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とても重宝していた頂き物の袖なし羽織が傷んできたの。
薄い生地なので、所々、穴が空いたり、生地の目がよれたり、、、。
袖なし羽織ってどんなもの?
初めて聞くわ~。
みね子さん、そうよね。袖のついてない羽織のこと。陣羽織とも言ったりするわね。
最近は、一年中何か上に羽織っているのが決まりなのよ。
袖がない分、夏に着るのにとっても便利なの。
え~!夏も上に何かはおるの?暑くないの~!
ふじこさん、もちろん、暑いし着たくないわよ。熱中症が心配で
ショールをかけてる時もあるけどね。
浴衣の時は着なくてもいいのよ。
塵を訪問先に持ち込まないとか、帯を守るとか、ルールがあるの。
日本独特かもね⁉
帯を守るのは理にかなってます。乗り物に乗る時帯は人に当たったり、擦れたりするので。
乗り物の背もたれなど最近は化繊が多く、帯がむき出し状態でずうと振動が加わるとだんだん帯が毛羽だって来ると聞きました。特に刺繍が入っていたり唐織の帯などは要注意です。
私は、遠方に出かける時は、裾まであるコートを着て行きます。着物も守りたいので。
みつ子さん、羽織の話はどうなったの?
そうでした(-_-;)
テーマは、アンティーク着物でしたね。
頂いた袖なし羽織みたいなのないかなぁーと、物色しにアンティーク着物屋さんに行って来たのよ。
だけど、残念ながら柳の下に泥鰌は二匹いなかったわ~。
アンティーク着物屋さんってサイズなんか分からないし、益々、ハードル高そう。
安さにつられて買っちゃいそう。
そうなの今回も安さにつられて買ってしまったんだけど、
実は、、、、、、小さな穴が数か所空いているの((+_+))
それを差し引いても柄行きと値段で踏み切ってしまったのよ。
みつ子さん、それは致命傷でしょ!!」
ふじこさん、絶対やってはいけないと思っても安さに目がくらんだの。
言い訳になるけど、なぜか、その羽織が呼んでいるように感じたの。
アンティークだけに、ちょっと、怖いくらい。
みね子さん、ごめんなさい、怖がらせて。
こっちの勝手な想像に過ぎないのよ。
それはそうと、どんな生地なの?気になるじゃない。
ふじこさん、みね子さん、それはね、これなの、どうかしら⁉
着物リメイクも視野に入れたんだけどね、やっぱり、羽織かな!
before
先に写真だけビフォーアフター比較してください。
after
葵の葉っぱのところは銀糸や黒のラメ糸で刺繍みたいに刺してあるの。
透け感のある生地なので夏の羽織にピッタリでしょ。袖の柄もつながるようになってるの。にくいわね。
私は袖を取って仕立てるんだけど。
みつ子さんあらっ!素敵じゃない!
穴が空いてても何とかならないの?
ふじこさん、ありがとう。
でも、穴の位置が問題でね。見えるところなの。
偶々、刺繍をされてる方に対策を聞いたの。細いポリの糸でサテンステッチみたいに刺すといいんですって。そして、それでやってみようと決心したの。先ずは、仕立てよね。
みつ子さん、安く買えても、仕立て代がかかりそうね。
でも、頑張ってね。
出来上がりが、楽しみだわ。
決して安くない仕立て代を出そうと決心できたのは、穴があっても買った!という自分が下した判断には、自分で結果を出さないとね。
それに、
☆着てみたいと思った柄で、
☆夏場の暑い時期の着物には必須アイテムになると思うから。
今まではアンティークはどうしても手が出せなかった分野、何故か、魂がこもってるようで。
母親の着物は仕立て直したり、八掛替えたりしてお金かけても着てるけど。アンティーク仕立てるのは初めての経験なの。
でも、初挑戦!ワクワクドキドキする。
アンティーク着物や生地には今では見られない技術や技法などが詰まっています。
それを、上手に見極めて自分に合うものを求めたら、成功と言われると思います。
今回の私の発想は知人から頂いたお爺さんの袖なし羽織からたどり着いたものです。細かいドットが入ってます。
昔は、男性も夏に着物を着て薄羽織を羽織っていたんですね。粋だと思いませんか⁉
頂いた羽織は袖丈も裄も短かったので袖を外して袖口を自分でかがって(仕立てプロの知人のアドバイス)何年も着ました。
もともと、古い物で薄い生地なので穴が空いてしまいました。残念ですが、同じものは中々見つかりませんし
見つかっても、高価でしょう。
袖なし羽織は一反の着物生地からは2人前取れるので二人で分けて作られている人もいます。
この結末はまた、出来上がったらお伝えします。
吉と出るか否か、お楽しみにしてください。
みつ子さん、期待してるわよ。
みつ子さんなら、心配ないわ。頑張ってね。
ふじこさん、みね子さん有難う。
楽しみにしていてね。
よ~く見ると後ろや方に傷みが出てるでしょ。『長年使わせて頂きありがとう」だわ。
どうなるか、後悔し始めていたアンティークショップで購入した袖なし羽織が出来上がってきました。
知人の仕立て師さんにお願いしたら超特急で仕上げて頂きました。紋も以外にカッコよく大満足です。
着物の上に着た姿は後日追加します。楽しみです。
着物に詳しい方の眼力は素晴らしく、透けている生地だけど御召なので単衣の時期に着用可能とのこと。
最近の暑さにはまだまだ着用できそうです。長さもちょうどいい感じです。
着付け教室も開校しています。着付けや着物リメイクのご相談もお待ちしております。
最後までお読みくださりありがとうございます。
この記事が参考になれば嬉しいです。
着付け教室も開校しています。着付けや着物リメイクのご相談もお待ちしております。
ふじこさん、みね子さん、思い切ってお金をかける決心をした私の判断は思わぬ結果になったわ~!応援していただき有難う。後は空いている穴をいかにふさぐかがミッションね。
早速、次の日ミッション遂行。
刺繍の得意な方のアドバイス通りにサテンステッチのやり方をネットで検索し、実行しました。
その結果、小さな穴は問題なく塞げました。
いろんな方の助言や助けで今回の羽織は成功しました。アンティーク着物はそんなこんなで一件落着しました。
今回私が訪ねたアンティークショップは彼方此方屋(おちこちや)さんです。アンティークショップの楽しさがぎっしり詰まっていると思います。じっくり時間をかけてしっかり見極めて納得のいくお買い物を楽しんで下さい。それがアンティーク着物とうまく付き合っていく方法かなと思います。
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