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単衣の着物『6月・9月』帯・襦袢・小物の合わせ方を着物歴30年が解説

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「単衣の着物」 「6月・9月の帯・小物コーデ」

「単衣ってどんな着物?」「6月と9月で合わせるものが違うの?」そんな疑問をお持ちの方へ。着物歴30年・3000人以上に着付けをしてきたみつ子が、単衣シーズンの着こなしを月別にわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 単衣着物とは何か(袷・夏物との違い)
  • 6月・9月に合わせる帯・長襦袢・半衿・帯揚げ・帯締めの選び方
  • 初心者さんが単衣を揃えるときのおすすめ
  • 単衣コーデで失敗しない色・柄の選び方
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目次

単衣着物とは?袷・夏物との違い

着物には大きく分けて3種類あります。まずは基本を整理しておきましょう。

種類特徴着る時期
袷(あわせ)裏地あり・保温性が高い10月〜5月
単衣(ひとえ)裏地なし・透けない生地6月・9月
夏物(薄物)透ける薄手の生地7月・8月

単衣は「裏地がない」のが最大の特徴。袷より涼しく、夏物ほど透けない生地を使います。年に2か月だけ活躍する、季節の変わり目のための着物です。

6月・9月の着こなし早見表

まず全体をひと目で把握できるよう、早見表をご覧ください。上旬・中旬で切り替えのタイミングが少しずつ違います。

アイテム6月上旬6月中旬〜9月上旬9月中旬〜
着物単衣(紬・縮緬・お召しなど)
博多帯・袋名古屋帯夏帯夏帯・博多帯博多帯・名古屋帯・洒落袋帯
長襦袢単衣(裏なし冬地)夏物夏物単衣(裏なし冬地)
半衿塩瀬絽(夏物)絽(夏物)塩瀬
帯揚げ袷用薄手夏物夏物袷用薄手
帯締め袷用(オールシーズン対応可)または夏用
基本的な合わせ方

細かく見えますが、基本の考え方は「夏に近いほど涼しげに、秋に近いほど落ち着いた素材・色目に」するだけ。温暖化で体感温度に個人差もありますので、あくまでも目安として参考にしてください。

単衣着物の選び方

生地の種類

単衣に使われる生地は主に次の3種類です。どれも裏地なしで仕立てます。

  • 紬(つむぎ)…カジュアルなお出かけに最適。丈夫で扱いやすく、初心者にもおすすめ。
  • 縮緬(ちりめん)…やわらかく上品な印象。フォーマルなお出かけにも対応できる。
  • お召し(おめし)…シャリっとした独特の風合い。涼しく着られて単衣の季節にぴったり。

色・柄の選び方のコツ

単衣シーズンの色・柄選びは、洋服と同じ感覚で考えるとわかりやすいです。

  • 6月:夏に向けて涼しげな色(水色・薄緑・白地・淡い色調)
  • 9月:秋らしい落ち着いた色(茶・深緑・えんじ・からし色など)
  • NG例:真夏の柄(海・花火・ひまわりなど)・真冬の柄(雪・クリスマスなど)は避ける
  • NG例:季節の行事に紐づく柄(端午の節句・ひな祭りなど)も時期外れになるので注意

初心者さんには淡いベージュや薄い色目の着物がおすすめ。6月・9月の両方で使えて、帯や小物でいろいろアレンジできます。

帯の合わせ方

博多帯・袋名古屋帯とは?

単衣シーズンによく登場する「博多帯」や「袋名古屋帯」は、帯芯を入れずにお太鼓部分の両端をかがった帯です。芯がない分、薄くて軽いのが特徴。帯は着物より一足早く切り替えます。6月・9月の両方で活躍できる万能帯です。

洒落袋帯とは?

洒落袋帯(しゃれふくろおび)は、錦糸銀糸の装飾が控えめな、カジュアル向きの袋帯です。フォーマルな場にはあまり適しませんが、おしゃれなお出かけや街着にぴったりです。
6月は、夏用の洒落袋帯を合わせるのが一般的です。
9月中旬以降は、気温に応じて袷用の洒落袋帯も使えるようになります。ただし、暑さを理由にいつまでも夏用を使い続けるのはあまりおすすめできません。
とはいえ、近年は温暖化の影響で残暑が厳しいため、実際の気温や体感に合わせて、夏用にするか袷用にするかを判断するとよいでしょう。

