやすく、枚数を増やしたくない方に向いています。
私が単衣のお召をおすすめする4つの理由
① 長く着られる
近年は気温が高い時期が長くなり、単衣を楽しむ期間も広がっています。
透け感の少ない生地なら、襦袢や帯を工夫しながら長く活躍しやすいと感じています。
私自身、春や秋にも試してみて無理なく着られました。

色もこれくらいなら春先も秋口も対応可能です。
② 帯合わせしやすい
一番の魅力はここかもしれません。
同じ着物でも帯で雰囲気が大きく変わります。
淡い帯なら上品に。
濃色なら引き締まってモダンに。
まずは帯を2本くらいから始めると十分楽しめます。
【白系帯】

【濃色帯】

③ 着付けしやすい
お召は適度な張りがあり、形が整えやすい印象があります。
柔らかすぎず硬すぎず、初心者の方でも扱いやすいと感じる方が多いです。
私も仕事の日につい選びやすい一枚です。

④ コストパフォーマンスが高い
価格だけではなく、
「何回着るか」
まで含めると満足度は変わります。
一枚で幅広く活躍する着物は、結果として出番が増えやすいです。


購入前に知っておきたい注意点
おすすめですが注意点もあります。
私は以前、掘りごたつ席で引っ掛けた経験があります。
補修できましたが、少し気をつけるようになりました。
こうした経験も含めて、長く楽しめる一枚だと思っています。

実際に着て感じたこと
旅行や仕事の日にも着ていますが、
・疲れにくい
・帯選びが楽
・シワになりにくい
という点で自然と手が伸びます。
着物を増やすより、
活躍回数を増やしたい人に向いていると感じています。
まとめ|60代からの着物選びは「枚数より活躍回数」
着物を長く楽しむほど、
たくさん持つより、
自然に着たくなる一枚が大切になると感じています。
私なら、まず候補に入れるのは透け感の少ない単衣のお召です。
ただ、正解は一つではありません。
顔映り。
手持ちの帯。
生活スタイル。
全部合わせて、自分が心地よく手を伸ばせる一枚を選んでくださいね。
着物は高価だからこそ、購入前の確認が大切です。

同じお召しの着物でも、帯飾りや帯締め、帯揚げで楽しく変化を楽しめます。
基本的に、小物は薄い色のほうがフォーマルな印象になります。帯留めは金具の大きさで三分紐しか通らない場合もあるので注意してください。
訪問着や色無地、無地お召に合うフォーマル用の帯揚げと帯締めのセットを一組揃えておくと迷わず便利です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が参考になれば幸いです。
教室では着付けだけでなく、
帯合わせや手持ち着物の活かし方もご相談いただけます。
お気軽にお問い合わせください。

「衿元がうまく決まらない」「帯結びが苦手」——記事だけでは難しいところは、直接お教えできます。京都で着付け教室を開いています(講師:日本着装協会認定講師 みつ子)。
初心者向けの基礎科(全8回)、苦手克服のフリーコース、タンスの着物をまるごと相談できる箪笥診断、夏季限定のワンコイン浴衣レッスンもあります。

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