72歳、着付けはもう頑張らない|シニアの着付けを時短する8つの工夫

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シニアの着付けは頑張らない

着物を着るのは好きだけれど、

「着るまでに時間がかかる」
「出かける前に疲れてしまう」
「昔のように手早く着られなくなった」

そんなふうに感じることはありませんか?

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目次

私が省いたこと・変えたこと

私は長く着付けに関わってきましたが、72歳になった今、

きれいに着ることと同じくらい、ラクに着られることも大切

だと思うようになりました。

若い頃と同じ方法で、同じように頑張らなくてもいいんですよね。

むしろ今は、

省けるものは省く。
便利なものは使う。
苦しくない着方を選ぶ。

そんなふうに変わってきました。

今回は、私が実際にやっている「着付けをラクに、早くするための工夫」をご紹介します。

①時短のいちばんのコツは「着始める前」にある

着付けの時間を短くしようと思うと、

「帯を早く結べるようになろう」
「もっと手を早く動かそう」

と思ってしまいがちです。

でも実は、一番大切なのは

着付けを始める前の準備

ではないかと思っています。

着始めてから、

「あれ?帯締めはどこ?」
「この着物には、どの帯揚げだったかな?」
「腰紐が一本足りない」

となると、それだけで時間がかかります。

何より、気持ちが焦ります。

できれば前の日に、

・着物
・長襦袢
・帯
・帯揚げ
・帯締め
・着付け小物
・草履
・バッグ

まで、一式そろえておきます。

私は、

「着付けの時短は、前日から始まっている」

と思っています。

コーディネートも前日に幾つかの候補を決めておくと良いです。

③使うものは「着る順番」に並べておく

着付け小物も、ただまとめて置いておくのではなく、

使う順番に並べておく

とスムーズです。

次に使うものがすぐ手に取れるだけで、ずいぶん違います。

着付けの途中で引き出しを開けたり、部屋の中を行ったり来たりしなくて済みます。

年齢を重ねると、

「かがむ」
「立ったり座ったりする」

という動作も、案外疲れるものです。

これは時間の節約だけでなく、

体力の節約

にもなっています。

④ウエスト補整はやめて「くノ一麻子」だけに

以前は私も、ウエストまわりをきれいな筒型にするために補整をしていました。

でも今は、

くノ一麻子の上にゆる〜く和装ブラをつけるだけ。薄くなった胸元の補正のみにしました。

ウエストの補整はほとんどしなくなりました。

なぜなら……

昔よりウエストが育ってきたからです(笑)

