着ない着物が沢山あって置き場にも困ってるんです。
リメイクも考えるんだけどいい方法はないかしら~。
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着物のリメイクにはいくつかの利点と難点があります。
それを知らないで安易にリメイクをすると大変なことになります。
着物リメイクは着物を再利用して、新しいアイテムやスタイルに変えることです。
手間暇かけてリメイクしても着なければ意味がありません。
これ以上無駄な物を増やしたくない私は失敗をしながらでも少しずつですが、
着物の良さを失わずに良さを活かせるリメイクをします。
今のところ、着ずにおいているものはありません。
ほどいたり、洗ったり、アイロンをかけたりと結構な手間ですが、シルクの肌触りと
高年齢を助けてくれるリッチさには勝るものがあります。
以下に、その手順などをお伝えしますが
自作自演のつもりの人は、適当にやっても大丈夫、ご安心を!
着物リメイクの留意点まとめ
1 生地の選択
- リメイクする際には、しっかりとした生地を選ぶ事が重要。
- 初心者には薄手より、ウールや厚手から始めると縫いやすい。
- 汚れやヤケ、擦れ、傷みがない物(箇所)を使う。
- 生地幅が十分とれるかを見る。(使う分量の長さがしっかりあるか)
- 自身が着ると思うもの選ぶ。
2 デザインの検討
- 着物の特徴的な柄行きを活かせるデザイン。
- 作りたいデザインに合った生地と柄。
- 柔らかい生地はドレープが出るデザイン。
- 硬い生地は張りが出るデザイン。
- レースや刺繍、リボンなどを取り入れてデザインにアクセントを加える。
以上に気を付けて実行してください。
もう少し、中身について補足説明していきます。
着物リメイクの利点
1 着物の再利用ができる
- シルクからできている着物は着心地が良く、独特な柄が特徴。
- その素材や色柄を活かして新しいアイテムを作ることができる。
- 眠っている大切な着物を毎日でも着られる服に変えられる。
- 着物を再利用することで廃棄物の削減や環境への負担軽減につながる。
- 手縫いもミシン縫いも出来る。
- 派手になった着物も新たな姿で活用できる。
- 他の人に譲ったり、リメイクしたりすることで着物を大切に使い続けることができる。
2 個性的なファッションが作れる
- 着物をリメイクすることによってオンリーワンのファッションを手に入れられる。
- 着物の広い反物幅を直線縫いしてフリーサイズにも可能。
- なめらかな反物生地は、ドレープやひだが出て、簡単に個性的なデザインの物が作れる。
- 着物の要素を現代のスタイルやデザインと組み合わせることで伝統と現代の融合を楽しめる。
- 和柄を活かして海外にも魅力を発信できる。
- 洋服生地にない和の魅力も発信できる。
着物リメイクの本は見ているだけでも楽しいです。
着物リメイクの難点
1 着物の尊厳や歴史的な価値を失う
- 先祖代々に伝わってきた着物や帯が失われる。
- 持ち主の意図としない形になる。
2 生地やデザインの制約
- 傷みややけがあってリメイクが難しい
- 柄や生地の配置によって制約が出る。
- 生地が弱っていて裂ける。特に古着の場合は購入時、細心の注意が要る。
- 個人の好みによって評価が異なる。
- きちんとした洋服にリメイクする場合は専門家やデザイナーに相談が必要。(生地幅が限られているので洋裁のサポートが要る)
私の挑戦
着物で講師をしていると、着物を頂くことがあります。
なるべく、増やしたくないので、最近は、貰い物は身内の物だけにしています。
それでも若い時の着物や帯は限界があり、もったいない気持ちで揺れながら、眺めてはため息交じりの繰り返しです。
このループから抜け出したくて、新たな挑戦が始まりました。
特に、一度も袖を通していない姉のコート、今回のターゲットです。
その前に。
私の着物リメイク四苦八苦。
これまでの四苦八苦です。
