リサイクル【着物ショップ】利用、注意すべき点とコツやメリット、デメリットを解説

リサイクル着物や帯など上手に利用したいけど失敗したらと思うと中々、手が出せないのよね・・・。

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せっかく安く手に入れても、着れない物はかえってもったいないです。リサイクルショップ利用上の注意点を知らずに手を出すと費用が掛かって本末転倒になってしまいます。

着物歴30数年の着付け講師みつ子が実際に購入して分かった注意点やコツ、リサイクルショップのメリット、デメリットについて解説します。

この記事はこんな人にオススメ

  • リサイクルショップを利用したい人
  • リサイクルショップを利用したいけど、買い方が分からない人
  • リサイクルショップで失敗したくない人
  • リサイクルショップで購入したものを活用したい人
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目次

購入する際の注意点

目的を持った買い物をする

  1. 必要な着物や帯を知る
    購入したい着物を着ていつ出かけたいか(季節を考える)
    何処へ出かけたいか(着物の格を考える)
  2. 予算を考える
    あらかじめネットで数店舗価格を見て下調べをしておく
    実店舗も出来れば見て適正価格や状態を見ておく(シミ、汚れ、サイズ感を価格と照らし合わせる)

汚れや傷み具合を確認する

  1. 汚れや傷みについては自身の着用可能の範囲を決めておく
    リサイクルなので新古品でも多少のシミや糸の弱りがある
    中古品で裏地にも汚れがある場合は時間経過で表に移ってくる可能性がある
    生地も古い着物の場合は弱くなっていることがある
  2. においを確認する
    ネット購入の場合はにおいがないかを必ず確認する
    返答がなかったり対応が悪い場合は購入を控えることが賢明
    特に、帯は古いと帯芯にカビが生えやすいので全体を必ずチェックする

サイズを確認する

  1. 自分のサイズを把握しておく
    着やすい着物を知っておく
    着やすい着物の、身長、裄(肩幅✙袖幅)袖、前幅、後ろ幅をcmでいいので計っておく
    着物を持っていない場合はリサイクルショップでサイズを計ってもらい合うものを購入する
  2. 着付のテクニックがある人は多少のサイズはカバーできる
    身丈は身長同寸が基本ですが、±5cmは着用可能
    前幅はヒップサイズの四分の一、後ろ幅はヒップサイズの四分の一+5cm(標準寸法なので自身で必ず確認してください)
    茶道で使う場合は前幅に5cmほど余裕を持たせると動いたときに開きにくい

試着する

  1. 実店舗は必ず試着する
    気に入ったものは必ず試着して顔映りやサイズ感を確認する
    出来れば、洋服の上からでもよいので、着つけてもらう
    寸法はあっていても体の厚みや腕の長さでしっくりこないことがある
    柄がある場合は柄の位置や大きさが似合っているか確認する
    身長があっていても脚の長さでおはしょりが適切に出るか確認する
    やけや汚れを全体的に確認する(ほとんどの汚れは見えるところにでる)

購入したい着物が決まった後の注意点

サイズ直しを検討する

  1. 上記の注意点を考慮して購入を決めた場合
    サイズがピッタリか
    サイズが出せるかどうか仕立て上がりの状態から見極めリスクがある
    袖丈は生地がいっぱいに仕立てられている場合出せないので注意!
    裄も昔の物は反幅が狭い物があるので限定され、思い通りのサイズが出ないことがある
    小さい物を大きく直す場合はヤケや今までの筋(縫い後)が残りヤケ直しや筋けしの費用が発生する
    限定された寸法直しの場合、手持ちの物との寸法が合わないことがある(着物と襦袢やコート)
    手縫いかミシン縫いかによって直しの手間が違う場合がある(これは中々、判別しにくい)

私が購入した初リサイクル着物

結局は、丸洗いと裄直し、袖丈直しで購入価格の倍ほどかかりました。袖丈は出せない可能性もありましたが出せてほっとしました((+_+))結果オーライかどうかはこれからの着物ライフの中で検証していきます。

いろんなリスクを抱えて気をもんでまで購入するかどうかは本人の気持ち次第です。今回の購入から学びはありましたが
私は、そんなに多くを持ちたいと思いませんので頻繁にはリサイクル着物ショップを利用したいと思いません。