洒落袋帯の着用例
洒落袋帯の着用例

実例:花倉織の帯

写真の帯は「花倉織(はなくらおり)」。一部に絽目が織り込まれた帯で、真夏以外は単衣から袷まで使えて非常に重宝しています。ベージュに近い色目が春・秋・冬の3シーズン対応の万能帯で、コーディネートに合わせやすいのがポイントです。

花倉織の帯を合わせた単衣コーデ
花倉織の帯を合わせた単衣コーデ。この一揃えで6月・9月どちらも対応できます。

長襦袢・半衿の合わせ方

長襦袢と半衿は外からは見えにくいですが、着心地と首元の印象を大きく左右します。

長襦袢

  • 6月上旬:夏襦袢(絽・麻など)
  • 6月中旬〜9月上旬:夏物(絽・麻など)
  • 9月中旬以降:裏なしの単衣(冬地の生地)に戻す(昨今は暑いので夏襦袢でもOK、洗える竪絽の爽竹が便利)

夏単衣の場合は普段着の下でも白襦袢を着てもおかしくないのです。袷の普段着の場合はレンタル着物以外は色柄襦袢を合わせます。

半衿

  • 6月上旬:塩瀬(絽塩瀬でも良い)※ハリのある秋冬素材
  • 6月中旬〜9月上旬:絽(ろ)の夏物 ※透け感のある夏素材
  • 9月中旬以降:塩瀬に戻す

半衿は首元に見えるアイテムなので、季節感が出やすい部分です。「絽=夏、塩瀬=秋冬」と覚えておくと切り替えのタイミングがわかりやすくなります。

レースの半衿も涼しくおしゃれに見えます。

帯揚げ・帯締めの選び方

帯揚げ

  • 6月上旬:袷用の薄手のものか(絽)
  • 6月中旬〜9月上旬:夏物(絽・紗など)
  • 9月中旬以降:袷用の薄手に戻す

レースの帯揚げなども涼しげでおすすめです。

オールシーズン対応の帯揚げも登場です。

帯締め

帯締めは袷用がオールシーズン対応できるので薄い色目が非常に便利です。夏用の帯締め(レース組みや細い組み紐など)は夏・単衣限定になります。初心者さんはまず袷用を1本持っておくと、通年使えておすすめです。三部紐も年中使えるので一本あると帯留を使うときに便利です。

「ゆるぎ組(冠組)」は、帯締めの組み方の一種で、ほどよい弾力があって締めやすく、ゆるみにくいのが特徴です。季節を問わず使える帯締めとしてよく選ばれます。

帯留めの金具を通すための紐として使われ、帯の前面にアクセントを加える役割があります。

初心者さんへ:単衣を揃えるなら何を選ぶ?

きもの初心者さんが単衣を揃えるとき、「6月専用」「9月専用」と季節限定のアイテムをたくさん買ってしまうと、出番が少なくなってもったいないことになります。

大切なのは、6月・9月の両方で使えるものを選ぶこと。予算と好みをしっかり決めたうえで、汎用性の高いものを選びましょう。

初心者さんへのおすすめ一覧

  • 着物:薄いベージュ系・淡い色(季節を問わない色が使い回せる)
  • :博多帯・袋名古屋帯・色目が軽やかな洒落袋帯
  • 帯揚げ:袷用の薄手なら6月・9月の両方で使える
  • 帯締め:袷用1本でオールシーズン対応できて経済的

また、単衣シーズンは気温の変化が大きく、着付けのルールも少し複雑です。もしこれから着付けを学ぼうとお考えなら、10月スタートがおすすめです。気候が安定していて、袷の着物からゆっくり覚えられるので、単衣のルールも自然と身についていきます。

まとめ

  • 単衣は6月・9月の年2か月、裏地なしで透けない生地の着物
  • 帯・長襦袢・半衿・帯揚げはそれぞれ上旬・中旬でさりげなく切り替える
  • 色・柄は「夏に近いほど涼やか、秋に近いほど落ち着いた色目」が基本
  • 初心者さんは6月・9月どちらでも使える汎用品を選ぶのが賢い買い方
  • 着付けを始めるなら10月スタートがおすすめ(いつ始めても着付け教室なら袷でお稽古できます)

「何を着ればいいか迷う」という方も、この早見表を手元に置いておけば安心です。着物は着てなんぼ!季節感を楽しみながら、単衣の時期も素敵に着こなしていきましょう。

着物の季節感についてのご質問や、お手持ちの着物に関するご相談はお気軽にどうぞ。着付け教室も随時開校しています。

「単衣の着物」 「6月・9月の帯・小物コーデ」

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