これは二度とリメイクしたくないと思った苦心作です。
我ながら、よく頑張ったと思います。
何とか、着ていけるスカジャンになりました。結構、若者にもインスタグラムにも高評価頂いてます。
思い出してもしんどい。
着物リメイクができるまで
1 下準備
※ほどく前に裏表が分かるように糸印を付けておく(中央下の玉止めが表とか)
- 片袖だけほどき、袖の長さ、幅を計っておく。
- 片袖をぬるま湯(30度くらい)と重曹で洗う(たらい1杯分のぬるま湯に重曹大匙1杯)。
- 陰干し後、生乾き状態で中温で裏からアイロンがけする。
- 再び寸法を測って、5cm以上縮んでいたらリメイクに出来ない。
- 3cmくらいならもう一度洗って乾かしてそれ以上縮まなければ使える。
1 ほどく 2 洗って干す 3 完成
2 着物(リメイク素材)をほどく
※ほどく前に裏表が分かるように糸印を付けておく(玉止めが表とか)
- もう片方の袖、えり、衽を布を切らないようにリッパーなどで少しずつほどく。
- 表地と裏地を外す。
- 最後に残りの部分を解体する。
- ほどいたら糸くずを取り、縫い目にたまっている布ボコりを除いておく(姉のコートは悲しいかなホコリもたまっていませんでした)
これはなくてはならないです。↓
3 重曹で手洗いする
- 1のぬるま湯と同じ分量(古い物の場合はお洒落着用液体せっけんも大匙1杯入れるとよい)を入れてよく混ぜる。
- そこへ、反物状の物を四角くたたみ10分ほどつけ込む。
- 色落ちが激しくなければ軽く脱水し陰干しする。
4 陰干しする
- 着物ハンガーがあれば反物が写真のように干すと便利。
- なければ普通のハンガーに反物にしわが寄らないようにかけて乾す。
5 アイロンをあてる
- 生乾きになったら裏からアイロンをかけ、しっかりとしわを伸ばす。
- 全てかけ終わったら、ラップの芯などに巻いておくと折じわなく保存できる。
6 デザインを考える
- 姉のコート地は着物地には珍しい花柄なので可愛いデザインに決定。
- リメイク本を何冊か見て、自分が着る気に入ったデザインを探す。(着ないデザインは絶対作らない)
- 生地幅や生地感に合うものを探す。
- 材料をなるべく買い足さないでできるものにする。
7 ミシンで縫って完成!
- 今回は仕上げた生地と作り方を渡して外注。
- 自宅で洗えるように、縫い糸はポリエステル指定。
- 残布でおそろいのポーチとシュシュも一緒に外注。
- 今回のコート地は厚手なので比較的縫いやすい。
8 初心者向きリメイク注意点
- 着物リメイク初心者はウールや厚手の生地から始める。
- もし、綸子などの薄手をリメイクする場合はすべりやすく縫いにくいので、まち針を多めに打つとよい。
ハンドメイドをされている方に綺麗に縫っていただき、姉のコートも日の目を見ることが出来ました。
明るいシルクのコートからキャップスリーブのブラウス、裾は共ひもでドローストリングにし袖口はゴムを通して大人可愛く。
同じ生地からもう一枚作りました。超簡単2枚の袖だけで完成!袖の丸みもうまく利用します。シルクの肌触りが心地いいです。
まとめ
今回は初めて外注しましたが、リメイク本には簡単にできるデザインもたくさん載っています。
眠らせるくらいなら、リメイクして毎日着られるものに変えましょう。
ご自身で着るなら、少々見栄えが悪くても大丈夫です。
何と言っても、シルクの着心地は最高です。
一度水に通せば案外、縮みは大丈夫です。
着物をほどいたり、手縫いしたりは、一心に取り組むので心が落ち着きます。
そんな時間も心豊かにしてくれます。
自作も増やしていきたいと思います。
皆さんも素敵な着物リメイクの世界を楽しんで下さい。
先ずは一枚作ってみましょう。
羽織の両袖を前後中央と袖口を開けて脇を縫うだけで、完成です。
この記事が参考になれば嬉しいです。
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