こんにちは、着付け講師30数年のみつ子です。自宅改装時に泣く泣く手放した派手な着物や羽織、二束三文でした。
もっと早くリメイクを考え付いていれば活かせたものもあったのに…と後悔しています。
そんな想いから、洋裁が苦手にもかかわらず、思い切って一着作ってみたところ、とても着心地が良く、それからリメイクに夢中になりました。その体験を記事にまとめました。ぜひ最後までお付き合いください。
かんたんリメイクの実例
リメイクに興味がない方も、買取に出す前に参考までにぜひ一度ご覧ください。
1.夏着物 → チュニック(ほどかず・手縫い3日)
実際、私は妹の派手な夏着物をほとんどほどかずに、手縫いで3日で仕上げました。
リメイク本を図書館で借り、簡単に作れそうで、着心地が良いデザインを選びました。
ゴールデンウィークに孫とディズニーへ行く時に着ることを目標にしていたので、洋裁が苦手な私でも完成させることができました。
【妹の未着用の夏の小紋からリメイクしたチュニック】

【リメイクの手順】
- 着物の衿、掛け衿、衽をはずし、肩から着丈を決め、裁つ。
- 袖と襟ぐりを型紙通りに裁ち、前中心を縫う。
- 残布からバイヤス布を取り、襟ぐりをバイヤス布でくるむ。
- 袖下から脇を続けて縫う。
- 袖口をまつり、裾を三つ折りして縫う。
縫うところも少なく、襟ぐりと袖以外の型紙も不要です。出来上がりサイズはフリーサイズで好みの長さのチュニックにできます。
「手ぬいでかんたん、ほどかずできる きものリメイク」高橋恵美子著
インナーとして着ると派手に見える色でも、差し色として取り入れ夕方からのお出かけに着ていきました。

生徒 まき和の雰囲気がおしゃれね!前中心と脇を利用するので手軽にリメイクできそう。



シニアにはむしろ、派手な物のほうが顔映りが明るくなって、意外といいかもしれないわね。



買い取りに出しても、値がつかずにがっかりするくらいなら、リメイクに挑戦してみても良いかもしれないわ。
※やみくもに何枚もリメイクするのはあまりおすすめできません。せっかく作っても着なければ、形を変えただけで持ち続けることになってしまうからです。具体的な目標があると、挑戦しやすくなりますよ。
2.羽織の袖2枚 → フレンチスリーブのインナー
羽織の両袖2枚を外しつなぎ合わせただけのリメイクです。
衿ぐりは前18cm後ろ17cm、袖口25cmを開けて、身頃中央と脇を縫い裾を三つ折りで縫うだけで完成です。型紙も、説明書もいりません。
反物幅なので中央と脇を縫い裾を三つ折りにして縫うだけです!


お好みで頭からかぶって着られるだけ前と後ろに空きを作り中央と脇を縫い合わせるだけです。袖口も自分のサイズに合わせてあきをつくってください。
リメイク前の姉の羽織、派手すぎて羽織では着物友達との新年会に一回しか着ていません。


リメイク後のフレンチスリーブのインナー。インナーとして取り入れると、さりげないポイントになってコーディネートがぐっとおしゃれに見えます。
絞りならではのやわらかな着心地も、一度体験するとやみつきになりますよ。


私が初めて図書館で借り、最終的には購入した本です。ほどき方やリメイクを始める前の手順が詳しく載っていて、初心者にも優しい縫い代の始末がない作品がありがたいです。
「まっすぐ手ぬいでかんたんきものリメイク」高橋恵美子著
3.縮んだ長襦袢 → チュニック
知人から「襦袢を洗っても縮まなかった」と聞き、思い切って何枚か洗ってみました。すると、全く縮まないものもあれば、縦方向だけ縮むものもありました。縮んだものは元に戻らないので要注意。洗うなら自己責任です。
私の襦袢も袖丈が縮み、直そうとしても長さが足りず、大好きな色なのでリメイクに挑戦することにしました。
いい感じにリメイクでき胸をなでおろしました。襦袢生地は案外しっかりしていてシルクのブラウスとして着心地抜群です。




