昨日(9月29日)、出かけるときに「和装ブラで胸元をすっきりさせたいな」とふと思いました。
今までは暑くてとても無理でしたが、今日は付けても大丈夫かなと思いました。
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7月から9月にかけて、夏の着物で色々な補正を試した結果、暑さを抑えながら美しい着姿と汗対策を両立できる補正術が必要だと感じました。この方法を知らないと、熱中症のリスクも高くなるかもしれません。熱中症は避けたいけれど、美しい着姿も汗対策も両方叶えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
暑い時期は「くノ一麻子」と「満点腰すっきりパッド」、そして「裾除け」を使っていたんですよね!
暑さが厳しい時は、着姿より汗対策を優先するんでしたね。
和装ブラってそんなに効果があんですか?
皆さんも、汗対策の工夫をしっかり覚えていますね。
嬉しいです!
汗は「落とす」よりも「つけない」が鉄則ですね。
私も汗には苦労してきたので、その大切さがよくわかります。
和装ブラは胸元をすっきりさせて、美しい着姿を作るための最強アイテムです。
ただ、真夏は私には少しきついんです。圧迫感がある上に暑く、さらに肌に張り付くので脱ぎ着も大変です。
それで、実際の着物の下はどんな状態だったのかしら?
9月の着物の下は、
どうなっていたかというと、和装ブラの上に裾除け、さらにその上にくノ一麻子を重ねました。その上から楊柳の単衣襦袢を着ています。
最小限の補正
7月から9月にかけて実際に行った工夫についてお伝えします。
9月編
9月下旬に大阪へ出かけました。
真夏との違いわ?
和装ブラを追加し、腰満点すっきりパッドを省いたことです。
理由としては、和装ブラは暑さが和らいだ時期に胸元をすっきりさせてくれるためで、腰満点すっきりパッドを外したのは、ウエストの汗があまり気にならなくなったからです。
それで、汗対策は問題なかったんですか?
出かけた先が冷房が効いたところだったこともあり、着物に汗は付きませんでした。
単衣の長井縮に苧の帯と楊柳の長襦袢です。
したのシボだった楊柳襦袢は単衣向きの長襦袢生地です。
羅のコートは本来、真夏に塵除けとして羽織るものですが、暑すぎて周りの目を気にする余裕はあません。少しでも暑さを和らげたいです。
麻素材の汕頭(スワトウ)刺繍のハンカチに保冷剤を包んで持ち歩いています。
これでかなり暑さを和らげることができます。
暑すぎるので、本来の季節が過ぎた羅の塵よけコートを着ました。倒れるわけにはいかないので、周りの目は気にしていられません。保冷剤を後ろ襟元に忍ばせ、汗を拭いたらまた戻す、という具合に便利に使っています。
8月編
行き先はいつもと同じところでしょ?
8月10日に大阪まで出かけました。
そうなんです。梅田の9月にブログ勉強会に参加した場所です。
そのときは麻の着物を浴衣として着て行きました。もちろん、汗対策はしっかりしました。
汗対策の便利な三点セットです。
①くノ一麻子・・・麻綿入りがサラッとして背中の帯枕の下までカバーしてくれ胸元補正も兼ねられます。
②腰満点スッキリパッドメッシュ入り・・・内側がワッフル素材でこちらもサラッとしてウエスト部分の汗を幅広くカバーしてくれます。
③き楽っく極・・・正絹で洗える襦袢です。お値段は張りますが、便利機能が満載です。
付け袖機能で取り外しやサイズ調整もでき、洗いっぱなしでよれよれですが、着ているうちにシワは伸びます。
暑い時期はノーアイロンで済むのが助かります。冬やきちんと着たいときはアイロンをかけます。麻の着物は透けるので、綿絽のつけ袖を付けています。襦袢の襟は外し、裾の透け防止にもなるので裾除けは省いています。
祖母の麻着物に古い頂き物の刺繍の夏帯です。年代物のコラボです。
暑すぎて、さすがに塵よけコートは着られなかったので、帯を守るためにショールをかけて出かけました。
三分紐にショールを挟むと両手が使えるので便利です。
8月と9月は、日中の暑さはほとんど変わらず、朝晩が少し過ごしやすくなるだけですね。
7月編
祇園祭の宵山、16日の昼間から出かけました。さすがに一日中は無理だったので、早めに解散しました。
浴衣に半幅帯を締め、浴衣には素足でも良いのですが、年齢に合わせて足袋を履きました。
奥州木綿の浴衣に半幅帯です。浴衣の下はくノ一麻子と裾除けだけ。浴衣は洗えるのでウエスト補正は省いています。
最小限の補正
7月、8月、9月と着物を着て過ごしましたが、日中の暑さにも微妙な違いがあることに気付きました。着物を着ていると、汗のかき方が少しずつ違うのがわかるんですね。
今年も熱中症にならなずに過ごせて良かったですね。
年々暑くなるので、着物の着方を工夫することがますます大切ですね。
年齢を重ねると、必要最小限の補正や汗対策なども含め、着付けの工夫が欠かせません。これからも、暑さや寒さに気を付けていかなくてはと思います。
便利な着付けグッズとして、くノ一麻子や満点腰すっきりパッド、き楽っく極などもあるので、いろいろ工夫して着物ライフを楽しみたいです。
私も微調整をしながら、これからも着物を楽しんでいこうと思います。
まとめ
年齢を重ねると、体力的に無理はできません。若い頃は気にならなかった着物の暑さも、年々こたえるようになっています。そこで、少しでも涼しく、楽に、そしてきれいに着るために、月別の工夫を紹介します。
• 7月:着姿の美しさより、汗対策と熱中症対策を優先。くノ一麻子、腰満点スッキリパッド、き楽っく極を使用。
• 8月:7月と同じく、汗対策と熱中症対策を優先。くノ一麻子、腰満点スッキリパッド、き楽っく極を使用。
• 浴衣のとき:きれいな着姿より、汗対策と熱中症対策を優先。くノ一麻子と裾除けを使用。
• 9月中旬までの残暑が厳しい時期:7月・8月と同様、汗対策と熱中症対策を優先。くノ一麻子、腰満点スッキリパッド、き楽っく極を使用。
• 9月下旬の日中の残暑が残る時期:きれいな着姿を保ちながら、汗対策と熱中症対策も優先。和装ブラ、くノ一麻子、き楽っく極(または単衣襦袢や夏襦袢)を使用。
これは私自身の体験に基づいた方法です。あくまでご自身の体感温度を最優先にして、無理のない着物の下着選びをしてください。
中にどんな着方をしていても、表の着物は季節に合わせているので問題ありません。熱中症のリスクを減らすための補正方法を工夫すれば、夏でも快適に着物を楽しめます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が参考になれば嬉しいです。
着付け教室も開いていますので、汗対策や対策グッズについて気軽にお問い合わせください。
補足情報
くノ一麻子は、補正や汗取りだけでなく、きれいな着姿も実現できる優れものです。体型がふっくらしている方や、くノ一麻子が苦手な方には、たかはしきもの工房の「満点スリップエクストラ」がおすすめです。
また、帯のムレを防ぐために、すだれ帯板も愛用しています。
たかはしきもの工房https://k-takahasi.com/
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