【悲報】後悔先に立たず、着物の汗が気になる人は必見!

みつ子

私の悲報をお話します。
夏に着た着物の汗取りをしなかったなら、自己責任ですが、汗取りをしっかりしたにもかかわらず、思いもよらぬことが起こりました。
それをお話することで、同じ目に合ずに済む人が減ってほしいです。

質問者さん

悲報ってよっぽど困惑されたんですね!

まき

着物歴30年のみつ子さんが、思いもよらぬとはどんなことかしら?

まり

良くわからないけど気になるわ〜。

みつ子

皆さんありがとうございます。
私も今回の件で多くの学びがありました。

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目次

結論

  • 汗は丸洗いでは落ちない
  • 汗取りのお手入れはすぐに出す
  • しっかりと汗取りしてくださいと伝える
  • 戻ったら、汗じみが取れているか確認して、ざっと写真を撮っておく(受け取る場で確認が一番良い)
  • たとうしにお手入れが上がってきた日付を書いておく、もちろん、出した業者名も。
  • 秋の天気が良い日に取り出して汗じみなど汚れが浮いてないか確認し写真を撮ってたとうしに日付を書いておく
  • 面倒でも、シーズンごとに時々、開けて確認し、写真を撮ってたとうしに日付を書いておく
  • 乾燥した日にハンガーにかけて全体を確認するともっと良い
  • 万が一、シミが浮いていたらすぐに業者に連絡して処置をしてもらう。今までの確認写真と日付も伝える

この一連の作業は着物を着ていない前提です。着たら、汗取りは直ぐしてください。そして、同じように次に着るまで繰り返してください。

これくらくい、確認すると私のように悲報をお知らせせずに済みます。

が、ここまでやるのは結構、大変なので汗じみが出そうな部分をチェックするだけでも安心です。

そして、毎年、出して着るのが一番のお手入れになります。

汗じみが出やすいところ・・・腰紐のいち、帯枕のした、脇、後ろ衿の付け根、座っていれば、膝の裏

このあたりを確認してください。

私の失敗

9月も終わると、夏、単衣着物が終わり明日から袷の着物になります。

とは言っても、この暑さよっぽど、季節に合わせて決まりの着用をしなければならない場合以外は

まだ単衣でもいいかと思います。

茶道のお稽古場でも、先生からお許しがあり、

熱中症で倒れたら元も子もないので単衣を着ました。

単衣の着物にもなる竪絽(たてろ)の色無地です。

シーズンオフになると夏着物はお手入れが必須です。

特に、汗はしっかり、抜いておかないとシミになったり、後々、汗の跡が変色するということがあります。

長年、このことはしっかり知識にありました。

久々に、竪絽の色無地(縦に絽目が入った真夏から単衣の着物)、を着ようと、箪笥から出すと

背中の帯枕とウエストの腰紐の位置がワジミのように黄色く変色していていました⁉️

以前に、ひと夏二回着て、汗をびっしょりかいたので、しまう前に丸洗いして全体の着用汚れを、

丸洗いでは汗は落ちませんので、

汗抜きも一回では落ちなかったと言われ二回もしてもらい2回分汗抜き代払っていたのにもかかわらず、残念です((+_+))。

結局、変色は元に戻せないので、一旦、色抜きをして白に戻し、好みの色に染め直しました。

新品同様になりましたが、仕立て代もかかり散々でした‼️

どこへ、この無念を晴らすせばいいのか!こんな経験は二度としたくありません。

十分にお手入れした後に、長い間たとうしに入れてタンスにしまいっぱなしがどうも原因ではと。

しかしながら、覚えていない位だいぶ前なので、洗いに出した呉服屋さんに今更言いにくくあきらめました。 

面倒でも着物はしまいっぱなしにせず、着なくても時々出してチェックしてくださいね!

今回のように、特に薄い色は取れている汚れでも浮いてきたり、着ていないのにしみが浮いてきたりします。

絹は生きていると聞きます。タンパク質からできているので長年おくと何らかの原因でタンパク質がしみになるようです。

たとうしに洗った年月日をかいておくと、何か問題が発生した時の経過の目安になります。

時期が言えないと証拠になりません。


洗い屋さんに詳細を話すときも具体的な年月が伝えられて処置をしてもらいやすいです。

でも、中々、着る時まで出さないですよね。

夏物は丸一年はしまいっぱなしですよね、普通は。

なので、汗をかいたらすぐに信頼のおける悉皆屋さんにお手入れに出すしか無いのです。

一回ずつお手入れに出すしかないのです。

一夏に二回着ただけで大汗かいて、そして、開けてびっくり違う大汗(-_-;)

くれぐれも気を付けてください。

結局、染め直し

これが、その染め直して仕立て直した着物です。

元々は、ブルーでした。色を抜いているので全く違う色の着物になりました。

絽目が縦に入った透ける夏着物

染め直しの色の難しさ

出来上がりまで2ヶ月、わくわく、どきどき待っていました。

2センチ角くらいの小さな色見本から選んだのでもう少し暗めのラベンダーカラーのつもりが・・・

出来上がりを見て、即、失敗!派手すぎると思いました。

ところが、生徒さん達には結構、評判よくて、胸をなでおろしてます((^_-)-☆

染め直しの工程

  1. 着物をほどいてまた、一反の状態につなぎ合わせる・・・トキハ縫い
  2. 元の色を脱色して落とし、真っ白の反物にする・・・色抜き
  3. 指定の色に染める・・・一色染め(ドボンと染液につける)
  4. 寸法通りに仕立てる・・・仕立て

新しい反物を仕立てるより、1.2,3の費用と手間がかかってしまいます。

そして、そんなに、費用や手間をかけても、染め直しはおっかなびっくりなところ満載です。

2センチ角くらいの色見本から色を決めなければなりません。(染見本の大きさはお店にもよります)

大きな反物と面積が全く違うので一か八かで大きな賭けです。

心の落とし所

今回は、うまく行ったほうですが、失敗もなきにしもあらずです。

ただ、そのこと自体はデメリットですが、汗じみの着物がまた、年相応の着物に生まれ変わって

新たな自分を発見でき、捨てない始末!になり、私には腑に落ちる選択肢でした。

ただし、汗じみの着物を発見したときは精神的にも動揺しました。

お手入れしたのに、なぜ!こんなことが起こるのか、今更、クレームも言えないしとストレスを感じました。

しかし、このまま放って置くには忍びなく染め直しました。

これを教訓に今後に活かすことを心の落とし所にしました。

新しく着物を作るより、タンスの着物を循環できたことも嬉しいです。

染め直せることも素晴らしい技術であり、

お得になります!とは言えないですが、物を増やさないという観点からは良かったです。

染める前の汗じみの動画は悉皆屋さんが上げています。

お手入れの知識がわからない人はぜひ参考になさってください。

この記事が参考になって悲報が減れば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。

着付け教室も開校しています。お問い合わせもお待ちしております。

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