終活の一環として、着物買取サービスを利用してみました。
その一部始終をお伝えします。
同じように悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
私も同様の悩みを持って数十年、中々、決心がつきません。
どのように決心できたのか伺いたいわ。
中々決心がつかないきもの断捨離のために、お片付けの会に参加したり、ミニマリストの方とお話したりする中で、ある言葉に背中を押されました。
「身の回りをスッキリさせると、良いことが待っている。」
この言葉を信じて、きもの断捨離を始める決心をしました。
この記事は、以下のような方に読んでいただきたい内容です。
1. 着物や帯の処分に悩んでいる方
2. 着物買取サービスについて詳しく知りたい方
結論
着物だけでは高額査定は難しい
着物だけでは満足のいく査定額がつかず、宝石やブランドバッグも一緒に買取に出すことに。
訪問スタッフの持っていき方がとても上手で、結果的に宝石やブランドバッグを追加することで希望の価格に近づける形となりました。こうした流れは買取サービスでよくあるパターンです。
最終的に、着物と帯合わせて15点ほどが1万円で引き取られました。ただし、着物と帯だけ買取りの場合は査定額が約4000円程度で、1点あたり約200円相当という計算です。それでも、着物買取の相場としてはまだ良いほうとのことです。
高値が付きやすい着物
最近では訪問着や式服用の着物に需要が集中しており、小紋や紬は値段がつきにくいそうです。
私の場合は訪問着はなく紬が多いケースの買取り価格です。
普段着用はレンタルショップの需要が多く、大量に取引するため価格が低いのは以前レンタルショップに努めていた経験から推測できます。
担当してくれた若いスタッフは、巧みな営業トークで安心感を与える方でした。さすが大手の買取サービスだと感じました。
気力体力の大切さ
買取価格は複数の業者に相見積もりを取るのが理想ですが、初めての買取を終えた直後は、気力体力的に何社も呼んで比較する余力はありませんでした。
買い取りが発生しなくても訪問査定が無料か確認して、気力と体力がある方はぜひ相見積もりを検討してみてください。
今回は業者の提示価格をそのまま受け入れる形になりましたが、自分自身への戒めも含め、着物のリセールの悪さを知るという良い勉強になったと前向きに考えることにしました。
申し込み方法
買取業者「福ちゃん」の申し込み方法は、以下の手順で進められます。
1. 公式サイトまたはアプリから申し込み
福ちゃんの公式ウェブサイトや専用アプリにアクセスし、買取申し込みフォームに必要事項を入力します。
※申し込みは電話でも可能です。
2. メールや電話で申し込み
福ちゃんではインスタグラムなどのSNSを活用した申し込みも可能です。例えば、インスタグラム経由で申し込みを送信し、その後、確認の連絡を待ちます。
3. 査定方法を選択
• 出張査定:スタッフが自宅まで訪問して査定します。
• 宅配査定:着物を梱包して送る方法です(無料キット提供あり)。
• 店頭査定:近隣店舗に持ち込んで査定してもらいます。
4. 担当者から連絡
申し込み後、通常3日以内に担当者から確認の連絡が来ます(万が一連絡がない場合は問い合わせ推奨)。
5. 日時の調整
出張査定や宅配キットの送付など、具体的な日程を決めます。
その後、実際の査定が行われ、買取金額に納得できれば契約完了となります。
買取福ちゃんhttps://www.fuku-chan.info/
処分に踏み切った理由
保管場所がなくなってきた
- 和ダンスと整理タンスが満杯になりました。
- 押し入れ上部にも箱に入れた着物と帯が満杯になりました。
使用する機会が減ってしまった
- 仕事をやめ週3日着ていた着物をたまにしか着なくなりました。
- 暑い夏や寒い季節になると、体力的に着物を着て出かけるのが難しくなりました。
- 70歳を迎え、以前よりも体力が落ちたことを実感しており、これからさらにそうした傾向が強まると思いました。
悩み抜いた手放す決断
• 30年以上の着物人生で、自分で買った着物や帯は特別で手放しにくかったけれど、購入したのは自分だからこそ自由に処分して良いと思えるようになりました。
• 色やデザイン的にまだ着られるものもありましたが、代わりになる着物で十分対応できると感じました。
• 一つ一つに思い出が詰まっていますが、写真に残せば十分だと納得しました。
• 年を重ねるにつれ、たくさんの物を持つことが負担に感じるようになりました。
買取福ちゃんを選んだ理由
ネットでの印象が良かった
- インスタグラムの広告のイメージが良かった
- 口コミが良かった(自社サイトなので当然ですが)
- よく知られた大手の会社だった
- 最初に見た業者に依頼すると決めていた(40年前もこの手段で若い頃のきもの断捨離実行、そのときは新聞広告でした)
自分なりの依頼の判断基準を決めておかないと、買取業者は沢山あって選べません。
無料で査定してくれる
- 自宅まで来てくれる出張買い取りサービス
- 日時のすり合わせも無料電話(メールに電話番号あり)で掛けてきてくれる
訪問買取の具体的な流れと手順
私の場合、買取業者(福ちゃん)にはインスタグラム経由で申し込み、メールで手続きを進めました。
通常、受付メールの後3日以内に担当者から連絡が来るはずでしたが、何も連絡がなく、3日目に再度こちらから問い合わせたところ、すぐに電話が来て査定日が決まりました。原因はシステムエラーでメールが届いていなかったとのことです。
事前に申し込み
- インスタグラムから入ってメールで申し込み
査定日の予約
- メールのフリーダイヤル電話で査定日予約(掛けてきてくれましたが、出そびれてもこちらからもかけることができます)
査定の様子
- 事前に出しておいた着物や帯をあまり広げず主に衿元の汚れをざっくり確認
- 着物や帯を畳んだ状態でよりわけ重ねていく
