お嫁入りのときに親が用意してくれた、派手な着物があります。
勿体ないと思いつつも、そのままになっていますが、
もし活かす方法がわかれば少し気が楽になそうです。
質問者さんのように、若い頃の着物、ほとんど着ておらず、まだしつけ糸がついたままの着物がある方、その着物を活かしてみませんか?
この記事は派手な着物を活かして着たい人にお読みいただきたい記事です。
派手な着物を活かす術
私の実例
若い30代の頃、麻の葉文様が気に入り、初めて誂えた小紋です。デパートのワゴンセールで仕立て付きで5万円ほどでした。
※裏が染まっていない生地は裏を付けて袷仕立てにするのが一般的です。当時はそれも知らずに単衣仕立てで、気に入ってよく着ていました。知らぬが佛でした。
着物のことはすべて母任せで、自分の寸法すらわからなかった私です。
そんな着物でも、年齢を重ねてからも、地味な帯を合わせると何とか着ることができます。
派手な着物を活かす術が、持っているアイテムでは間に合わず、新たに費用が発生する可能性があるため、どうしても着てみたい着物や帯でお試しください。
そして、小物など追加で購入する際は、10年後も使えるアイテムを選んでください。
大きく分けて4つのコツをお伝えします。
①帯や帯周りを地味にする
帯や帯揚げ、帯締めを落ち着いた色にする。
着物の中の地味な色の帯をするなど、色目は3色までにする。
ケース1
44年前の墨絵のような柄に薄くグリーンのぼかしのクリーム色の付下げです。帯を地味な色めの着物の銀ねずをとり年相応に装いました。
これくらいなら、フォーマルな席でも問題なく着られます^_-)-☆
ケース2
帯と小物を年相応にし、色目を白、グレー、淡いピンクの3色に抑えて着ることができました。
②和洋折衷(洋服ミックス)にする
派手な着物や帯も、洋服と組み合わせてコーディネートすれば、いろいろなシーンで使えます。
ケース3
姉の派手な大島紬の着物が洋服ミックスで蘇りました。帯も単独では派手すぎて中々使うことができませんでしたが、色を2色に絞り、USJではこのコーディネートで楽しみました。
③楽しむと割り切る
出かける時は、大判の、地味なショールやコートで派手さを抑える。
プライベートのお出かけなら少し明るめが気分も上がります。
地味なコートやショールで道中は隠せば派手さが抑えられ安心です。
ケース4
カジュアルコーデのみでフォーマルの場では年相応にしてください。
④色味を替える
八掛を派手さを押さえた色に替えたり、地色自体を地味に染め直しを検討する。見積もりを取って費用面を考慮してください。
八掛けを替える
八掛けを替えると派手さが抑えられます。
着物の一色を取り控えめにすると派手さが抑えられます。
八掛けを抑えめな赤に変え、ついでに自分の寸法に仕立てました。
ケース5
染め替える
嫁入り支度のシャーベットグリーンだった色無地をベージュに染め替えました。
費用はかかりましたが、珍しい地紋が映えて、一生着られる着物に蘇りました。
ケース6
まとめ
持っているアイテムでは間に合わず、何かしらも費用が発生する可能性があるため、どうしても着てみたい着物や帯でお試しください。
簡単にできるところからお試しください。
派手な着物や帯を活かす術
- 帯周り(帯や帯揚げ、帯締め)を地味にする。
- 着物の中の地味めな色の帯をするなど、色目は3色までにする。
- 出かける時は、大判の、地味なショールやコートで派手さ抑える。
- 派手な帯は洋服ミックスなどでコーディネート次を工夫して使う。
- 八掛を替えたり、染め直しを検討する。費用面を考慮してください。
結論
年令を重ねた人の派手な着物を活かす術
派手な着物は、落ち着いた色合いの帯や小物と合わせてバランスを取り、
年令を重ねるからこそ、明るい色の着物を楽しくコーディネートし、
持っている、年令にあったアイテムを駆使し、美しく着付けをして、
華やかに着物を楽しむのが一番です。
まずはコートを羽織って隠せる時期に、プライベートのお出かけにお試しください。ただし、フォーマルは年令にあった装いをしてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が参考になれば嬉しいです。
着付け教室も開講しています。お気軽にお問い合わせください。
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