あまり主張しない着物なので帯合わせはしやすいです。

購入したい帯の注意点

寸法を確認する

  1. 帯の全長を確認する
    昔の帯は短いものが多い
    短い袋帯は二重太鼓が結べないことがある

柄の位置を確認する

  1. 帯の柄の位置を確認する
    前柄とお太鼓柄の間が狭いと思うような位置に柄が出ない
    お太鼓柄の位置をチェックする
  2. 着物と帯の格があっているか確認する
    今はキラキラした金糸銀糸入りの名古屋帯は使い勝手が悪いので避けた方が賢明
    着物に合った格の物を購入する(あらかじめ調べておく)
  3. 試着して必ず、柄の出方や位置を確認する

帯の寸法が詳しく書かれています。参考にして頂ければ嬉しいです。

※寸法が良くても帯芯が分厚かったり薄すぎたりすると結びにくいことがある

リサイクルショップではなく羽織からのリメイク帯や頂き物の仕立て直し

帯もショップ利用以外でも楽しめます。持ち数を増やしたくない人は持ち手の着物や羽織などからリメイクするのも一考です。

頂き物の帯は夏帯でお太鼓と前柄の間が狭いのですが、刺繍が素晴らしかったので費用をかけて帯芯入れ替えや丸洗いをしても良かったです。銀座結びして楽しんでいます(^_-)-☆

リサイクルのメリット、デメリット

メリット

  1. 新品より価格が抑えられる
  2. 状態の良い物が比較的出回っている
  3. 寸法がはっきり表示されているものが多い
  4. 汚れ、傷みが表示されているものが多い
  5. 通販サイトでも買える
  6. 小柄な人はサイズが合えばお買い得が多い

デメリット

  1. 安さに惑わされ好きな柄や色を見てしまいがち
  2. 自分の必要な着物や帯以外も購入しがち
  3. 汚れ、傷みの見落としが全くないとは言えない
  4. 刺繍のほつれ見落としが全くないとは言えない(中々、細かくチェックできない)
  5. 箔はがれや変色が後々生じる可能性がある
  6. 見た目だけでは生地の弱りや縫い糸のほつれが分かりにくい
  7. サイズ直しに費用が掛かる
  8. 難があとから生じる可能性がある
  9. 八掛の色も重要、昔の物は現在の感覚に合わない色目が多い
  10. 昔の人は比較的に小柄なので大柄な人はサイズが合うものが少ない

リサイクルショップ利用上のまとめ

着物購入の注意点

  • 目的を持った買い物をする
  • 汚れや傷み具合を確認する
  • サイズを確認する
  • 試着する
  • サイズ直しを検討する
  • 臭いをチェックする

帯購入の注意点

  • 寸法を確認する
  • 柄の位置を確認する
  • カビ臭など

メリット、デメリット両方はある、その折り合いを自身で決める

  • メリット、デメリットに挙げた点を考慮して納得尽くで欲しい物を購入する
  • かかるかもしれない費用覚悟で購入する
  • 表生地だけでなく裏地にも気を配る
  • 購入後は長く愛用できるものを選ぶ
  • 今はもうない、昔の技術の素晴らしさに出会えることもある
  • 安いからと言って妥協しない、納得尽くで購入する

リサイクルでも眠らせておかないコツ

  • 出番の多い物を購入しないと結局はもったいないことになる
  • 基本的な着物や帯から購入すると着付けのハードルが低く抑えられる
  • 寸法が合っていないものは着付に高度な技が要るので初心者にはNG
  • 費用が抑えられた分、着付け小物に便利グッズを購入して使う(とても便利です)

リサイクル市場は今や活況です。利用しない手はないですが安いからと言って、無理して購入することは絶対やめましょう。
一人で決めかねる時は、頼れる人に同行してもらったり、実店舗を何軒か覗いて実際に手にして価格帯や状態を確認するなどしましょう。

いずれにしても、楽しく着物ライフを送る一環として参考になさってください。

その手助けになれば嬉しいです。いいなと思ったら、記事を人に紹介してくださったり

お問い合わせもお待ちしております。最後までご覧頂きありがとうございます。

※着方を実際体験してみたい方は着付教室があります。
リサイクル着物のお買い物同行も承っております。お問い合わせくお待ちしております。

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