- 小紋などはあまり需要がないので高値はつかない
- 紬などの普段着も需要がないので高値はつかない
- 訪問着は高価買い取りしやすい(リサイクルし易いので)
- 目立つ柄行の着物や帯のほうが買い取りやすい(インバウンドのレンタル向き)
など値段が付くもの付かないものの話をしながら査定するもまだ値段は出しません。
※訪問20分前にも電話があり、最初に名刺を渡されました。
査定額の提示と納得のポイント
• 着物や帯だけでは値段がつきにくいと聞いていましたが、「カビが生えたブランドバッグでも買い取りできますよ」と言われ驚きました。
• とりあえず査定だけでもと思い、カビは生えてませんでしたが、ブランドバッグ4点を出しました。
• また、「百均で売っているようなアクセサリーでも買い取れます」と言われ、高級ブランドの指輪2点、ブランドアクセサリー3点、ノーブランドの指輪1点も査定に出しました。
• 売るつもりがなかったものも、終活の手間を考えたり査定額次第では手放してもいいかも、と思い始めました。
• バッグや宝石を追加すれば着物の査定額も上がると言われ、さらに心が揺れました。
• 最終的に提示された金額を聞き、「もう少しアップできませんか?」と交渉。
• すると、「本部では無理だけど、私が頑張って値段を引き上げます!」という演技じみた対応があり、少しアップしましたが、笑ってしまいました。
買取価格に納得した理由は、きもの以外の想像以上の査定額(もちろん大損しているのは事実)と、交渉の疲労感でした。
ちなみに、ブランドの指輪やアクセサリーについて「メルカリに出そうかな」と言ったところ、「メルカリではそんな高額なものを買う人はいませんよ」と反論され、なぜか納得してしまいました。
後から考えると、一部でも実際にメルカリに出してみてから判断すれば良かったと反省しています。
実際に買取りを依頼した感想
• 査定額については基準がなく、相見積もりをしていないため、良かったのか悪かったのか判断できません。
• スタッフの対応は丁寧で、強引な雰囲気もなく、通常の営業という印象でした。
• 当初は着物や帯だけの買取を予定していましたが、結果的にバッグ4点など他の物も買い取ってもらい、値段はともかく物を減らせたのは良かったです。
• 高額で購入したものをあまり使わずに手放すのは心苦しい気持ちがありましたが、中古品を引き取ってもらえるのはありがたいとも感じました。
• 今回の業者は査定額に関しては満足とは言えませんが、対応が丁寧だったことは評価できます。
• 目的であった「物を減らすこと」が達成できたので、結果的には良しとしています。
手放して気づいた反省とこれからの方針
• 不要なものを買っていたと大いに反省しています。これからは、今あるもので工夫して賄うことを心がけます。
• 身体は一つしかないのに、物を増やすと楽しみよりも手間や費用がかかることに気づきました。今後は、シンプルなコーディネートを目指します。
• まだ手元に残っているものについては、出張買取を依頼するか、宅配買取を利用するか検討中です。
• 趣味や仕事のために揃えたものとはいえ、見栄や虚栄心にとらわれていた自分に喝を入れたい気持ちです。
• 無駄な買い物をしてしまったことはもったいなかったですが、それも今の自分を成長させるための養分だったと前向きに捉えたいと思います。
• 物が減ってスッキリしましたが、正直なところまだ勿体なかったモヤモヤは残っています。
• これからは、多くを持つことよりも、着心地や手入れのしやすさを大切にしていこうと思います。
• 高齢になっての着物断捨離は身体的にも精神的にも負担が大きいと実感しました。
足るを知るですね。
まとめ
読者へのメッセージ
着物の処分を考えているなら、片付けは早ければ早いほど良いです。
体力と気力があるうちに、自分自身で処分を進めることをおすすめします。
一度に全て手放す必要はありませんが、期限を決めて少しずつ進めていきましょう。
私自身、これまで婚家の改築や家族の物の片付けに多くの時間を費やしてきました。その経験から、息子たちには同じような思いをさせたくないと考えています。
「身の回りをスッキリさせると、良いことが待っている。」
に加えて、尊敬する方の言葉
「自分の蒔いた種は自分で刈り取る」
「お金持ちの家は片付いている」
これらをモチベーションに、今後も着物や帯の断捨離を進めていきます。
着物や帯を手放す際のアドバイス
手放す物ではなく、残す物を決めると判断がスムーズになります。
• 訪問着、色無地、小紋、紬をそれぞれ1セットずつ、季節に合わせて残しましょう。
• コートや羽織も季節に合わせ、1枚ずつあれば十分です。
• これくらいの量なら、場所も費用も負担になりません。
• 収納スペースに余裕がある場合は、それに応じて増やしても良いですが、タンス1〜2棹程度に収めるのがおすすめです。
しまい込まずに、機会あることに着て出かけてください。
買取サービスを利用する際のポイント
• 依頼する前に、ざっくりで良いので「出すもの」「出さないもの」を決めておきましょう。
• 大手の買取業者なら安心感があります。
• 時間は有限です。体力があるうちに申し込んでください。
• 買取品がなくても無料で対応してくれる業者が多いですが、申込時に確認しておくと安心です。
• 着物以外の物が減ることで、余計なことを考えずに済むようになります。
• 残された家族に片付けの負担をかけないためにも、早めに整理することが大切です。
この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。
また、着付け教室も開講していますので、ご興味があればぜひお問い合わせください。
気力、体力が戻ったらバイセル買い取りもお願いする予定です。乞うご期待を。
※8月中旬に買取り依頼しました。
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