若い頃とは体型も変わっています。

昔と同じ補整をしようとすると、厚みが出すぎたり、かえって苦しく感じたりすることもあります。

もちろん、体型や着るものによって必要な補整は人それぞれです。

でも私は、

「昔と同じようにしなければ」

とは考えなくなりました。

今の自分の体に合わせて、

必要なものだけを使う。

これも立派な時短だと思っています。

くノ一麻子という補正兼汗取り肌着
くノ一麻子という補正兼汗取り肌着

⑤「き楽っく極」で衿合わせをラクに

長襦袢も、便利なものを使うようになりました。

私が「今日は少しラクに着たいな」という日に助かっているのが、

き楽っく極。衿と袖に工夫がされている洗える正絹襦袢です。

何がラクかというと、やはり

き楽っく極にすると衿合わせが決まりやすいこと。

長襦袢の衿元がなかなか決まらず、

「もう少し詰めようかな」
「衣紋をもう少し抜こうかな」

と何度も触っていると、意外と時間がかかります。

最初の長襦袢がスムーズに決まると、その後の着物も着やすくなります。

便利なものに助けてもらうのも、今の私の着付けです。

き楽っく極長襦袢
き楽っく極長襦袢

⑥帯は「ラクな結び方」を選ぶ

帯結びは、着付けの中でも時間がかかりやすいところです。

だから私は、出かける場所や着物に合わせて、

毎回難しい帯結びをしない

ようになりました。

半幅帯なら、よくするのが

カルタ結びや吉弥結び。自分が思うほど他人は帯結びにそれほど興味がありません。

どちらも背中の結び目がゴロゴロしにくいので、椅子に座ったときにもラクです。

電車や車で移動するときにも、背中がすっきりしていると本当に快適。

着付けの時間だけでなく、

着ている間もラク

というのが大事だと思っています。

「今日は一日よく座りそう」

という日は、こういう帯結びを選ぶことも私なりの工夫です。

後ろ姿・吉弥結びアップ
後ろ姿・吉弥結びアップ

⑦72歳になって一番省いたものは「裾除け」

そして、72歳になった今、

私が一番大きく変えたことがあります。

それは、

長襦袢の下の裾除けを着なくなったこと。

夏はもちろんですが、今では冬もほとんど使いません。

冬は、

ヒートテックとあったかソックス。

これで過ごしています。

裾除けを一枚省くだけですが、私にはこれが大きな変化でした。

何より、

足さばきが格段にラクになりました。

着物だからといって、昔からの下着を全部重ねなければならないとは限りません。

季節や自分の体調、その日の予定に合わせて、

「これはなくても大丈夫」

と思うものは省いてみる。

着物を長く楽しむには、そんな柔軟さも必要ではないかと思っています。

⑧「100点の着付け」を目指さない

これも、かなり大事な時短方法です。

鏡を見て、

「衿があと5ミリ……」
「おはしょりが少し……」
「帯がちょっと右かな?」

と直し始めると、なかなか終わりません。

もちろん、人に着せる着付けや礼装では、きちんと整える必要があります。

でも自分で普段着を着るときまで、毎回100点を目指さなくてもいいと思っています。

少しくらいなら、

「まあ、これでいいか」

と出かける。

歩いているうちになじむこともあります。

70点、80点でも、

「今日も着物で出かけられた」

それで十分。

むしろ、そのくらいの気楽さがあるからこそ、また次も着ようと思えます。

着付けの「いつもの形」を作る

お気に入りの長襦袢。

使いやすい腰紐。夏でも冬でも年中使います。

ストレッチ腰紐

いつもの帯板。通気性の良いすだれ帯板も年中使っています。

すだれ帯板とメッシュの伊達締め
すだれ帯板
通気性の良いすだれ帯板
通気性の良いすだれ帯板

ラクな帯結び。半幅帯以外にお太鼓結びのお太鼓が綺麗に決まるお太鼓サポートも愛用しています。

名古屋帯を結ぶ時の救世主お太鼓サポート
名古屋帯を結ぶ時の救世主お太鼓サポート

着付けの順番。着付ける順番の逆に着物や帯をセットしておきます。

ある程度、自分の中で

「いつもの形」

を決めておくと、考えなくても手が動くようになります。

料理でも、何度も作っているものならレシピを見なくても作れますよね。

着付けも同じ。

新しい方法を覚える楽しさもありますが、

「これは私にはラク」

という方法が見つかったら、それを定番にしてしまう。

これも時間を短くする大きなコツだと思っています。

着付ける逆順にセットしておく
着付ける逆順にセットしておく

「早く着る」より「疲れずに着る」

若い頃なら、

「何分で着られた!」

というのも楽しかったかもしれません。

でも72歳の今の私は、

着付けの速さを競うより、着終わったあとに疲れていないこと

のほうがずっと大切です。

せっかく着物を着たのに、玄関を出るころにはぐったり。

それではもったいないですよね。

補整を減らす。

便利な長襦袢を使う。

帯結びを簡単にする。

裾除けを省く。

100点を目指さない。

こうして一つひとつ「頑張ること」を減らしてみると、

着物を着ること自体がずいぶん身近になりました。

着物は、自分に合わせて変えていい

着物は、昔は日常着でした。

だから私は、

もっとラクに着てもいい。
年齢に合わせて着方を変えてもいい。

と思っています。

昔できていたことを、省くのは悪いことではありません。

72歳になった今の自分の体に合わせて、ラクな方法を選んでいく。

それで着物を着る回数が一回でも増えるなら、そのほうがずっといい。

「着物を着るのは大変」

ではなく、

「今日は着物にしようかな」

と思える着付け。

これからも、そんな着方を楽しんでいきたいと思っています。

最後までお読み頂きありがとうございました。この記事が参考になれば嬉しいです。

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