25度の日に結城紬は暑い?—4月の着物選び、単衣はアリかナシか

4月に入り、暖かい日が増えてきましたね。

みつ子

ある日、同級生から「明後日は25度になるらしいの。結城紬は暑いかしら?それに、単衣を着てもいいのかしら…」とご相談を受けました。

たしかにこの時期、気温はぽかぽか陽気の春本番。でもカレンダー上はまだ4月。着物をどう選ぶか、迷いますよね。

そこで今回は、4月でも25度になる日の着物選びについて、快適さとマナーのバランスを踏まえて解説します。

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目次

結論

春の着物は悩みどころ!

気温が25度にもなると、たとえ4月でも「袷では少し暑いかも」と感じることがあります。

一方で、単衣は本来6月(最近は茶道界も5月)以降ですが、

いちばん大切なのは「自分が心地よく過ごせること」。着物の世界には“季節の約束ごと”がありますが、年齢や場面に応じて、自分らしい着こなしを選んでみてください。

  1. 気温が25度を超えるような日には、袷の結城紬では少し暑く感じる
  2. 単衣は本来5月以降が目安とされていますが、4月でも取り入れる方が増えてる。
  3. その日の気温やご自身の体調、TPOに合わせて、無理のない装いを楽しむ。

「まだ4月だから」と決めつけず、「今日はどんなふうに心地よく過ごしたいか」で着物を選ぶ、そんな楽しみ方も素敵だと思います。

4月の25度、結城紬は暑い?

本来、袷の着物は4月に着て、なんら問題がありませんが、

結城紬はとても上質で暖かい反面、気温が高い日には少し蒸し暑く感じることがあります。

• 真綿から手紡ぎした特殊な糸で織られており、保温性が高く空気を含むため暖かい

• 袷仕立てだと、25度では暑く感じる可能性が高い

• 日中屋外で動く予定があれば特に注意

• 襦袢や肌着で涼しく感じさせる工夫はあるものの、「ちょっと汗ばむかも」と思っておくと安心

大島紬や塩沢お召しのような、サラッとした肌ざわりの生地を選べば、袷の着物でも比較的ムレずに過ごせます。

単衣は5月からの常識、でも気温25度なら…?

袷か単衣かという点では、

• 昔のルールでは単衣=6月・9月だった

• 最近は気候の変化により、4月下旬から単衣を着る方も増えている

• 大島紬や塩沢お召しのような、サラッとした肌ざわりの生地を単衣に仕立てるのが最適

ただし、「単衣の結城紬」は基本的に存在せず、単衣に向くのは「結城」(ゆうきちぢみ)でシボがあり軽やかな織物です。

年齢面でも熱中症のリスクを考えると4月の25度には単衣が望ましいです。

 袷にする?単衣にする?選ぶときの3つの視点

迷ったときは!

• ① 気温と湿度(25度がひとつの目安)

• ② 自分の体調や暑がり度合い(年齢・体質)

• ③ 行き先や相手との関係性(フォーマルなら袷、日常なら柔軟に)

この3点を判断基準の参考にしてください。

25度の日の着物コーデ例

私ならこう着る!

• 袷の着物(結城紬など)を着る場合:できるだけ軽やかな色・柄、小物で春らしさを

• 単衣を着る場合:結城縮やその他の単衣向き素材(塩沢お召し・大島紬など)を選ぶ

• 襦袢や肌着も涼感のある汗取り肌着で調整(毎度おなじみのくノ一麻子)

まとめ

ルールより、心地よさと「今」の感覚を大切に!

着物は本来「楽しむもの」年齢を重ねた今だからこそ、自分に合った心地よさを優先していい

  1. 気温が25度を超えるような日には、袷の結城紬では少し暑く感じることもあります。真綿のぬくもりはとても心地よいですが、春を通り越して初夏のような気温には不向きな場合も。
  2. 単衣は本来5月以降が目安とされていますが、最近では気候の変化や体感に合わせて4月でも取り入れる方が増えています。ただし、お茶席や式典など伝統的な場では、従来の装いの決まりに従うことが大切です。
  3. 着物は本来、四季を楽しみながら、自分らしく着るもの。決まりに縛られすぎず、その日の気温やご自身の体調、そしてTPOに合わせて、無理のない装いを楽しんでいただけたらと思います。

あなたならどちらを選びますか?

最後までお読みいただきありがとうございます。この記事が参考になれば嬉しいです。

着付け教室を開いています。ご質問等お問い合わせください。

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