型紙いらずの着物リメイク チュニック&ワンピース: ほどく→折る→縫う=簡単リメイク!松下純子著
実際はこのリメイク本んからヒントを得て作りました。松下純子さんのリメイクは反物のはばを活かして作るので型紙なしがとても助かりました。


リメイクをおすすめする理由
リメイクをおすすめする理由は、何と言ってもシルクの着心地が抜群なことです。一度水洗いすれば手洗いも可能で、ドライクリーニングも不要。自分用なら仕上がりが多少雑でも気になりません。
- 反物の耳を使えばほつれ止めも不要で、
- ロックミシンがなくてもジグザグミシンや袋縫いで十分対応できます。
- 着物を眠らせておくより、リメイクすれば着る機会も増えます。
着物生地で作る大人服の魅力
- シルクの光沢が高級感を演出
- 染めや小紋柄の美しさを日常に楽しめる(襦袢で隠れていた美しさも活かせる)
- 一度洗ってあるので家庭でお手入れ可能で経済的
- 肌触りが良く、体にも優しい
- 適度な張りやドレープで体型カバーができ、大人に嬉しい
といいことづくめです。
私は結城紬から単衣のカーディガンコートを作り、一度着てみてからポケットも追加しました。自分で作ると自由にアレンジできて便利です。
これはリメイク教室を再受講し、希望のデザインから型紙をおこして完成させました。着物では着ないけど大好きな色の結城紬が蘇り、軽くて肌触りが良く大満足です。
【ロングカーディガンに蘇った結城紬】


型紙を作る必要があるデザインのリメイクなので簡単ではありませんでしたが、型紙通りに縫えば完成しました。
リメイクの準備
①着物・襦袢をほどく、反物にして手洗い洗剤で手洗いする
重曹と液体せっけんをそれぞれ大匙一杯を30度くらいのぬるま湯たらいいっぱいに溶かしたもので洗うと環境にいいそうです。
②しずくが落ちない程度に脱水し、アイロンで乾かす。ラップの芯などに巻いておけばしわになりません。
③自分の好きなデザインの型紙を探し作る(型紙要らずの物もあります!)難解なものは避けて簡単なものから。今回はミシンで縫いましたが、手縫いの本も沢山出てるのでミシンがなくても大丈夫!
洋裁が苦手でも大丈夫!本の選び方と始め方
着物リメイク本はたくさんあります。まずは図書館でいくつか借りて、作りたいものや好みのデザインが載っている本を選びましょう。著者では松下純子さん、高橋恵美子さんなど、型紙要らずや手縫い向けの良書がおすすめです。
本を選ぶポイント
- 図書館でいくつか借りて、好みのデザインが載っている本を選ぶ
- 襦袢地なら、薄い生地に合うデザインで、必ず着るもの、そして簡単なものから挑戦する
- 手縫いで作れる本もあるので、ミシンがなくても大丈夫
- 裁縫の基礎の本もあります。自分のスキルに合わせて進めてください
始め方のコツ
- まずは小さな一品から:羽織の袖や襦袢の袖だけで作るインナーなど、失敗リスクの低いものを選ぶ
- 型紙要らず・切らずに縫うだけのものから始めると失敗しにくい
- 反物の耳を利用する場合はほつれ止め処理が不要なので簡単
- 薄物はドレープで縫い目が目立ちにくく、体型カバーにもなる
- インナーなど全部見えないコーディネートで試し着して、友人や家族の反応を見てみる
- 簡単なものを一つ仕上げると自信がつく
- 目標(例:GWの外出で着る)を決めると完成しやすい
松下純子さんの本はとってもおしゃれで面倒な手間がかかることがなく、洋服作りが初めてという方にも安心してトライでき見ているだけでもワクワクします。
- 大切な着物にはさみをほとんど入れずに作れる
- 着物地の幅をいかして作るから、型紙いらずでかんたん
- フリーサイズ
- 直線縫いだけで作れる
「型紙いらずの着物リメイク はおりもの: ベスト ジャケット コート」 松下純子著
自分でリメイクが難しい場合はリメイク教室へ
リメイク教室に通う方法があります。
自己流ではじめましたが、段々とリメイク熱が高まり、作務衣の一日講習がきっかけで、京都のリビングカルチャーセンターのオリジナル洋裁講座に通いました。人気教室で希望曜日を変更して申し込んだくらいです。
姉の残した未使用のウールの着物を作務衣上着とワイドパンツにリメイクしました。約2時間で出来上がり、リメイク教室の初体験ができました。
【姉のウール着物からリメイクした作務衣、パンツはワイドパンツ】


