暑い夏でも着物を楽しむ方法〜7月の京都で感じた工夫と心地よさ〜

昨日は、Googleの仮想オフィスサービス「Ovice」の勉強会に参加するため、昼前から京都市内へ出かけてきました。

暑さが本格的になってきたこの時期、着物で出かけるのは少し勇気がいりますが、汗と熱中症対策をしっかりすれば、

案外快適に過ごせることを実感しました。

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涼しさを考えた移動スタイル

家から最寄りの地下鉄の駅までは、お寺の境内を通って15分ほど。

PCを背負うため、両手が空くリュックにして、なるべく荷物は最小限に。

リュックはリメイクに向かなかったお召の片袖から作りました。

この「荷物を減らす工夫」は、夏の着物で身軽に動くためにとても大切です。

重たい荷物を手に持つと、それだけで体感温度が上がりますし、歩きながら持ち替えるのも意外とストレスになります。

地下鉄のホームは涼しく、乗車時間はわずか5分。降りてからもオフィスまで2分と、移動距離が短いのはありがたい条件でした。

化繊の夏着物に博多紗献上半幅帯でかるた結び。手製の袖リュックにPCを入れて背負っている写真

快適に過ごせたオフィス内

会場のオフィスは冷房が効いていて、汗もすっと引く快適な空間。

手作りのお弁当を囲んで談笑しながら過ごし、その後の勉強会ではソファ席に腰掛け、膝の上にMacBookを置いて作業しました。

昨日の着物コーディネート

この日のコーディネートは、化繊の夏着物に博多紗献上の半幅帯。

化繊の着物に博多帯なら、とても軽やかで動きやすく、MacBookの操作も洋服と同じくらいラクにこなせます。

帯は、リュックを背負いやすくするために、ぺたんこの「カルタ結び」で仕上げました。

肌着には、愛用している《くノ一麻子》。麻綿入りで、汗対策・涼しさ・補正を一枚で叶えてくれる優れものです。

透け感のある夏着物に合わせて、長襦袢は「き楽っく極」。身頃と裾は袷仕様ですが、替袖と替襟は絽に変え、裾除けは省略。なるべく“重ねない”のが、夏の着物の鉄則です。

もちろん、背中には麻のハンカチで包んだ保冷剤をしのばせ、帯板はすだれ仕様で通気性を確保。足元は足袋+畳表の草履下駄で、リュックに合う普段着らしい軽やかさを出しました。

き楽っく長襦袢、すだれ帯板、くノ一麻子、畳表下駄の写真
ハンカチに包んだ保冷剤の写真

正絹で洗えるので汗をかいても安心です。

正絹にこだわらなければこちらもおすすめします。着付け教室で人気です。

き楽っくの袖を絽に付け替えた写真

「涼しそうですね」と声をかけられて

どんな服でも暑い季節ですが、着物でもきちんと対策をしておくと、見た目にはずいぶん涼やかに映るようで、オフィスでも数人の方から「素敵ですね」と声をかけていただきました。

ちょっとした工夫と心構えで、夏の着物も十分楽しめるのだと、改めて実感しました。

おわりに

「今日は思い立って着物で出かけよう」——

そう決めた朝の自分に感謝しつつ、心地よい一日になりました。

夏の暑さにひるまず、この記事でご紹介した工夫を味方にして。

皆さんも、涼やかに着物を楽しんでみませんか?

今よりも若い時、夏にタオル補正をして熱中症になりかかった事がありました。

体調の良し悪しにもよりますのでくれぐれも無理のないようにしてください。

帰り道は少し遠回りして、ハスの咲く池を背に記念撮影をしました。汗をたっぷりかきましたが、ときおり吹く風が心地よく、ほっとひと息つける瞬間もありました。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が参考になれば嬉しいです。

着付け教室を開いています。ご質問や感想などございましたらお気軽にお寄せください。

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