上下合わせて着るとちょっと和風過ぎて外出には向かないのでセーターと組み合わせてランチに出かけました。パンツだけだとそれほど、和風な感じがしません。
ウールは暖かく家で洗えるので経済的です。今は曜日が合わずお休みしていますが、
ロングカーディガンのように、最初に受講してから何年か経て再度リメイク教室に通い縫ったものもあります。
リメイク教室はネットで探し、自分に合ったところを受講してください。
着物を売るか・リメイクするかの判断基準



着物もそうだけど、長襦袢もいつの間にか増えているのよね~!年齢的にもそろそろ整理したいけど、襦袢の買取あるのかしら?
とよくお尋ねがあります。



私の場合、バイセルや福ちゃんでは、襦袢は買い取り対象外でした。
宅配買取は手軽な反面、注意点もあります。査定額に納得できない場合、全品まとめて返送されます。そのときの送料は自己負担。しかも「この着物だけ売りたい」という一部売りができないため、提示額で全部まとめて売るか、全部返してもらうかの二択になることが多いです。
判断の目安
- 高価な反物や未使用で市場価値がある → 売ることを検討
- 汚れ・縮み・サイズが合わないなどで値が付きにくい → リメイク向き
買い取りに出しても、値がつかずにがっかりするくらいなら、リメイクに挑戦してみても良いかもしれません。
まとめ:着物生地はリメイクに最適!
おしゃれで手ごろな価格の服が中々見つからない経験ありませんか?私は、お出かけにリメイク服を利用するようになって既製品のお出かけ服を買わなくなりました。家でお手入れできるので経済的です。
着物を仕事着にしているのでほとんどのお出かけは着物ですが、洋服の方がいい時は昔買ったブランドやお手頃なファストファッションにシルクのインナーなどを組み合わせています。
リメイクしたブラウスやパンツはほとんどフリーサイズなので、インナーにもアウターにも使え、幅広いサイズに対応できます。
派手な着物でも、インナーに使えば華やかさのアクセントとなり、気になりません。むしろ上質な生地が顔まわりを明るく引き立ててくれます。
リメイクはお金もお得、気持ちもスッキリ
- 着物つながりの方からの頂き物だったり、目新しいものを買ったりで増えてしまった長襦袢が役立つ
- 洗える正絹襦袢とお気に入り何枚かとポリ襦袢でお手入れ代や手間が減らせ気持ちも場所もスッキリする
- 着る機会を失ってしまった襦袢をいかすことができ、もったいない気持ちが救われる
- 生地代0円で替えボタンなどあるものを利用したり工夫次第でわずかな材料費で済む
- 着物つながりの方からの頂き物だったり、目新しいものを買ったりで増えてしまった長襦袢が役立つ
- 洗える正絹襦袢とお気に入り何枚かとポリ襦袢でお手入れ代や手間が減らせ気持ちも場所もスッキリする
- 着る機会を失ってしまった着物や羽織をいかすことができ、もったいない気持ちが救われる
- 生地代0円で工夫次第でわずかな材料費で済む
まずは一つ、簡単なリメイクに挑戦してみてください。
【補足】着物の簡単仕分けと収納
リメイクを考える前に、まずは手元の着物を一か所にまとめましょう。使用しなくなった着物を集め、リメイクするか処分するかをじっくり見極めることが大切です。
和ダンスを処分して、クローゼットのハンガー下に収まるコンパクトな収納ケースが理想です。
乾燥したところならプラスティックケースに乾燥剤でも良いと聞きました。
移動もしやすくかさばらないため、洋間でも違和感なく使えて収納効率が良くなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
着付け教室も開校しています。着付けや着物リメイクのお手伝いも致しますのでお問い合わせなどお待ちしております。










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